2回目の すごい 原型(綾瀬恵那編)− [to previous] [to home] [to next]

12月28日
 ということで、パーツが完成しました。リストは写真左の通りです。複製中、型に吹き付ける離型剤は初めは3回に1回のペースで使いました。 通算20回手前くらいからは、2回に1回と頻度を上げています。離型剤を使う目安としては、パーツを取り出すときにいつもと違う方の型にパーツは貼り付いた、とか、バリがきれいに剥がれなくなってきた、などがあります。 こういう症状が出てきたら黄色信号なので早めに手を打った方が無難です。カンナさんの時は、次で離型剤を吹こう、と思ったときの複製で致命的な破壊が起こりました(^^;。
 離型剤を頻繁に使うようになると当然パーツにもベッタリ離型剤が付いてしまいます。離型剤は肌に悪いのでパーツの仕分けなどで指先がかゆくなってしまいそうです。 ということで、一旦パーツを洗浄することにしました。台所用洗剤で半日ほど漬け置き洗いをしました。これで離型剤がなくなるわけではありませんが、触った感じは悪くなかったです。 これは一次的な洗浄なので、お買いあげいただいた際にはきちんと離型剤を落とす処理をしてくださいね。
 右の写真は洗ったパーツを乾燥させている絵です。壮観だったので掲載しました(笑)。数は30ちょっとあります。暑い時期に複製すると気泡が増えたりするので2回戦分を一度に複製してしまいました。 ということで、夏もよろしくお願いします(笑)。

1月7日
 複製まででしたら上でおしまいですが、一応、完成品の作成に入っていきたいと思います(^^;。 イベントまでに提出用の完成品のサンプルを作る必要があります。また、展示品も作らないといけません。両者を兼ねてもいいのですが、2体作ることにしました。
 で、パーツのバリとりなどをしまして組み立てたのが上の写真です。組んでみた感じでは、パーツの合いはまあまあでした。脚の向きなんですが、原型の過程で悩んだ通りでして正しい向きがはっきりしていません(^^;。 脚の付け方によっては左右の脚の長さが微妙に違ってしまうので微調整をしてください。靴下のラインで左右を揃えると両足がピッタリ接地します。

1月7日
 髪の毛と三角巾の合いもまずまずです。前髪は顔のパーツに取り付けるつもりでいましたが、三角巾の方に合わせた方が髪の毛の境目がきれいになるようです。 なので、三角巾に前髪がきちんと座るようにポリパテを充填して隙間を埋めました。
 それと、後ろの髪の毛と三角巾の境目に若干の隙間ができます(^^;。ポリパテで埋めるようにしてください。三角巾を後ろ髪のラインに合わせると前髪との合いが非常に悪くなります。 こっちを直す方が簡単なので後ろ髪の方で調節するようにしてください。

1月16日
 パーツのパーティングラインを処理していきます。パーティングラインは型の雄雌の境目にあたり、段差ができやすく気泡も結構残るところです。 いつもはポリパテを使っているのですが、今回はタミヤから発売された「光硬化パテ」を使ってみました。このパテはその名の通り、光に反応して固まるパテです。 歯の治療などによく使われる種類の素材らしいです。
 光の反応するので使用中は暗がりで作業をします(笑)。使いかけのパテには紙コップをかぶせて光に当たらないようにして使いました。パテの硬さはクリーム状でかなり軟らかいです。 塗り終わったら蛍光灯の光に当てて硬化させます(写真左)。このくらい近くで照らすと2分くらいで固まります。なので作業中は電気スタントを消していました。部屋の明かりでは遠いせいかすぐに固まったりしませんでした。
 完全に硬化しても表面はベタベタしています。硬化しきれないパテが表面に残るらしいです。ということで仕上げにMr.カラーのうすめ液で拭き取ってあげます。 ティッシュにうすめ液を染み込ませて表面をきれいにします。するとパテの表面はつや消しになります。
 パテの食い付きはポリパテよりは強い感じです。うすく削っていっても簡単に剥がれたりはしません。密度も高いのでポリパテのように気泡が入ったりもしないようです。 ただ、パテの繋がりが強いので、ナイフで削っていくと弾みで剥がれてしまうことがあります。ペーパーで削っていくのがいいようです(^^;。

1月19日
 パーティングラインの処理が終わったところで1回目のサフ吹きをしました。これでパーツの状態が把握できます。 気温の低い時期に複製したせいか気泡はかなり少ないようです。カンナは秋に複製したのですが結構気泡が出ていたのでびっくりしたくらいでしたから、改めて気温の影響の大きさを認識しました。
 ベースは初公開ですね(^^;。コピーライトロゴの関係で急遽ベースが付きました。

1月26日
 気泡をプラパテで埋めてペーパーがけをして表面をきれいに整えていきます。三角巾はこの段階で上下のパーツを接着しておきます。 合いは決してよくはありません(^^;。おでこに来る方をぴったり合わせて接着し、接着ラインはパテで埋めてきれいにします。後頭部側は隙間ができてしまうようです(見えませんが(^^;)。

2月1日
 下地がきれいになったら塗装です。はじめにキャラクターホワイトで下地塗装をします。
 肌色はキャラクターフレッシュ1をベースに、キャラクターフレッシュ2を少しとクリアオレンジ微量で調色しています。ツヤはフラットベースで調整します。髪の毛は茶系なのでマホガニーで塗りました。 もう少し茶色が強いイメージですが全体の印象がうすくなってしまうのでどうするか考え中です。肌色も少し色が弱いのでもう一回吹き重ねることにします。
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