作曲者(E-M)
作曲者 | 曲名 | 概要 | 出番 他 |
E.Elgar | エニグマ変奏曲 | 13の変奏曲と終曲からなる。 各変奏曲には頭文字が与えられており、 それらは作曲者の友人達を暗示している ので謎の変奏曲と呼ばれる。 初演:1899年 |
出番は1,4,7,9,11,終曲。11曲目に短いソロあり、終曲は 後半1つぶりなので落ちない様に。 音域 Es1-d1 |
E.Elgar | 行進曲 威風堂々1番 |
1番が良く知られている。 (5番まであるらしい) 初演:1902年 |
出だしの裏拍から始まる16分音符が如何に飛び込め るか?でこの曲の出来が決まります。 途中の16分 音符はダブルタンギングでごまかそう! (良い子は真似をしてはいけません) この曲はオルガンまで入る巨大な編成。 音域 E1-h |
M.de.Falla | バレエ音楽 「三角帽子」 第2組曲 |
もとは「市長と粉屋の女」というパント マイムの曲、ディアギレフの勧めで改作し バレエ音楽となった。 「三角帽子」とは 市長の帽子で権力の象徴。 初演:1919年 |
パート1,2に分れており出番はパート2の最後の曲 (Final Dance)だけ。短いソロあり(ただののばし) 音域 G1-g |
G.Gershwin | パリのアメリカ人 | パリ滞在中に作曲、ジャズの手法を 用いて、パリの風物描写とアメリカ人 (自分自身)を対置させた作品 初演:1928年 |
最後の方にTubaの美味しいソロあり、音域的には吹き やすいが、如何にくずせるか?が重要。 音域 G1-a |
G.Gershwin | ピアノ協奏曲 in F |
ラプソディ・イン・ブルーに続くシンフォ ニック・ジャズの作品 全3楽章 初演:1925年 |
ガーシュインの曲の中で一番好きな曲です。 Tubaの出番は全楽章あり。2楽章のTrpのソロが美しい。 3楽章はテンポが速くてもTubaは大丈夫! (細かい音符がない) 音域 E1-e |
E.Grieg | 「ペール・ ギュント」 第一組曲 |
1.朝、2.オーゼの死、3.アニトラの踊り 4.山の魔王の宮殿にての4曲からなる 組曲で同名の劇のための音楽から改編 された。 初演:1888年(改編) |
ほとんど出番はなかったように思いますが... 覚えてません。(楽譜も紛失しています) |
P.Hindemith | ウェーバーの主題による交響的変容 | ウェーバーの「トゥーランドット」と「ピアノ 連弾曲集」から4つの自由な変奏曲の形を とる。 全4楽章 初演:1944年 |
全楽章出番ありだが1,3,4曲目はあまり出番なし。 2曲目(Turandot)はSolo,Soliがたくさんあり結構難しいが もちろん面白い。 音域 E1-f |
L.J.F.Herold | 歌劇「ザンパ」 序曲 |
ザンパは海賊の名前らしい。 この序曲 のみ演奏される機会が多い。 初演:1833年 |
これもフランスものなのでオフィクレイド用の楽譜だった と思います。(紛失してしまった) 音域は高かったです よ確か...。 音域:不明 |
L.Janacek | 狂詩曲「タラス・ ブーリバ」 |
タラス・ブーリバは17世紀初頭、 ウクライナのコサック隊長でゴーゴリーに よって歴史小説化された。 この曲はその 小説に基づいて作曲された。 全3曲 初演:1921年 |
全曲出番ありだが1,2曲目はどうってことなし。3曲目の 最後は思いっきり吹けて気持ちいい。 3曲目にMuteあり。 音域 As1-as |
F.List | 交響詩「前奏曲」 | 合唱曲「四原素」の主題を用いてその 前奏曲として作られ、後に改訂にあたって は、「人生は死への前奏曲である」という 内容のラ・マルティーヌの詩「瞑想録」を 適用した。彼の交響詩でもっとも有名。 初演:1854年 |
出番はf, ff,
fffなので遠慮なく吹ける。最後はおつかれ さんという感じ。 音域 A1-e |
G.Mahler | 歌曲集「子供の 不思議な角笛」 より |
子供の不思議な角笛というドイツの詩集 からマーラーが12編を選び自身が詩に 手を加えた上で歌曲集とした。 作曲年はそれぞればらばら。 マーラーの 交響曲2,3,4番にはそれぞれ「子供の 不思議な角笛」の詩集から取られた歌詞 や、歌曲集のメロディーが引用されている。 |
私が演奏した事があるのは、1〜4曲目ですが出番は パート譜をなくしてしまったので不明です。 ほとんど出番はなかったと記憶していますが...。 音域:不明 |
G.Mahler | 交響曲第2番 「復活」 |
全5楽章。第3楽章まで書き上げた後、 H.v.ビューロー氏の死に遭い、その葬儀で 聞いたF.クロプシュトック氏の詩による 「復活」の合唱に感銘を受けて、同じ詩に よる合唱を5楽章に用いて、4楽章には 「子供の不思議な角笛」の「原光」による アルト独唱を加えた。 ソプラノ、アルト 独唱と混声合唱が必要。 初演:1895年 |
出番は1,3,5楽章で、なかでも5楽章にあるTrbとの コラールは涙がちょちょん切れるほどおいしい。 後半に 合唱が加わってもう一度Trbとのコラールが出てくるが、 こちらは途中から男声合唱も加わってfとなり吹いてて 楽しい。 音域:F1-g |
G.Mahler | 交響曲第3番 | 作曲開始当初は全7楽章構成で各楽章に 標題があったが、標題は色々変化した上 に出版時には削除され、第7楽章も削除 された。 (後に第4交響曲の終楽章となった) 曲全体は、長大な第1楽章を第1部とし、 残りの5楽章を第2部としている。 第4楽章にアルト独唱、第5楽章には アルト独唱、児童合唱、女声合唱が必要 初演:1902年(全楽章) |
出番は1,3,6楽章で、美味しいところは特になし。 第1楽章はTrbの長大なソロ、第3楽章はポスト・ホルン のなが〜いソロがありうらやましい。 (でも実際にあんなソロがTubaにあったらびびる.. でしょうね。) 終楽章の出だしは弦楽器が美味しい。 ほんの7,8分の5楽章のために児童合唱と女声合唱が 必要となる何とも贅沢な曲。 音域:E1-a |
G.Mahler | 交響曲第5番 | 全5楽章、この曲は1904年に初演されて から1909年までの間に何度も改訂されて いる。 アルマとの恋愛から結婚という面 と、過労から持病を再発させ何度か手術を 受けたといった生活環境が、この曲に 反映されていると言われる。 |
出番は1,2,3,5楽章で、1楽章にはあのソロが あります。 このソロの最後の音(Gis1)はppを意識しすぎ ない方がやりやすいと思います。 その他の楽章にも 小さなソロがちょろちょろありますがどうってことはない です。 出番は上の3番よりはるかに多いですよ。 音域:E1-a |
G.Mahler | 交響曲第6番 | 全4楽章、「悲劇的」というのはスケッチの 段階での題名で最終的には削除されて いる。 初演は1906年作曲者自身の指揮 によるが、あまり評判は良くなかったらしい マーラーの交響曲の中で短調で終わる のはこの曲だけ。 |
全楽章出番あり、その中でも一番美味しいのは4楽章の 冒頭にドソロがあります。 ソロの音域も手ごろで「さあ 吹きなさい」と言わんばかりの序奏が付いているので たまりません。 (このソロ私は最後のAの音が出ません でした..。情けない) 第1楽章の冒頭はTV CMでも使われていたような.. マーラーの交響曲の中では目立たないかもしれませんが 私は一番好きです。 音域:F1-cis1 |
G.Mahler | 交響曲第9番 | ベートーベン、シューベルト、ブルックナー らの最後の交響曲がみな第9番なので、 それを不吉な数字としてあえて、本来9番 目の交響曲には「大地の歌」という標題 だけを与え、10番目の曲を第9番とした。 第1,4楽章が緩徐楽章で精神をうつし、 2,3楽章はより世俗的なもので、ハッキリと したコントラストを描いています。 初演:1912年 |
全楽章出番ありですが、それほど吹くところは多くありま せん。1楽章にはところどころ目立つところがありますが、 技術的に難しくはありません。 3楽章は最後のプレストが速くなりすぎると大変です。 4楽章はほとんど吹くところはありませんが、出番まで 弦楽器が盛り上げてくれて、開放されたように金管が 出てくるのでとても気持ち良い..、弦楽器だけになる 直前のffはコントラバスと一緒に動きます。 (楽譜には soloと書いてあります) ミュートあり 音域:F1-g |
M.Moussorgsky /M.Ravel |
展覧会の絵 | 原曲はピアノの組曲1873年に死んだ 友人の画家V.ハルトマン氏の追悼展覧 会が翌年開催されその時の印象をもとに 作曲。 この曲が有名になったのは1922年に クーセヴィツキーの依頼を受けたラヴェル がオーケストラ用に編曲してからです。 |
出番は1,4,8,9,10曲目、最初と3曲目の前のプロムナード です4曲目のブィドロのソロが有名ですね...。もちろん Tubaのパート譜にあのソロは書いてあるのですが、 あまりに音が高い(gis1)のでユーフォニウムで演奏される 事もあります。 このソロ私はF管で吹いた事があります。 (最高音はあたってもそこから下がってくるときにヨロヨロ..ちょとみっともない。) それにしてもラヴェルの時代にあったフレンチテューバ って、こんなに広い音域を簡単に吹けたんでしょうかねぇ。 そう言えばミュートも要りますよ。 音域:F1-gis1 |