NONSENSE/DAILY
2008年8月2日(土)
『スカイ・クロラ』
毎度のレイトショーで観てきました。
玄人好みな押井守監督作品だけあって、レイトショーでも結構な客入りで、年齢層も20代後半ぐらいが多かった様な気がします。その所為か、予約しておいた座席の周りが野郎ばかりで泣けてきました(爆)。

永遠に大人になれず、永遠に生き続ける"キルドレ"と呼ばれる子供達が、戦闘機のパイロットとして見世物と化した戦場の身を置く事でのみ"生"を実感する事ができた時代。女性指揮官・草薙水素の元に着任したパイロット・函南優一は、基地で自分に与えられた戦闘機の前任者の事を草薙に問質すが、草薙は何も答えなかった…。

とにかく切ない。永遠に大人になれず、戦闘機パイロットとして戦場で命を散らすだけの儚い存在であると自覚していた優一が、キルドレとしては異端の存在として生き続ける草薙に出会う事でキルドレの新たな可能性を信じた…様な気がしました。でも優一は…(´;ω;`)ぶわっ。原作通りなのかもしれませんが、押井監督が描く恋愛はほんと切ない。因みに、もし劇場で観られる際はエンドロールが始まっても席を立たないように(重要)。

後は、緻密に描かれた美しい映像と音響の素晴らしさにも感動しました。個人的にキャラクターの作画には馴染めませんでしたが(爆)、『スカイ・クロラ』がソフトでリリースされるまでには、フルHD環境を構築しないとまずいなと本気で思ったくらい美しい映像でした。

最後に、菊地凛子、加瀬亮といった芸能人を声優に起用した点に関しては、正直微妙でした。ただ、個人的には土岐野役の谷原章介さんだけは確り演じてくれた感じなのでなんとか見れたかなという感じでしたね。持論…というよりは誰もが感じている事だと思うんですが、声優は声優、俳優は俳優で確り使い分けて欲しいものです。そういった意味では、映像への露出が激しい昨今の声優もどうかとは思いますが(苦笑)。
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