読者からの手紙 1

 学生の人権のページを御覧になられております皆様、こんにちは。このページを開かれた方の中には3パターンいらっしゃられるかと思います。自らの困難を克服すべき情報を求めて御覧になられている方、社会問題として関心を持ち御覧になられている方、ネットサーフィンをしていて偶然出会ってしまった方。私は皆様方のご意見を伺いたいと思っております学生の一人です。

 これまで、大学社会は大学の自治権の名のもとに保護され、つまびらかにされないことや不透明な部分が多い社会でした。この過保護さが、自然淘汰よりも人為淘汰を先行させ、時に大きな過ちを犯します。この過ちによって人生を狂わせてしまうのは、大学というピラミットの一番底辺にいる学生です。

 新世紀を前に、金融ビック・バンに代表される規制緩和、グローバリゼーションなど、社会の様々なところで構造改革が進み、あらゆる社会でパラダイムの転換が求められています。これには、従来のシステム構造では立ちゆかなくなり、克服すべき課題が生じ、転換が必要になるという背景があると思います。つまり、従来のシステムが転換される前には、システムの問題点が露見される必要があると思います。このページに示されているのは、学生が巻き込まれた問題のみであり、大学社会の問題としては氷山の一角であると思いますが、このように問題が露見していくことは、転換のための第一歩であり、良い兆候であるととらえることもできるかと思います。(具体例は「学生の人権」のページの事例などをご参照下さい。)

 さて、大学社会のパラダイムの転換はこれからです。ではどのように為されるのでしょう。かつての学生運動のような団結や共生は、社会を動かす力となるでしょうが、そのようなアクションのゴールはカタストロフィーに陥りかねないように思います。仮にも学問の場であり、机上の空論といわれつつも人類の最先端の研究を行う場でもあります。やはり内部浄化を促すのが一番であると考えます。そのためには、露見した問題を一つづつ克服していくという地味な方法こそが最良ではないでしょうか。しかし露見した問題をどう解決したらよいのか、問題に直面した学生は、崖から転落し、出口のないトンネルの中に一人立たされたように悩み苦しみます。このページを御覧になられている一人ひとりが、内部浄化へ導くナビゲーターであると思います。どうぞ、ご意見をお寄せ下さるようよろしくお願いいたします。 

大学の内部浄化を望む学生の一人より

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