Zゲージの小型レイアウト製作記(3)

製作過程紹介(その2)
です。

バラストまきと地面のベースができたので、次は樹木製作から順次進めていきます。


●樹木の製作

樹木は多く必要な上に、完成樹木は結構高くつきます。
完成樹木はアクセントに使う程度で、主に使う樹は自作をするなどの工夫が要ります。

今回は、次の5種類の樹木材料を使うことにしました。
NOCHの完成樹木以外はHOnとNのレイアウトの残材です。


(1)42620(ノッホ(NOCH)製)


針葉樹10本入り。
幹だけ着色すれば、後はそのまま使えそうです。
高さは2種類が入っています。
少し幹が太いのが気になります。
台座の部分も厚く、大きいので、レイアウトに配置する時は台座を切断して使用した方が自然です。
個人的には、もっと先の尖ったものが欲しいと思います。




(2)42500(ノッホ(NOCH)製)


広葉樹25本入り。
葉が大きい作りで目立ちますので、全体をボンド液に浸しコースターフをまぶして使用します。
高さは3種類が入っています。




(3)フォーリッジクラスター明緑色FC57(ウッドランドシーニックス(KATO扱い))


名称通り、フォーリッジ(スポンジ)が塊になったものです。
使い道が多い素材で、今回は山上の樹木の大半をこれの接着だけで済ませます。
数センチ角に手でちぎって、木工用ボンドで山の上に貼っていきます。
枝を設けないので、作業は大変楽になります。
色は、この明緑色がおすすめで、一色でも意外に単調にはなりません。
どうしても必要な場合は、あとから着色すればいいでしょう。




(4)ファインリーフフォーリッジライトグリーン色(ウッドランドシーニックス)


グレーに着色した天然の枝にフォーリッジを絡めた素材で繊細な樹木の表現に使えます。
このままでもいいですし、幹に接着しても使えます。
KATOなどでも取扱があるようです。




(5)天然枝(マメツゲ)


HOnのパイクでもNゲージのレイアウトでも使ったマメツゲの枝。公園で適当に枯れ枝を拾ってきす。
直線部分のみを3〜50mmに切断すると左の写真のようになります。
アップで見ると右の写真のような感じで幹の直径は1〜2mmです。
この枝にファインリーフフォーリッジやフォーリッジクラスターを合成ゴム系接着剤で接着して樹木にします。




●天然枝(マメツゲ)を使った小さな樹木


マメツゲの枝にフォーリッジクラスターを貼り付けただけの樹木です。
市販品では15〜30mm(Zでは3〜6m)の低木はほとんどありませんので、幹付きの低木は自作するしかありません。
幹の塗装も要らず、容易に安価で低木を得るのにいい方法です。



●市販樹木の並木


針葉樹42620(NOCH)を川辺に並べた様子です。
葉の部分は着色もせず元のままですが、悪くはありません。
幹はツヤがありテカって見えるのでつや消しのグレーで塗装しています。
また、前述のように台座がついていて並木にすると不自然なのでカットして、ベースに穴あけ後接着剤で固定しました。





●山の上の林


地面にフォーリッジクラスターを貼り付けただけです。
端の部分は所々マメツゲの枝を使った樹を植えて全体がそうだという雰囲気にしました。
欧州のレイアウトでは樹木が少なめで、実際もそのようですが、私は日本式レイアウトを踏襲。
風景は日本の山地のようになっています。
欧州のメルヘンチック(実物がそうです)な感じを、あえて避けて造ることにしました。

岩肌はNと同じ方法ですが、紙粘土です。仕上げが雑で少し反省しています。
岩のテカりは木工ボンドを使い、筆塗りしています。

この写真は屋外での撮影です。





●河の塗装と仕上げ


概ねモスグリーン、エメラルドグリーン、ブラックによる着色です。
上の写真は着色後の様子でアクリル絵具を使っています。
アクリル絵具は、リキテックスのアクリルガッシュが画材店で入手しやすいです。
水彩絵具のような粘度がありチューブ入りですから色を混ぜて作るときには水性アクリル塗料よりずっと便利です。
川底に見えるシワは、ベースにしたティッシュのシワで、川底が、ガタガタですが気にしちゃいません。



乾いた後にグロスポリマメディウム(アクリル絵具のつや出し材)を3回ほど塗り重ね数日乾燥させたのが下の写真です。
グロスポリマメディウムを塗りながら、小石を河岸においていけばそのまま固着できます。

この程度でだいたい満足していますが、人影もなく少し物足りないような気がしています。





●踏切などの小物パーツ


メルクリン等の市販踏切はオーバースケールですし、当社のレイアウトには形状的に採用できませんでした。
したがって、写真のように自作しました。
踏切のパーツは0.5mm厚さのプラ板をカットしたものです。
また、白い柵は、0.5mm程度の厚さの薄板(折ぎ板とよばれる、お弁当の蓋になっているやつ)をカットしたものです。

踏切のデザインは全くわからず、又、種類も多いので、Webでドイツの踏切写真をいくつも探して参考にしました。
大きさは、写真に写っているレール間隔(1435mm)から換算して求めました。
写真の一マスが10mmです。

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●踏切のベース


踏切のベースの部分。線路の間の板はボール紙を塗装したものです。
両サイドは、1mm厚のバルサ材を適当にカットしたもの。
1mmでは厚いので縁部を少し薄く削っています。
写真のように大量の木工ボンドを用いてパテ代わりにして接着しました。





●配備した踏切


製作した踏切を配備した様子です。
もちろん、ギミックなどはなく閉じたままの踏切です。
遮断機の列車側も同じく赤白に塗りましたが、実物は、内側塗装は無いものが多いようです。
踏切のマストやウェイトを塗ったつや消しグリーンはコックピット色(日本海軍)(XF-71)です。

この写真も屋外で撮影しました。





●スイッチボード


当初、メルクリン純正のスイッチボックスと配線材を入手しましたが、たったの3区画、ポイント2つでも配線だらけになるのでやめました。
いろいろと考えた末、化粧板に取り付けていた端子台(ML-70-A、サトーパーツ)を活かして直接別基板を取り付ける方法にしました。
スイッチと基板用端子台、圧着端子を基板にはんだ付けして基板裏で配線したものを、端子台にねじ止めしましたが、十分な強度があります。
基板は強度を得るためにガラスエポキシ基板を使っていて、サイズは138mm×21mmにカットしています。
使用したガラスエポキシ基板は、サンハヤトのICB-97GHD(正しくはガラスエポキシではなくコンポジット基板)です。
このような用途には、多少値が張りますが、ランド(はんだ付けする円形のパターン部分)の強度が強い、スルーホール(両面のランドが、めっきで両面がつながっている貫通穴)付の両面基板を用います。
カットはプラスチック板専用のカッターで、刃先がカギ状のものを使います。
スイッチの端子部には力がかかるので、このような作り方の時には両面・スルーホール付の基板を使います。
見た目は悪いのですが配線がなくすっきりしました。パワーパックから4本の線をつなげば配線完了です。




●スイッチボードの配線図


スイッチボードの配線はこの図の通りです。
左のブルーの3つは区画通電用の通常のオルタネートトグルスイッチ、中央の黄色い2つがポイント用で、センターストップ両端はね返りのモーメンタリートグルスイッチです。
黒いマイナスラインにスイッチを入れているのは、線路に設けたギャップの場所の都合によります。
圧着端子をユニバーサル基板にはんだ付けする作業は、少し骨が折れます。





●全景


全体的に樹木を配し、家や給水塔などのストラクチャを製作、配置してほぼ完成です。まだ、構内灯や信号はありません。
所々にPreiserのフィギュアや車を配置しました。
また、化粧側板はグリーンに塗装。
全体的に、日本的な色彩のシナリーになっています。
ストラクチャーを交換すれば日本型を違和感無く走らせられそうです。
(そういう計画があるわけではありません)

中央の駅舎はボール紙でホームを左右に延長し、自作の柵をつけています。
左下の[marklin]ステッカーは自作したものです。



 サイズは720mm(幅)×360mm(奥行)×165mm(高さ)のミニレイアウトです。


*製作写真はコメントが無い限りデジカメ(Nikon CoolPix SQ)で、室内の蛍光灯下で撮影、一部色温度補正しています。


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