トライ&トライ自分発見セミナー  第3回ワークショップ・2       1997.6.12

A「責任」ということを教えるには? 

 一度に全部を実行するのではなく、できるところからひとつづつ始めてみよう。

 まずは、朝自分で起きるということの実践など。

 

 お母さんは、子どもの自立について勉強しているんだという説明をする。そして、これからは朝起こさないから自分で起きてくるようにくるように話をする。納得してもらったところで始める。始めたら、たとえ遅刻しようが朝は起こさないことを実践する。

 最初の日、うまく自分で起きれたとする。うまくいった時には大げさなくらい喜んでやって“それなんだ!”と教える。このようなことで子どもは自分で起きれるんだということを学んでいく。(アンカリング)

 数日たつうちにだんだん失敗してくる。ここが我慢のしどころ。朝起こすことはしないけど、子どもはできると信じて話し合う。どうしたら起きれるのか、自分で考えさせ目覚まし時計を買ってやるとかの協力をする。

 親は子供を信じる努力をすべきであって、手をかける努力をすべきではない。

 

ワークシート・2  自分が子どもに話しているセリフを考えてみよう

 テストを隠す子;ある日親子で洋服の入れ替えをしていると、子どもが急に何かを慌てて後ろに隠し た。不思議に思って「どうしたの?」と聞くと、「だってお母さん(お父さん)、怒るんだもん、こんな の見せたくないよ!」と半べそをかきながら言う。その時何と答えるか。

 悪い点を取ったことをせめるのではなく子どもが言っていることを理解するようなことばかけをする。

 

 

 子どもがピアノを習いたいといいだした。思い切って80万円のピアノを購入、子どもはスクールに 通い始め月謝も半年分納めた矢先に、もう行かないと言いだした。その時何と答えるか。

 

 子どもが再びやる気が出れば一番よい。

 子どもの言っていることを繰り返す。「もうやめる!」「もうやめるんだ〜」「もう行かない!」「もう  行かないんだ〜」相手の気持ちを理解するために繰り返す。(リスポンシィブリスニング)

 子どもにしゃべる余裕ができる。それで何故やめると言っているのかを聞く。この時親の価値観を押しつけると会話にならない。

 子どもの言い分を全部言わせた後に、お母さんの意見を言う。事実として「80万円かかったのよ。半年分納めてあるの。」けっして 嫌味にならないように親の方針を言う。

 子どもは自分の考えが言えて理解されたと思えばもう一度やってみようと考える。

 子どもには言葉に出して「あなたのこの部分がいい。」「好きよ。」「あなたは宝物よ。」など日頃から理解しているということを言う。これが正しいという物がないので、これだ!と思うまでやってみる。いかにやる気にさせるかが大事。


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