第26号 |
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今週は書籍をおすすめ。「『王様のレストラン』の経営学入門」。 著者の川村尚也氏は甲南大学経営学部の講師。サブタイトルは「人が成長する組織のつくりかた」とあり、 テレビドラマ、「王様のレストラン」を題材とした、経営学の入門書。 あるいは啓発書的な性格もあるかもしれない。テレビドラマ「王様のレストラン」というのは、 1995年にフジテレビ系列で放送されたもので、三谷幸喜氏の脚本で、けっこう人気があった。 フジ系列のローカル局でよく再放送されているらしい。 今回おすすめする書籍は、この「王様のレストラン」を見てから 読むとかなり楽しめる。というか見ていないと話の大部分がわからないかもしれない。 ということで、「王様のレストラン」を見ていない人はまず そちらからということで、このドラマもおすすめしておきます。ビデオが出てるので。 ただ、「王様のレストラン」はけっこう有名なので、ドラマについては 他にゆずります。「『王様のレストラン』の経営学入門」が今回のおすすめ。
この本では、組織のつくりかた、運営のしかた、といった経営学的なことや、 組織の中でどう働くか、といった個人の考え方などを、ところどころ冗談もまじえながら、 とてもわかりやすく解説している。というかヒントを与えてくれる。 以前にここで紹介した桂文珍著「落語的学問のすすめ」 に似たところがあるかもしれない。(第20号参照)
また、この本のいいところは、テレビドラマを題材にすることによって、具体的でわかりやすく なっていることと、いくつかフローチャートのような図を使って説明していること。 とにかくわかりやすい。入門書はこうでなくてはいけない。さすがは大学講師。 さらに、理論を述べたあと、最終章ではテレビドラマではなく、実在の企業を例をとりあげている。
キーワードは「クリエイティブ・マネジメント」。この言葉に非常にそそられる。経営だけでなく、 プロジェクトの運営などにも応用できそう。「クリエイティブ・マネジメント」、 「クリエイティブ・チーム」。う〜ん、いい響きだ。 ということで、今回のおすすめは、「『王様のレストラン』の経営学入門」 でした。さらにおまけのおすすめはテレビドラマ「王様のレストラン」。