パソコンをホームシアターに活用しよう
2.どのようなパソコンを使うべきか その理想
やると決めたら、まずは情報収集。
どうやら、メーカー製のDVDドライブを備えたパソコンでも再生できないことはないようですが、やはり本格的に画質、音質を追求するなら自分でパソコンを組み立てた方がいいようです。なにより、パーツを自分で選んで組み合わせることが出来ますし、自作してウインドウズをインストールした方が、プリインストールソフトの多いメーカーパソコンより動作も安定するはずですから。
当初はMPEG2デコーダーボードが必要かとも考えたのですが、どうやら最近はCPUパワーが上がったお陰で、ソフトウェアによるデコードの方がより綺麗な映像を楽しめるようになっているとのこと。だとしたら、マシンの安定の面からも不要なハードは増やしたくありませんし、その分CPUにお金をかけた方が、結果としてよい映像を得ることが出来るようです。
そのかわり、CPUには十分なパワーが欲しい、というところでしょうか。ソフトDVDプレーヤーが対応している命令セットを持ったCPUか否かということもポイントになりそうです。
ビデオカードにも余裕が欲しいところ。ソフトDVDプレーヤーの再生支援機能に対応したチップを積んでいるかということも、判断の基準となりそうです。
CPUとビデオカードの能力は、画質や動画再現能力にそのまま反映されるポイントとなりそうなので、選択の際に注意が必要ですね。
それから、ホームシアターへの本格導入を目指すなら、当然必要なのがデジタル音声出力端子付きサウンドカード。これがなければドルビーデジタルやdtsのサラウンドが楽しめないではありませんか。必須!(笑)
その選定については、信号処理能力ももちろんですが、ノイズがたくさん走っているはずのパソコンに内蔵しようというのですから(USB接続もあるけど高い! 場所も喰うし……)ノイズ対策がしっかりした製品を選んだ方が良さそうですね。
その他のパーツについては、そこまで気を使う必要もないようです。
DVD−ROMは、速度が速くてもDVD再生においては意味がありませんよね。それよりも、ディスクの回転音が外に漏れにくい設計の物を選んだ方が良さそうです。
マザーボードは、現時点ではペンティアム3かアスロンが使用できる物がベターのようですね。ATA100に対応していれば、DVD−ROMからの情報転送も全く問題なしの……はず(笑)。
メモリは、恐らく使うソフトDVDプレーヤーの要求容量を満たしていればいいと思いますが、値段も下がっていることですし、余裕を持って128メガバイトを1枚買っておけば大丈夫でしょう。マザーボードがPC133対応ならば、当然メモリも対応品を購入すべきですね。
ハードディスクは、あまり重要ではありませんね。容量も、DVD再生だけに目的を絞るのであれば3ギガあればバックアップ領域まで作れてしまうはずです。が、現実にはそんなハードディスクはもう売ってありませんので、一番安い物を買いましょう(笑)。
PCケースも、そんなに気を使わなくても良さそうです。ただ、拡張性の問題(ビデオカードなど)をクリアする必要があるのと、使用されているケースのファンノイズが若干心配ですね。もっとも、本当にファンノイズを気にするのであれば、電源だけ静かな物に取り替える方法が一番だと思いますが。
キーボード、マウス、FDドライブは、はっきり言って安物で十分ですね。セットアップや、何かトラブルが起きたときにしか使わない、と割り切って安物を狙うのが得策でしょう。
大まかには、これらを留意点として設計していくことになりそうです。
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