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2匹の若い(?)幼虫

 1999年11月5日

 今年の夏、うちの小二の息子が夏休みに入ってすぐの7月27日にホームセンターで買ったカブトムシは思ったより長生きしました。メスが死んだのは10月4日、オスが死んだのは10月14日です。成虫を飼っていたケースのマットを最後に交換したのは9月7日なので、9月8日から10月4日までの間に産卵しているかもしれないと思って、そのケースはしばらくそのままにしておきました。ときどき水分チェックはしていましたが・・・。

 10月26日に、その成虫を飼っていたケースをひっくり返してみました。それまでペットボトルで飼っていた幼虫のうち何匹かをそのケースに引越しさせようと思ったからです。案の定マットの中から幼虫が発見されました。しかし1齢と2齢が1匹ずつ、合計2匹だけです。マットを園芸用のふるいにかけたので見落としはないと思います。もし10月4日に産み落とされた卵があったとしても、22日経過していますから孵化していない卵はまずないと思うのですが・・・。

 ところで、このとき発見した幼虫のうち1齢のほうはけっこう大きくなっていて、見た感じでは生後10日近くになっているようです。つまりもうすぐ脱皮して2齢になってもおかしくないくらいの大きさだったということなんです。夏の暑い時期だと、生後9日から10日ぐらいで脱皮して2齢になりますが、部屋の気温は22℃〜24℃くらいなので1齢で過ごす日数はもう少し多いだろうと思います。

 もう1匹のほうは2齢だったんですが、まだサイズは小さめで、2齢になってからそれほど日数は経過していないように見えました。(今思うと写真を撮っておくんだったと後悔しています。)

 実はケースをひっくり返す前は幼虫は1匹も出てこないだろうと思っていたので、この1齢と2齢の幼虫を入れるケースのことを考えていませんでした。他の幼虫は全部3齢になっている(しかもけっこうな大きさになっている)ので、同居させると脱皮を妨害されてしまう可能性が高いと思って子供の虫かご(デザイン的にはカブトムシの飼育ケースを2まわりくらい小さくしたもの)に入れました。マットはぎりぎりまで入れたのですが深さは10cm程度です。

 幼虫が1齢から3齢になるまでの間に死ぬとき、死因として脱皮が妨害されるというのが多いのではないかと私は最近考えてるようになってきました。。蛹になるときほどしっかりしたものではありませんが、脱皮のときにも幼虫は空洞を作り、その中で2〜3日ほとんど動かないらしいです。その時期にたまたま通りがかりの他の幼虫に空洞をこわされるとか、人間の手によってマットを掘り返されてしまうと脱皮がうまくいかずにそのままあの世行きになってしまうのでは・・・。

 そういうふうに考えると、2匹を同じケースに入れないほうがよかったかなと思っています。片方はまもなく脱皮なんですから。しかしもう10日もたっているので脱皮は済んでいるかもしれませんし、まだかもしれません。部屋の気温が低いので脱皮の時期を予測するのがむずかしいんです。ケースの外から2匹が同時に見えることがあればありがたいのですが、そう都合よく壁ぎわに来てくれませんしね。

 この2匹は2本のペットボトルに移そうと思っています。引越しは、両方とも2齢になっている時期を狙います。先に2齢になっていたほうが3齢になるのはおそらく11月20日から月末くらいの間だろうと予想しているので、今週末か来週末くらいにやるのがいいだろう・・・と考えていたら来週末は実家に行く用事があると妻が言い出したので明日にでも作業することにします。


翌日 (11月6日加筆)

 2匹の幼虫を入れたケースをひっくり返してみました。ペットボトル2本とそれに十分なだけの昆虫マットを用意して準備は万端です。が、しかし、なんとケースから出てきた幼虫は1匹だけ。しかもそいつは3齢だったのです。

 1匹減っているかもしれないというのは覚悟できていたのですが、3齢になるのはまだ先だろうという私の予想は大はずれ。うーむ修行が足りないなあ。

 写真の白い丸は1円玉(直径20mm)です。ストロボをたいたので色が飛んでしまいました。右側の写真で頭の大きさがわかると思いますが、どう見ても3齢です。体毛の状態から脱皮後2〜3日くらいだろうと思います。

 ところで、この幼虫が孵化したのはいつなんでしょう?3齢になったということは孵化してから最低でも30日以上経過しているでしょう。とすると、母親であるメスが死んだころにはすでに孵化していたということになります。産卵から孵化まで12〜15日くらいですから、9月の中旬くらいに卵が産み落とされたはず。とりあえず計算上は合っています。


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