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昆虫マットの基礎知識

 1999年10月2日
一部改訂: 2000年11月23日

 子供用の「虫の飼いかた」というような本には「腐植土」という言葉で書かれていますね。マットは成虫が昼間休むための「寝床」です。成虫は夜行性で、昼間マットで十分休めないと長生きできません。さらに、マットは産卵・孵卵の場所でもあり、幼虫のエサになります。

◇マットの選び方

 成虫のオスだけを飼う場合は別にして、繁殖させることを考えると、産卵に適していてさらに幼虫のエサになりうるタイプのマットを成虫の飼育に使うことが望ましいです。(幼虫用のマットについては「昆虫マット商品紹介」を参考にしてください。)

 メスはマットを固めて「卵室」と呼ばれる空洞を作り、その中に卵を産みます。なので水分を含んだときに適度に固まるものが良いと思います。市販のマットにはいくら水を加えても固まらないものがあるのですが、そういうマットは産卵に適しないのではないでしょうか。(入手できる昆虫マットで実際に産卵するかどうか確認してみました。結果は「実験:産卵に適したマットはどれ?」をご覧ください。)

◇マットの量と水分

 オスが昼間マットにもぐって寝ていますがそれはたいした深さではないようです。さらにそれより深いところまでメスがもぐっていって卵を産むので、それを考えるとマットは10cmぐらいの深さが必要でしょう。容器の底(マットの下)に土を1cmないし2cmくらいしっかり固めて敷いておくと、その土とマットの境目のところで産卵すると書いてあった本があったんですが確認はできていません。

 マットは手で強く握ると固まる程度に水分を含んでいる必要があります。しかしこれは飼育容器の底のほうの話であって、マットの表面はそれより少し乾いているくらいでないと底のほうは湿りすぎになってしまうので注意が必要です。


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