2003年度「歯科麻酔を考える臨床医フォーラム」

「若い歯科麻酔科医のために」

竹谷裕之(岡山市、竹谷歯科医院)
 望月  亮( 静岡市、望月歯科 )
 

フォーラムの司会者、発表者を下記のようにお願いいたし ました。

司会者 : 川田 達 先生(札幌市・日之出歯科真駒内 診療所)

発表者 : 立浪康晴 先生(国立仙台病院歯科口腔外 科)   
          丹羽ひかる先生(愛知学院大学麻酔学教 室)       

 

 本年度の第31回日本歯科麻酔学会 は、9月20日(土)および 21日(日)に岡山市で開催されます。この学会中の第1日目、9月20日(土)の17: 20〜18:00に、本年も「歯科麻酔を考える臨床医フォーラム」を開催いたします。

 本年は、テーマを
「歯科麻酔認定医の現状と将来−若い歯科麻酔科医のために −」に据えようと考えています。

 これまでの臨床医フォーラムでは、どちらかというと歯科麻酔の医局から開業したり、勤務しているベ テランの域にさしかかった先生方のお話をうかがってきました。しかし、歯科麻酔を志して各大学の医局に入局してくる若い先生方が、これから歯科麻酔をどの ように位置づけて大学外の臨床に臨んでいかれるか、ということも、劣らず重要なテーマであると考えられます。折しも今年は、日本麻酔科学会でも「公募ワー クショップ "若手麻酔科医の本音"」という企画が持たれ、歯科麻酔科医もシンポジストとして参加するまでになっています。

 たいへん幸いなことに、本年度学会長の嶋田昌彦教授(岡山大学大学院医歯学総合研究科 歯科麻酔学 分野)より、自由な討論の場と機会を与えていただけました。そこで、本年のフォーラムでは、各大学の医局より若い世代の歯科麻酔科医をシンポジスト(発表 者)として自薦他薦により公募し、併せて認定医をとって大学を退き、開業または勤務している先生にもご参加いただいて、「若い歯科麻酔科医のための、歯科 麻酔認定医の現状と将来」について討論できればと考えておりました。

 また、シンポジストの公募に並行して、同じく各大学・病院歯科に所属する若い世代の歯科麻酔科医に 向けて別記のようなアンケートをお願いいたしました。
演題発表の締め切りと重なるご多用の中、また突然のぶしつけなお願いにもかかわらず、17 の施設(各歯科大学・歯学部麻酔科及び病院歯科)から総計65通のご回答をお寄せいただき、また5名のシンポジストのご推薦があり ました。(これ以外にも、本サイトから直接アンケートをご請求下さり、ご回答下さった先生が何人かおられ ました) 該当する先生がおられなかったものの、ごていねいなお返事をいただいた5施設と併せまして、こ こに篤く御礼申しあげます。

 いただいたご回答は、ただいま集計しておりますが、フォーラム当日までには何らかの形でまとめたいと思って おります。フォーラム当日にはご参加の皆さんに何らかの形でお示ししなければと存じます。

 なお、フォーラムの司会者と発表者(シンポジスト)につきましては、種々検討してまいりましたが、頭書のよ うに決定いたしました。
 立浪先生は東北大歯学部平成6年卒業で、歯科麻酔の大学院を卒後国立仙台病院歯科口腔外科の医員になられ、現在に 至っています。在局時、および現在ともども、歯科麻酔、および医科麻酔研修また歯科臨床に幅広い経験をお持ちです。富山県の開業医の息子さんで、ゆくゆく は郷里の歯科医院を継承する予定とうかがっています。
 丹羽先生は愛知学院大歯学部を平成11年に卒業。卒後愛知医科大学口腔外科から麻酔科に所属し、その後母校の麻酔 学講座に入局して現在は県立多治見病院の麻酔救急レジデントとして、いわゆる医科研修中のご身分です。卒後障害者・高齢者の歯科治療を行うにあたっての必 要を感じ、麻酔の道に入られましたが、開業よりは大学歯科麻酔科医の道を進みたいと希望されておられる由です。
 司会をお願いしました川田先生は、昭和59年北海道大学卒業、歯科麻酔を研修後、特殊歯科診療を中心に全国的に極 めてユニークな有床診療所である日之出歯科真駒内診療所に移られました。現在同所の院長を務められています。幅広い臨床経験と活発な学会活動を通じて、歯 科麻酔科医としての意義ある活動を実践されています。その温厚で篤実なお人柄と相俟って、若い発表者のお二人を暖かくリードして下さることと期待されま す。

 フォーラムの会場、開催時間などの細目が決まりましたら、随時本欄にてお知らせ申しあげます。
 多くの若い在局歯科麻酔科医と、(私のような)「若くない」臨床歯科麻酔科医たちの参加をいただいて、有意義な実 のある議論が出来ますことを願っております。
 

#2002年までの「歯科麻酔を考える認定医フォーラム」についてはこちらをご覧下さい