「展開一番」データで売掛金の入金分析を行う【3Dグラフ作成S/Wを利用】 82



「展開一番」データを利用する例として、3Dグラフ作成ソフトウェアを利用する売掛金の入金分析を紹介します
3Dグラフ作成ソフトウェアとして、フリーソフトウェアの「RINEARN Graph 3D」を利用します
〔事例1〕
分析対象とした法人は12月決算のサービス業を営む株式会社です

過去6年間(2008年〜2013年)の売掛金の入金累計額を年別月別にグラフにしてみました
売掛金の入金累計額を月別に6年分用意し、マトリクス形式ののCSVファイルを作成します
例えば、
,1,2,3,・・・12
8,100,210,360,・・・1440
9,90,200,330,・・・1290

8年1月の入金額100、2月の入金額110、3月の入金額150、・・・年間入金額1,440
9年1月の入金額90、2月の入金額110、3月の入金額130、・・・年間入金額1,290

このCSVファイルを、「RINEARN Graph 3D」に渡すと、以下のグラフが作成できます
X軸が年度、Y軸が月、Z軸が入金額累計です
X軸は原点が直近13年度となります、また、Z軸は原点が2.33×1,000=2,330(M円)になります

売掛金の入金額は年度ごとに増減を繰り返しています(面がX軸に方向に波を打っている)が、全体として微増傾向にあるようです
10年度の4月の山が特徴的ですが、これは入金のタイミングが重なったものと考えられます
4月から7月の入金が多くなっています、3月に計上した売掛金が順次回収されてくるためで、この企業の業種の特徴を表しています
3月決算会社の第1四半期に相当する4月から6月は、この業種では、売上が少ない月ですから、8月と9月の売掛金の回収額は少なくなります(特に9月が顕著)
この業種では継続的な設備投資が避けられないため、これを見据えた確度の高い資金計画の作成が重要となります






Last Update 2014/08/12