竜巻の空

JPEG(50KB) SIZE:640*430
Nikon NIKONOS V, W-Nikkor 35mm f2.5
2002/1/2 FUJI RVP(Velvia)
- 低気圧の通過に伴ない強い寒気の入ったこの日は、雷・強風注意報が発表される不安定な天気でした。 そのとき私のいた千葉県の東端、銚子市犬吠埼では発達した積雲が空の所々にあり、遠くの雷雲からは時々稲妻の光が見えていました。 頭上を通りすぎる雲からは俄に雪が降ってきたり、かと思うと太陽の光が差し込み虹が出るなど、天候は激しく変化していきます。
- 何か起きそうな空を見上げながら海岸近くを歩いていると、ひと目でそれと分かる特異な形状をした雲が発生しているのに気付きました。 前方の積雲からロート状の雲が垂れ下がり、ごくゆっくりと、くねるような動きをしています。ただしその先は地上までは達しておらず、空中だけの竜巻のようでした。
- 竜巻が発生するためには、母体となる積雲を発達させ、激しい上昇気流を発生させるだけの地上(海上)〜上空間の気温差があることがまず第一の条件になります。 それに加えて地形的な要素も考えられます。例えば日本における竜巻の発生例は今回この写真を撮ったような沿岸部または平野部に多く、地形により風が大きな影響を受ける山間部では殆ど無いようです。
- ロート状の雲はこれ以上伸びることもなく、数分もすると次第に消えてゆきました。その時に見えた渦巻く雲の流れが、印象的でした。
目次へもどる
次へ