「平和問題ゼミナール」
(旧)ユーゴ便り
Masahiko Otsuka Presents
-since 1998-
(Since 98/05/31)

最終更新 2001/06/12 0:00

第47回配信・第2部
旧ユーゴサッカー讃      


「クロアチアに行こう!!」&「(旧)ユーゴ便り」 相互乗り入れ企画第1弾

ノヴィサドに移ってサッカー熱論
長束:サッカーに関して、大塚さんは秘密があるんですよね。
大塚:ええ、「便り」は一応硬派なテーマが中心なので、あまりスポーツネタは書いていないんですが、実は91年レッドスターがトヨタカップに出た時の公式通訳団の一人だったんです。試合(レッドスター3−0コロコロ=チリ)後の記者会見を担当したんですが、横に座った試合のMVPユーゴヴィッチの声が小さくて訳しにくかったことと、宿舎のホテルのエレベーターで、負けたコロコロのM・ヨジッチ監督(現クロアチア代表監督)と偶然一緒になってしまったことをよく覚えています。もちろんヨジッチ監督の母国語は僕も出来るわけですが、元気がなくて、何と声を掛けたらいいか困っているうちに1階に着いてしまいました。

90年代オールスターは?

長束:では第2部は、まず90年代前半をリードした黄金世代のベストイレブンを選定してみましょうか。90年イタリアW杯で、若きゲームメーカー、ストイコヴィッチを中心にベスト8に残り、ユーゴサッカーは世界の注目を集めましたが、翌年からの戦争で国家が解体してしまいます。その91年にレッドスターがトヨタカップに勝ち、同じ世代が中心となってクロアチアが98年フランスW杯では初出場でいきなり3位に躍進したわけですね。
大塚:まさに黄金世代ですよね。スターになれなかった中にも渋い選手がたくさんいて、私たちが勝手に選んだドリームチームでは、読者の方々から非難の嵐を浴びてしまうかも知れませんが、まあシャレのつもりでやってみましょう。一応、出身国のバランスも考慮に入れてみましょうか。
91年12月8日、レッドスター世界一。だんだん遠い思い出になりつつあるけれど

長束:まずFWと攻撃的MFに関しては才能に事欠きませんよね。
大塚:FWシュケル(クロアチア)とピクシーことMFストイコヴィッチ(ユーゴ)はちょっと外せませんよね。そうなるとFWのもう一方はミヤトヴィッチ(ユーゴ)ですか?
長束:パンチェフ(マケドニア)もいい味出してました。後ろでナイドスキ(マケドニア)が入らなかったらパンチェフにしましょうよ。
大塚:サヴィチェヴィッチ(ユーゴ)はFWだったり、今で言うトップ下だったり、ですが、ゴール前で待っている点取り屋タイプではないですね。ドリブル突破の切れ味が地元では高く評価されていました。長束さんはどう思いますか?
長束:うん、やっぱりトップ下ですね。2トップの下の2列目はピクシーとサヴィチェヴィッチを並べてみましょうか。
大塚:もう一つ下の中盤もクセ者揃いです。左サイドバックは俊足のヤルニ(クロアチア)で決まりじゃないですか?
長束:攻撃力はすごいんですが、あまり真面目に守るタイプじゃないですよね。サイドバックというよりウインガーかな。だから4バックじゃなくて3バック編成で、DFより前にいた方が活かせる選手です。
大塚:左利きのクセ者、というタイプが僕は好きなんですが、アサノヴィッチ(クロアチア)はヤルニの隣に入れてもいいんじゃないでしょうか。右サイドバックが問題ですね。ユーゴではブルノヴィッチが長いことやっていましたが、ちょっと格が落ちる感じです。
長束:クロアチアも人材不足ですね。今はサリハミジッチ(ボスニア)という活きのいい選手がいますが、これは90年代黄金世代には若過ぎます。ユーゴヴィッチ(ユーゴ)はどうですか?
長束さんの旅行ノートは観戦したサッカーのフォーメーションをはじめ細かい字がぎっしり

大塚:どちらかと言えば中盤の当たり屋に近い役割が多かったですが、ユーティリティプレーヤーで、サイドバックに近い位置もこなしますね。レッドスターにいた頃は中盤の底から一人でガンガン上がる俊足の選手、というイメージでした。ボバン(クロアチア)をそろそろ入れないとマズいんじゃないでしょうか?
長束:彼も攻撃にガンガン来るタイプだと思われていますが、ピクシーとサヴィチェヴィッチが前にいるならもう一つ下でも出来ます。ミランでも代表と同様にボランチの位置で司令塔に徹していた時代があります。
大塚:プロシネチュキ(クロアチア)はどうですか?若い頃からスピードがなくて、キック力だけの選手みたいなイメージでしたが、年を取ってからはパサーとして頑張ってますね。
長束:現クロアチア代表の司令塔ですが、スピードがないんで、ボールをコネクリ回してる、って感じです。3列目はバックの絡みもあるので、少し保留にしてDFを先に検討しましょうか?
大塚:当たり屋もナイドスキ(マケドニア)、ヨカノヴィッチ(ユーゴ)といますが。まずバックではベロデディッチ(ルーマニア)を特別に入れる、ってのはどうでしょう?
長束:結構です。彼はトヨタカップに違うチームから2度出場した初めての選手でしたね。
大塚:ステアウア・ブカレストにいた頃は攻撃参加型のリベロでしたが、亡命してから在籍したレッドスターでは、彼のところにボールが行けば絶対相手の攻撃を止められる、という安心感がありました。ルーマニア代表に戻ってから精彩を欠いたのが残念です。
長束:ミハイロヴィッチ(ユーゴ)も絶対外せないですよね。何かもうGK以外で12人以上選んでませんか?
勝手に選定!90年代ドリームチーム
GKD・ラディッチクロアチア
DFS・ミハイロヴィッチユーゴ
DFM・ベロデディッチルーマニア
DFR・ヤルニクロアチア
MFV・ユーゴヴィッチユーゴ
MFZ・ボバンクロアチア
MFA・アサノヴィッチクロアチア
MFD・ストイコヴィッチユーゴ
MFD・サヴィチェヴィッチユーゴ
FWD・パンチェフマケドニア
FWD・シュケルクロアチア

大塚:ちょっと整理しましょうか。攻撃ばっかりで守りのフォーメーションが全然成立してませんが、まあ所詮はシャレですから。DFは3バックだけどヤルニ、ミハイロヴィッチ、ベロデディッチ。3列目は当たり屋を無視してアサノヴィッチ、ボバン、ユーゴヴィッチ。プロシネチュキにはちょっとゴメンナサイにしてもらう。ナイドスキが落選したのでFWはパンチェフ
長束:しかしGKがロクなのがいませんね。90年はイフコヴィッチ(クロアチア)でしたね。
大塚:それからレコヴィッチ、クラリ、今のコツィッチ(全てユーゴ)まで、ユーゴ代表はどうもGKが人材難のようです。ラディッチ(クロアチア)にしておきますか。
長束:何だか4点取られて5点取り返すような超攻撃的布陣ですが、まあこれも旧ユーゴ圏サッカーの特色が出ていますよね。
大塚:ボクシッチ、スタニッチ(ともにクロアチア)、コムリェノヴィッチ(ユーゴ)他、それぞれに素晴らしいものを持っている選手に事欠かなかったわけですが、彼らにはちょっとゴメンナサイということで。ファンの方は怒らないで頂きたいと思います。

イッチと長いお付き合い

大塚:上の段落では「満場一致」だったためにサラッと流しちゃいましたが、長束さんは名古屋の方、ピクシーの地元ですよね。
(左)98年名古屋で発見、名古屋市交通局のポスター (右)大塚秘蔵、よろこビッチ写真(?)の1枚

長束:そうです。クロアチアに興味を持ち始めたのも、第1部で具体的なきっかけとしてキリンカップの話はしましたが、やはり隣国ユーゴのピクシーの活躍があったから、と言っていいと思います。日本では次期ユーゴ代表監督論も出ていますが、地元ではどうですか?
大塚:今年のキリンカップで引退する、というところまでは本人、連盟、一般世論のコンセンサスが出来ていますが、その前にピクシーを外して若返りを図る代表がW杯予選で大苦戦していますからね。まず6月のロシア戦を前に「ピクシーをピッチに戻せ」という声が高まるんじゃないでしょうか。
長束:去年の欧州選手権(EURO2000)を見ていても、確かに90分フルに走り回るスタミナはなくなりましたが、パスの切れや試合の流れを読む勘なんかは、まだまだ素晴らしいですよね。EURO直後の名古屋に帰って来てからの試合は特に良かったですよ。
大塚:僕は仕事で本人と会ったことがあるんですが、本当に花形を気取ったところが全然ない人格者ですし、今はまだ監督就任の可能性は薄いにしても、監督になればなったで慕われるんじゃないでしょうか。
長束:ユーゴ、そしてバルカンサッカーは個性派の集団ですから統率力が問われますよね。ピクシーの選手としての実績と品格からすれば、みながついて来る「兄貴分」になると思います。
大塚:シュケルが今度はJリーグで、という噂も出てきているそうですが?
長束:チームプレーと無縁なイメージが強いんで、ピクシーほどの人格者かどうか疑問だなあ(?)。もちろん話したわけではないので分かりませんけど。ただ、前回W杯の得点王としてクロアチアで英雄扱いされながらこの数年は英プレミアリーグでベンチが長く、苦労したみたいですね。先日クロアチア対ギリシアの親善試合で途中出場。背番号も15と重くなりました。ところが攻撃的MFとしてチャンスメーカーの役割をきちんと果たしていました。シュケルがチームプレーらしいことをやったのを僕は初めて見ました。
大塚:それは驚きですね。じゃあJリーグへ行っても中盤でやれるかも知れませんね。
悩める98仏W杯の得点王、D・シュケルはMFに新境地?(写真提供:CRONOGOMET)

長束:苦労ついでに言うと、昔はクロアチア代表と言えば、ブラジェヴィッチ前監督にしても、ボバン、シュケルにしてもトゥジュマン前政権べったりだったでしょう。独立したクロアチアの活躍が民族主義政権の期待にうまく合って、大変な英雄になったわけです。それが去年民主政権が誕生してからはマスコミや世論からメチャクチャ叩かれ始めました。その一番の矢面に立たされたのがシュケルなんです。兵役逃がれだの、右翼政党を作るの作らないの、女性問題だの、と。他のスター選手が引退していく中で、彼だけが代表に「固執」しているイメージがあるから余計に悪く言われるのかも知れません。
大塚:そうなるとちょっと可哀相ですね。年は33になりましたが、サッカーとゴールへの情熱が強いからこそプレーを続け、キャプテンとして若手を引っ張っているんだと思いたいです。ところで最近のJリーグでの旧ユーゴ圏の選手はどうですか?僕はスロヴェニア代表のデータを調べたんですが、左サイドバックのカーリッチなんかもG大阪にいたそうですね。現役ではミリノヴィッチが市原にいるようですが?
長束:ミリノヴィッチは活躍していますよ。不沈艦という言葉が似合うリベロです。G大阪、市原、浦和。それから広島も旧ユーゴ系のオーストラリア代表選手がいますよね。
大塚:代表では実績を上げられませんでしたが、マスロヴァル(ユーゴ)なんかは市原でとてもいいプレーをしていた覚えがあります。名古屋はピクシー、ビニッチの後が続きませんね。ピクシーが人脈作りをあまり真面目にやらなかったのかな。
長束:シュケルが来たら面白いかも知れませんが、名古屋は「W杯得点王」の肩書きではリネカーで痛い目に会っていますからねえ。複雑です。
大塚:ともあれ、「イッチ」の付く名字の選手と、まだまだ日本サッカーは長いお付き合いが続きそうですね。僕もこれからはJリーグの情報をもっと追いかけるようにしますよ。

2003年のドリームチーム

大塚:来年はいよいよW杯ですね。W杯予選は旧ユーゴ圏5カ国ではマケドニア、ボスニアが残念ながら本選出場は難しい状態ですが、クロアチア、ユーゴ、スロヴェニアにはグループ2位以上の可能性が残されています。ちょっと3代表の現状の情報交換も含めてそれでは第2部の「目玉」(?)の、次世代ドリームチーム勝手に選定、をやってみましょうか。
長束:予選を見ているとクロアチアではシュケル、プロシネチュキ。ユーゴでもミハイロヴィッチ、ジュキッチら、黄金世代に属するベテランがまだチームを引っ張っていて、世代交代は途中という感じです。W杯の後を見据えた2003年のオールスター、ということではどうでしょう。
スロヴェニア代表で大活躍、ザホヴィッチ(写真提供:sloveniansoccer.com)

大塚:OKです。で、最初にまな板に乗せたいのがスロヴェニアのエース、ザホヴィッチです。90年イタリアW杯でベンチ入りした最年少のボクシッチ(クロアチア)が70年生まれで、71年生まれのザホヴィッチは、ブレイクするのが遅かったにしてもほぼ黄金世代と同じですね。ただ今の3代表の中でも一番注目していい選手だと思っています。
長束:日本のテレビでは西沢がいるんでエスパニョールの試合はよく放送するんですが、バレンシアの試合はあまりないんですよ。ただ試合途中から出てくると、1・5列目みたいなところからガンガン突っ込んでくるタイプのようですね。
大塚:足の速さよりはテクニックとコース取りの上手さで相手DFをかわすタイプなんでしょうね。代表ではトップ下ですが、CKあり、FKあり、ゴール前にももちろん突っ込んでくる、という目立ち方で、ハジ(ルーマニア)、ストイチコフ(ブルガリア)、そしてピクシーら「バルカンのお山の大将」に近いイメージです。スロヴェニアはスピードはありますが、他の選手がおとなしい、整然としたサッカーをやるので余計に目立っています。
長束:カタネツ監督と同じく、ザホヴィッチも一時パルティザン・ベオグラードに在籍していたんでしょう。監督にとっては可愛いんじゃないですかね。クロアチアはバラバン、ラパイッチがブレイクまでは行っていませんから、ザホヴィッチをトップ下にして、FWはユーゴの2人、ケジュマンミロシェヴィッチではどうでしょう。
大塚:得点力がないのはユーゴも同じです。ただ明らかにピクシー不在がたたっていますね。ケジュマンはパルティザンにいた頃はドリブルで駆け上がる選手だったと思いますが、オランダ・PSVアイントホーフェンでは「待つ」タイプの得点屋として成功しているみたいですね。
長束:ミロシェヴィッチはEURO2000では活躍しましたし、今のユーゴで貴重な点取り屋なのは間違いないと思いますが、ちょっと好不調の波が激しい選手ですね。
大塚:うん、EUROでも5得点は上げましたが、ゴール前に足を出したらボールに当たった、みたいなゴールが結構ありました。伊パルマの試合を見ていてもやっぱり「待つ」タイプで、間違ってもミドルシュートを美しく決める選手ではありませんね。ところが今のユーゴ代表はパサーがいないので、ケジュマン、ミロシェヴィッチとも中盤に下がってしまいます。数の優位でいい形を作ると、ゴール前に誰もいない、の繰り返し。早く代表のユニフォームで活躍するケジュマンも見てみたいんですが。
長束:黄金世代ではいい右のウインガーがいませんでしたが、僕のイチ押しはサリハミジッチ(ボスニア)です。国家代表で大舞台に立つ機会は少ないでしょうけど、独バイエルンではサイドからチャンスを作るだけでなく、ここぞという時に得点を決めてくれますからね。バイエルンがチャンピオンズリーグで優勝すれば、今年のトヨタカップでも活躍することと思います。
早く代表でも活躍を見たいユーゴのエース、ケジュマン(写真提供:ケジュマン公式サイト)

大塚:僕の推しも実は右ウインガーなんです。トルコのフェネルバフチェでやってるラゼティッチ(ユーゴ)です。苦戦続きの代表の中で、一人運動量と足の速さで目立っています。司令塔不在の中、彼だけが右サイドからチャンスを作れる選手という感じですね。オビリッチ・ベオグラードからトルコへ、と出世の表街道を外れているのも面白いところです。
長束:僕もトルコで彼のプレーは見ました。サリハミジッチもラゼティッチも左サイドに入るユーティリティーぶりを見せていますから、ウインガーは左右にこだわらずこの2人で確定ですか。
大塚:パサーは、クロアチアでは今もプロシネチュキですか。
長束:そうです。彼はブラジェヴィッチ前監督とソリが合わなかったので、ヨジッチ現監督になってからかえって期待されている感じですね。ただスピードには乏しい。去年の国内最優秀選手、ビエリッツァやハイドゥクの司令塔イヴァン・レコ辺りが後進としては期待出来ます。でもユーゴのカップ戦で決勝ゴールを上 げた、イリッチは面白いんじゃないですか?
大塚:パルティザンはショートパスで組み立てるのが得意みたいで、イリッチは貴重な司令塔ですね。ニックネームが「マーリ(ちび)」と言うんですが、本当にちょっと小柄なようです。でも敏捷で、カップ戦もレッドスターのDFが甘かったのはありますが、パスを受けてサッとGK前に進むとすかさず左足でゴールの隅に決めていましたね。まだ代表経験はゼロに等しいんですが、大試合で実績が積み重なると大化けするかも知れません。
長束:ポスト・ピクシーの期待を込めて、イリッチを真ん中に置きましょうか。
大塚:ここから後ろはもうクロアチアに任せますよ。プレミアリーグに移籍が噂されるレッドスターのブニェフチェヴィッチなんかにしても、「セルビアのベッケンバウアー」とか書かれたらしいですが、まだまだ。
長束:ドゥリャイはどうですか?結構評判になっているようですが?
大塚:代表ではスイス戦で中盤の底をやりましたが、自分の位置が分からずウロウロしていました。
長束:クロアチアのボランチではビシュチャンを推します。今年ディナモから英リヴァプールに移籍したんですが、イリッチとは対照的に190センチの大型選手で、中盤、ディフェンスならどこでもこなせる器用さとダイナミックなプレーが持ち味です。まだリヴァプールでレギュラー定着までは行かないんですが、テクニックもキック力も素晴らしいですよ。
勝手に選定!2003年ドリームチーム
GKS・プレティコサクロアチア
DFR・コヴァチクロアチア
DFI・トゥドールクロアチア
DFD・シミッチクロアチア
MFN・ラゼティッチユーゴ
MFI・ビシュチャンクロアチア
MFS・イリッチユーゴ
MFH・サリハミジッチボスニア
MFZ・ザホヴィッチスロヴェニア
FWS・ミロシェヴィッチユーゴ
FWM・ケジュマンユーゴ
バックではマンマークに強いシミッチかな。まだ25才なのに代表キャップ(出場試合数)40を越えているのは立派なものです。経験の豊富さからDFのリーダーの役割を果たしています。ちょっと最近プレーの質が落ちている感じもあるんですが、伊インテルというチームがダメなんですよ(苦笑)。老け込む年じゃないぞ、これからもっと伸びてほしい、という期待をこめて推薦します。
大塚:トゥドールはどうでしょう?一時はポカが多いとも言われましたが?
長束:足が速いアタッカーに振り切られる時もありますが、最近はプレーに自信がみなぎってますね。伊ユヴェントゥスでもレギュラーです。セットプレーで彼のヘディングは大きな武器ですよ。右に入れるとしたらロベルト・コヴァチですね。彼はベルリン生まれでして、ドイツだけでキャリアを築いた選手です。代表やクラブではボランチとして使われることがありますが本職はストッパーで、独レヴァークーゼンでも高い評価を得ています。
大塚:長束さんの掲示板に時々出て来る、コヴァチ兄弟、ですね。
長束:ええ、兄のニコも中盤ならどこでもこなせる選手で、来季は兄弟でバイエルン移籍、の話もほぼ決まりのようです。
大塚:GKもユーゴはダメですね。代表レギュラーのコツィッチは立ってるだけ。パルティザンのラダコヴィッチが今後代表でどの位やれるか、ですが、ハイドゥクのプレティコサ(クロアチア)に譲ります。
長束:若さからか大舞台ではプレーに波がありますが、近距離のシュートに抜群の反応を見せるGKです。何か後半はクロアチアが取り過ぎちゃったかも知れませんが、クロアチア5、ユーゴ4、ザホヴィッチとサリハミジッチで、ちょうど上で入らなかったスロヴェニアとボスニアも入りましたから良しとしましょうか。
大塚:今の話でクロアチア代表の戦い方も何となく見えて来ました。理論的には3代表とも予選で全滅、の可能性はありますが、グループ1ではスロヴェニアとユーゴの熾烈な2位争いが続きます。グループ6のクロアチアは重要なスコットランド、ベルギー戦が9月以降なんですね。
長束:予選の最後まで目が離せません。出来たら5カ国のうち2つは日本/韓国に行ってほしいですね。
大塚:第1部、第2部と楽しいお話をどうも有難うございました。また遠くない将来、両HPの相互乗り入れ企画のアイディアを練ってみましょう。今後ともよろしくお願いします。
長束:こちらこそよろしくお願いします。

第1部 クロアチアの歩き方 へリンク

(対談:2001年5月上旬、出稿:2001年6月中旬)


画像転載を許可頂いた下記サイト各位に謝意を表します。無断転載はかたくお断り致します。
Zabranjena je svaka upotreba/uporaba slika bez ovlascenja/ovlastenja. Prepovedna je vsaka uporaba slik brez pooblascenja. Hvala za suradnju/sodelovanje/saradnju:
CRONOGOMET(Suker), Sloveniansoccer.com(Zahovic), ケジュマン公式サイト(Kezman)

プロフィール> <最新レター> <バックナンバー> <(旧)ユーゴ大地図
落書き帳(掲示板)> <関連リンク集> <平和問題ゼミナール> <管理者のページ


当サイトは、リンクフリーです(事後でもいいので連絡ください! →筆者メール )。
必ずカバーページ(http://www.pluto.dti.ne.jp/~katu-jun/yugo/)にリンクをはってください。

CopyRight(C)2001,M.Otsuka & Y.Nagatsuka. All rights reserved.
Supported by Katsuyoshi Kawano & Kimura Peace Seminar
更新記録 大塚真彦プロフィール 最新のレター レターバックナンバー 旧ユーゴ大地図 落書き帳 関連リンク集 平和問題ゼミナール 管理者のページへ