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ふりーはーとメールマガジン ==================================2002/06/02
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[ふりーはーとのメッセージ]

●  ホトトギス 

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 道後温泉から程ないところに正岡子規記念館がある。
 去年,そばで会議があり,なんとはなしに訪れたが,正岡子規が病を得てなお大食漢であったこと,館内にひびくホトトギスの鳴き声が印象に残った。

 本ふりーはーと第36号「鴬啼く」でホトトギスの托卵(たくらん)の習性について書いたので,ホトトギスはいかにも「何をタクランでいるか分からぬ」悪いやつと思われているかも知れないが,本意ではない。
 字引をひくと当て字が「杜鵑・霍公鳥・時鳥・子規・杜宇・不如帰・沓手鳥・蜀魂…」とあり,呼び名も「あやなしどり・くつてどり・しでのたおさ・うづきどり・たまむかえどり・夕影鳥・夜直鳥(よただどり)…」と豊富だ。
 鳴き声は,私には「きょっきょ,きょきょきょ」と聞こえるが,「とっきょ,きょかきょく(特許許可局)」と聞く者もあり,「てっぺんかけたか」「ほっちょんかけたか」「ほんぞんかけたか」などと辞書にある。
 それだけ,古来から人々に親しまれた鳥と云うことであろう。

 「目に青葉,山ホトトギス,初鰹」
 いかにも初夏である。

 「啼かぬなら,××○○,ほととぎす」
 「啼くまで待とう」,「啼かせてみせう」,「殺してしまえ」の例のあれだが,それぞれ,家康,秀吉,信長の気性と云うが,どの武将がどうなのか,果たして誰が唱えた御説なのか知らない。

 今年のホトトギスの初啼きは,先週末,夜半過ぎ目覚めて聞いた,暗闇,思わぬ間近で大きく響いたので,声が残り眠りが妨げられた。
 夜昼構わず啼くが何時眠るのであろうか。

 先週,健康診断を病院で受けた。
 色々,それなりにガタが来ているらしい。
 胃の検診で,バリウムとカメラを選択せよというので,後学の為とカメラを撰んだが,これが大間違いであった。
 細くなったの,麻酔が効くから大丈夫だの聞いてゐたが,なんのなんの,太さはゆうに1糎(センチ)はあろうか,一つ目玉のまわりに照明のための発光ダイオード(LED)をぴかぴか従えた恐怖の人工黒蛇であった。
 麻酔は,唇が少し痺れた以外,喉にはほとんど効きはしなかった。
 やさしい女医さんが,この人工黒蛇(内視鏡と云うらしい)を器用に操って私の喉から食道,胃,十二指腸まで潜り込ませたが,その痛いの痛くないの(あ,ほんとうに痛いんです),「おウドンを呑むような感じでごっくんと…」,あんな太い黒い硬いウドンがあってたまるか。
 結果,所見であるが「加齢による,萎縮はあるが,これといった異常なし」であった。
 情けないことに,涙目になってしまい自分でモニターを眺める余裕はなかったのです。
 検査を終えて口をすすいだが,喉から少し,出血していた,夕方まで,喉に棒が刺さったような気分は抜けなかった。

 「啼いて血を吐くホトトギス」というが,胃カメラ呑んで血を吐いたとは,なんともしまらぬ。

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後記:サッカー,ワールド・カップが始まった,つい見てはしまうが目を離さぬ観戦と云うのはやはり疲れる。ひと月はもたんぜ(誰も見てくれって云ってないよ)。
 おっと,お陰様で来週は第50号になる,品質はともかく,よくぞ続けさせて頂いているものだ。感謝。


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