カシミール3D入門

ページ作成 : 2002/4/5



カシミール3D入門とGPS


 カシミールの作者、DAN杉本さん著の「カシミール3D入門」が発売されました。
 書籍にはカシミールのインストールの仕方をはじめ地図の表示や各種設定、それにリアルな3D展望図の作り方などが詳しく解説されていて、初めてカシミールを使う人にはまさにぴったりの内容です。紙面の関係からページ数こそ少ないものの、GPSとの接続方法の解説もあります。  そして添付のCD-ROMにはカシミール本体と各種プラグインはもちろん、有り難いことに地図データも収録されています。地図データの内訳は、
   ・50mメッシュ標高データ(全国分)
   ・20万分の1地形図(全国分)
   ・5万分の1地形図(関東甲信越とその周辺)
となっていて、5万分の1地形図のみCD-ROM容量の関係から関東甲信越周辺に限られていますが、50mメッシュ標高データが全国分あるので、すぐにカシミールの3D機能を楽しむことができます。
 このページの一番上にあるタイトル写真には、この「カシミール3D入門」とGARMIN製GPS、そしてパソコンとGPSを接続するケーブルが写っています。GPSによるフライトログ記録に必要なものは、基本的にこれだけです。

 出版社:実業之日本社
 書籍名:山と風景を楽しむ地図ナビゲータ「カシミール3D入門」
 著 者:杉本智彦
 定 価:本体1900円+税

全国の書店で購入できるほか、インターネット通販でも入手可能です。詳しくはカシミールのホームページにある、『カシミール3D入門』のご紹介 に書かれています。




 国土地理院から刊行されている数値地図50mメッシュ(標高)CD-ROMが3枚で全国をカバーするのに対し、この本に添付のCD-ROMにはそれと同等の全国分の標高データが収録されています。同じく3枚のCD-ROMで全国をカバーする国土地理院の数値地図200000(地図画像)に相当する地形図も収録されているし、30枚で全国をカバーする数値地図50000(地図画像)のうち、関東甲信越周辺の地図までがこの本添付の1枚のCD-ROMにぎゅっと圧縮されています。国土地理院の数値地図が1枚7500円することを考えると、それだけでも超お買い得といえる書籍です。
 なお、関東甲信越周辺以外の地域で5万分の1地形図を使いたい場合(パラのフライトログ閲覧に使う場合は5万分の1の地形図でないとつらいです)は、別途地図画像を用意する必要があります。その場合は山旅倶楽部のオンライン地図サービス(1年間2800円)を利用すると良いと思います。データ容量的にADSLなどのブロードバンド向きですが、5万分の1はもちろん、さらに詳細な2万5千分の1の全国の地形図が標高データ付きで利用できます。

表示設定のGPSタブ
 さて、GPSからトラック(軌跡)データを読み込んだら、GPSデータエディタ(メニューの「編集」→「GPSデータ編集」の順にクリック)でトラック名を確認します。この一覧でトラック名の右にある「表示」がONになっているトラックデータは、カシミールの地図上にその軌跡が表示されます。
 初期状態では表示される軌跡の色は単色(赤)のはずです。しかしeTrexとeMapのような高度データが取得できる機種を使った場合(またはワンダースワンのgarlogで取得したデータの場合)は、せっかくの高度情報を活かすために軌跡表示をちょっとカスタマイズすると良いでしょう。いちばん有効だと思うのが、軌跡の色を変えて、上昇しているか下降しているかわかるように表示させるものです。

 左の図を見てください。これはメニューの「表示」→「表示の設定」で出てくるウインドウで、その中の「GPS」タブをカスタマイズします。
 まず「線のパターン」を、図のように「勾配による色分け」にします。色分け範囲を±20〜40%程度に設定し、好みに応じて「色分けパターン」を設定します。私はフライトビューアの Flight Track View に合わせて下降を青、上昇を赤にし、地図上で見やすいように中央部分を薄い黄色に設定しています。




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