さて、一通りの説明が終わると次にオプションのビデオ・カメラ撮影を希望するかどうか尋ねられた。 これはジャンプ中の一連の様子を撮影してくれるもので、120ドルの追加料金となっている。安い値段ではないが、専門のカメラマンが一緒にジャンプして、落下中のビデオ撮影をしてくれるという。もちろん一緒に飛行機に乗り込むわけだから離陸する前から始まって飛行機の中の様子も撮ってくれるそうだ。ただ、落下中の映像は被写体である我々4人のうち一人しか撮ることはできないのは仕方ないところだが、その分料金を割り勘にできるので良しとしよう。 というわけで、このオプションも申し込むことにした。落下中の映像は私ではなく女の子の一人にしてもらった。
まずはジャンプ用のツナギを貸してもらう。強烈な風圧を受けるため、ヒラヒラした服ではダメなのだ。もちろん浴衣姿も論外だ。(そんな奴、いねーって?)
さあ、いよいよ飛行機へと向かう。
飛び降りる時の姿勢をみんなでとってみる。イグジットの瞬間の動作を真似てみる。 機体後部にある搭乗口から飛行機に乗り込む。内部は縦にタタミを1+0.5畳ほど並べた位の広さ。椅子等は取り払ってあるが、9人が乗り込むには結構狭い空間だ。「体育座り」の姿勢で前後の人とぴったりくっつくように座ってゆく。ちょっとこれは窮屈。 ま、いっか。
さて、搭乗が終わった。次は搭乗口のドアが閉めるのかなと思っていたが、閉まらない。というよりドア自体が無い。開きっぱなしだ。 そういや昔、私の家の近くを走っていた国鉄のとある列車なんかはドアを開けて走行中に直接外を見ることができたようなことを聞いた気がするし、「コーヒーカップ」みたいな遊園地の乗り物だってモロそのまま座るだけだ。
しかし今回はそれらとはかなり違う。なんといっても飛行機だ。何かこう、「ウィ〜ン・バタンッ!・ガチャッ」てな感じで何があっても絶対開きそうもない金庫の扉みたいなものが付いてるだと思っていた…わけではないが、ドアがなくて開きっぱなしといういきなりな展開に少し面食らってしまったのだった。 ま、どうせ最後はその搭乗口から「落ちる」ことになるんだから別に無くったって大した違いはないなと気づいたら、全然気にならなくなった。それに、自分の付けてるハーネスはしっかりと飛行機に固定してくれるので、飛行機が揺れたりしても途中で転げ落ちたりすることもない。心配は無用のようだ。
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ページ最終更新:1998/3
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