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沖縄自然観察の旅


ナミエガエル


ヤンバルクイナ


アカヒゲ


ヘゴ


リュウキュウハグロトンボ

2007/7/2

 AM4:30暗いうちからスタート。林道を通って与那覇岳周辺へ向かう。

 水たまりで見つけた気持ち悪い大きなカエル。ナミエガエルだ。県の天然記念物らしい。
 林道を進んで行くと大きな、まだ新しい伐採跡があった。5年前に工事中だった林道も完成していた。ヤンバルの森もまだまだ大きな問題があるようだ。
 林道の左右にはアカヒゲが頻繁に出てくる。出てくると言うよりは林道で採餌している。きれいな♂はすぐに茂みの奥に隠れるが、♀や若い個体はすぐ近くで車を見送ってくれる。
 アカヒゲを見ながら進んでいると前方にヤンバルクイナ登場。驚いて一端茂みに隠れたが、エンジンを切ってしばらく待っているとゆっくりと出てきた。
 その後、3羽ほど見ることができた。5年前は朝から晩まで3日間捜しまわってやっと見ることができた。今回はラッキーなのだろうか。低く飛んで逃げる姿も見れたし。「へぇ〜、少しは飛べるんだ〜」

 与那覇岳の近くに到着。ここから先は鋪装されていない車の入れない林道。緊張しながら歩いていく。茂みから何時ハブが出てくるかわからない。
 森の中は意外と明るく、、、、と、感じていたが眼が暗さに慣れただけでかなり暗い。カメラの感度を800まで上げた。
 ドラミングが遠くで聞こえ、直後我々の近くの樹に止まった。ノグチゲラだ。これも前回はかなり苦労した。今回はここに来るまでも数回見ることができた。前回は5月だったので、繁殖中で警戒心が強かったのだろうか。
 時々小さな沢があり、その周辺にはトンボが飛んでいる。リュウキュウハグロトンボは数多く見れたが、リュウキュウルリモントンボは1頭だけ。かなり細くて見つけにくいので、見逃しが多かったのかもしれない。
 今回の折り返し地点の池に到着。池と言っても、小さな水たまり。ガイドブックどおりシリケンイモリがいた。人陰を見てもまったく逃げようとしない。のんびりと浮かんでいる。ひとつ捕まえて赤い腹を見せてもらった。掴まれてもイヤイヤせずに大人しくかわいい。体に毒があるらしいので逃がした後に沢で手を洗った。
 下り道で小さな恐竜発見。キノボリトカゲだ。その容姿から想像するとのっそりのっそりと動きそうだが、実際はとても俊敏だ。望遠レンズで撮影した後、コンパクトカメラで近付いて撮ろうとすると、するりと樹の裏側へ隠れる。こちらが裏側へ廻ると、ささっと表へ逃げる。何回か繰り替えした後、下の方へ素早く逃げられてしまった。

 散策を終え車にのって下山する。残念ながらリュウキュウヤマガメは見れなかった。課題を残してしまったので、また次に来る理由にしよう。
 親からはぐれたのか小さなリュウキュウイノシシが1頭だけでてきた。餌をもらった経験があるようで車のまわりをウロウロする。無視して車を走らせると、猪突猛進で追いかけてきた。


ノグチゲラ


シリケンイモリ


キノボリトカゲ


リュウキュウイノシシ





佐手の海岸


フウライチョウチョウウオ

 ソーキそばを食べ、午後からはまたシュノーケリング。本日は佐手の海岸で。ここは昨日のポイントと違ってきれいなサンゴを見ることができた。

 出発前にダイビングポイントマップで、ビーチエントリーのできる海を調べていた。ダイビングでお勧めのポイントであれば、シュノーケリングでも十分楽しめるはず、と考えたのだ。

 今日も2時間ほど泳いだ。ここは海水浴場ではないので、シャワーや更衣室がない。そこで海に入る前にペットボトルに水を入れ車内に放置する。すると海から上がるとちょうどいい湯加減に仕上がっている。ペットボトルの口には100円ショップで売っているじょうろを取り付ける。快適なシャワーの出来上がり。

 簡単な夕食の後、日の入りを見に茅打バンタへ。バンタとは崖という意味らしい。今日もきれいな夕日が沈んでいった。


クロスズメダイとルリスズメダイ


茅打バンタからの夕日





ハナサキガエル


アカマタ?

 今夜のナイトウォッチングは辺野喜ダムからスタート。素晴らしいジャンプ力の持ち主はハナサキガエルだろう。水気のある場所にはどこにでもいる。
 辺野喜ダムを過ぎ、尾根筋に入った頃、淡い光を発見。ホタルだ。オキナワスジボタルだろうか。車を止めてライトを消した。車のガラスやボディに写る自分の光を仲間と勘違いしたのか寄ってきた。その姿を見た、他のホタルも寄ってきて、満天の星空と合わせて最高の光景に。

 特別変わった生き物もでないまま、車を宿のある奥へ走らせる。前方に太く長いヘビが登場。頭の形を見るとハブではなさそうなので、車を降りて写真撮影。胴の一番太い部分は5cmくらいあったのではないだろうか。

 大きな樹の上からリュウキュウコノハズクの声が聞こえた。懐中電灯で探したが見つからない。すると高い所からわざわざ降りてきて、モデルを引き受けてくれた。大きな眼でこちらを覗き込む。かわいい。リュウキュウコノハズクって好奇心旺盛なんだろうな。

 宿に帰ると今夜はノコギリクワガタが外灯に来ていた。PM11:00。ずいぶん長い一日だった。


リュウキュウコノハズク


オキナワノコギリクワガタ?

 

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