FOUR HORNS AND A LUSH LIFE


 ラス(ラッセル)・ガルシアのアレンジによる4本トロンボーンアルバムです。メインソリストとしてフランク・ロソリーノがフィーチャーされています。ライナーノーツによれば,ラス・ガルシアはスタン・ケントンのネオフォニック・オーケストラにアレンジを提供しているようです。オーケストラやビッグコンボといった大編成のアンサンブルを好んでアレンジしているようです。
 メロディックで豊かなサウンドは綿密なアレンジによるものと思われます。

アルバム紹介

FOUR HORNS AND A LUSH LIFE/RUSS GARCIA with FRANK ROSOLINO

<TOCJ-62052>

 ガルシアのオリジナルナンバーでスタートするこのアルバムは1曲目以外はスタンダードナンバーです。4本のトロンボーンに加えバリトンサックスがアンサンブルに入っています。中々重厚なサウンドで気持ちの良いアンサンブルが聴かれます。良く分かりませんがオープンハーモニーによるサウンドではないかと思います。バリトンサックスがフレイズの前に「ぶりっ」と入るサウンドがビッグバンドを思わせ気持ち良いです。
 トロンボーンはクロウズドハーモニーよりもオープンハーモニーの方がより良くサウンドするそうです。僕はトロンボーン4本をハモらせる時はよく4way closed drop2を使います。やってみると良く分かりますが格段に広がったひびきがします。興味のある方はぜひDTMでお試し下さい。
 

 また,フランク・ロソリーノのソロもすばらしく非常に聴きごたえのあるアルバムです。隠れた注目ポイントとしてメイナード・ファーガソンがバルブトロンボーンでトロンボーンセクションに参加しています。この時期はまだスーパーボーンは開発されていなかったと思うので普通のバルブトロンボーンを使用していると思います。
 それにしても,僕はあまりフランク・ロソリーノを聴かないのですが,やっぱり凄いプレイヤーですね。テクニックもあるし歌心を感じますし。リーダーアルバムを1枚持ってますがちょっと集めてみようかなと思っています。
 

演奏曲目 参加ミュージシャン
1.I'LL NEVER FORGET WHAT'S HER NAME 
   (THE LO-EST)
2.BUT BEAUTIFUL
3.DANCING ON THE CEILING
4.THE BOY NEXT DOOR
5.JUST ONE OF THOSE THINGS
6.ZIGEUNER
7.LIMEHOUSE BLUES 
8.LUSH LIFE
9.LOVER,COME BACK TO ME
10.RAMONA
11.SOMEONE TO WATCH OVER ME
12.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
Conductor
RUSS GARCIA
Trombone
FRANK ROSOLINO,HERBIE HARPER,
TOMMY PEDERSON,MAYNARD FERGUSON
Piano
MARTY PAICH
Bass
RED MITCHELL
Drums
STAN LEVEY
Baritone Sax
DICK HOULGATE

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