A4サイズのHOナロー(軌間9mm、1/87 Scale)のパイク

小さなHOナロー(HOn)のパイクを御紹介します

●レイアウトはHOn(9mmナロー)で、サイズはA4(21cm×30.5cm)。
最小Rはたった75mm Rのエンドレスで、私が初めてトライしたレイアウトです。
75mm R は、実物に換算しても半径6.5mの超急カーブですが、実際の森林鉄道で規格の低い所では実在したカーブなんです。
こんなに急な75mm Rでも、写真のCタンクやKATOのチビ凸ELなら問題なく曲がれています。
写真のCタンクは乗工社のCタイプ「ポータ亀の子」で、未完成時のものです。
このCタンクはB軸にフランジがありませんから、難なく通過します。

篠原のフレキにターンアウトを1つ使っていますが、ポイントマシンは未取り付けです。
当初、PECOのフレキを使用しましたが、枕木への水性アクリル塗料の乗りが悪く、篠原へ敷き換えました。



 

●森林鉄道をイメージしましたが、単端気動車を入線しても違和感の無いようなレイアウトをと思って製作しました。
3mmベニヤ板のベースに30mm厚の発泡スチロールを貼って、上面は再度3mm 厚のベニヤ板を貼りました。
地面は、起伏の部分はプラスターを使い、水彩で茶系に着色後、パウダー、「コースターフ」をまいたものです。
バラストはTomixのもので、固着後、やはり水彩で色をつけました。


 

●池の水の部分は、結局、横着して木工ボンドでやってしまいました。
下塗りは水性アクリル塗料を使いましたが、色が明るすぎたようで、いまひとつと言ったところです。池などの色は難しいですね。
池は、ブルー系ではなくグリーン系、それも、かなり濃い色にするのがコツのようです。
池の岩は、拾った石です。

中央にある木製の停車場からこの池に至る小道があり、途中の森はバードウォッチングに最適との事で、バーダーに人気があります。
蒸機は運材台車を牽いていますが、はたして、これが森林鉄道なのか、時にハイカー等も運ぶ山岳軽便鉄道なのかは不明ですが、「鳥見軽便鉄道」と呼ばれています。
人影がないので、この池に合うものを探しているところです。
カワセミでも自作して岩に留まらせようと考えましたが、HOスケールでも体長1.8mmになるので躊躇しています。



 

●レイアウトを上から見たところです。
車輌が反対側に行ったときに隠れて見えなくなるように、中央にはたくさんの樹を植えました。
小さなレイアウトでも車輌を積極的に隠す事で、多少なりとも広がりを感じれるように工夫しました。
この小ささでも走らせる事が主目的なんです。
如何にスローが効くかにかかっていますが、ポーター亀の子はやや辛いです。
それでも、調整すれば、スケールスピードで20km/hは可能です。

樹は拾った枯れ枝(主にツツジの枝)にウッドランドシーニックス社の「フォーリッジクラスター」をつけたものがほとんどです。
一部ライケンも使用しました。
製作後、数年してわかったことですが、木工ボンド水に浸したライケンは乾燥して、触れるとボロボロになりました。
ライケンを接着するときは、ボンドG-17等の合成ゴム系接着剤の方がいいようです。

このレイアウトは21cm×30.5cmしかないので、どこにでも置けます。
簡単に移動できるので、気分次第で玄関や、寝室等、飾る場所を容易に変更できます。




●全てが完成したわけではありませんが、リビングルームの食器棚等、家族の目につく場所に観賞用として置いています。
これの製作は、夜な夜なシングルモルトをすすりながら、日々、少しづつやりましたが、とっても楽しめて、良い時間を過ごせました。





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