A4サイズのHOナローのパイク(続き)

HOnのパイクのその後です

●しばらく触らずに、ずっと飾って(要するに、放置して)いましたが、カバー無しだったので見るも無惨なまでに埃まみれになりました。
雪化粧とまでは行きませんが、うっすらと雪が積もったジオラマか...というほどに。
重い腰を上げて清掃することにして、Tipsで紹介している絵筆と掃除機を使った方法で清掃しました。
また、木工ボンド水に浸して固定したライケン(パリパリになって、触ると粉々になるような状態でした)を取り除き、樹木を間引きました。
(前のページにも書きましたが、ライケンは合成ゴム系接着剤で固定する方が無難です)

そして、ケースを被せることにして、とりあえずタミヤの0.4mmプラ板をカットしてビニルテープでつないだ簡易ケースを自作しました。


 

●以前からの懸案事項であった人気無さを解消するために、カトーのHOサイズのフィギュア、「旅行者1」(これも、独Preiser社のOEMです)を数体配置しました。
フィギュアは全部ハイカーで、森林鉄道の作業員の人はいません。
それでも人の配置効果は絶大で、ぐ〜んと景色が変わりました。
あらためて、ジオラマ付レイアウトに人は必須アイテムだなあと思いました。


 

●停車場で列車を待つ人と、停車場から山道を歩くハイカー。
フィギュアが情景に息を吹き込んで、広がりをだしています。
ほんの、15センチ角ほどの風景です。


 

●停車場の人。
この停車場には森林鉄道の作業員の人を乗せるモーターカーでもやって来るのかも知れません。
頼み込んで乗せてもらおうという算段でしょうか?
ちなみに、モーターカーとはちょうど軽自動車くらいの大きさの小さな客車で、大概はガソリンエンジンで動くものです。


 

●停車場から山道を歩くカップルのハイカー。
ただ、買ってきただけのフィギュアを接着剤で固定しただけじゃないかって?
はい、おっしゃる通りです。(^^;)
ですが、配置するだけでも結構気を使うんですよぉ。
配置する場所だけではなく、自然に見えるような人と人の間隔や、角度などをあれこれ試して眺めてみて、それから接着固定します。
なんと言いますか、うまくキマれば人々の話し声が聞こえてきそうな感じがします。
そういう、配置を、あれこれ悩んで決めるのもジオラマ制作の愉しみの一つです。


 

●こちらはバーダーでしょうか、双眼鏡らしきものを持っています。
え?、双眼鏡にしては大きすぎる?
いえいえ、そんなことはありません。
最近のバーダーさんは、1kg近い双眼鏡をお持ちの方が多くなって、これくらいのサイズは珍しくないんです。
バードウォッチングに夢中になって、列車にひかれないように気をつけて下さい。
珍しい野鳥を見つけたときは、文字通り周りが何も見えなくなるのがバーダーさんですから。


 

●木橋を渡るミニSL、ポーター亀の子。
ボディはベースを除いて全て金属(真鍮)製です。
真鍮なので、塗装ではなく、真鍮黒染め液で着色してあります。
このSLの模型は、長さがたった4.5センチしかありません。
ということは、尺度が1/87ですから実物の長さも4m程度しかないと言うことですね。


 

●木橋の下から見上げた運材台車。
この運材台車は、乗工社のプラキットを組んだものです。
連結器を真鍮ピンですましている所がもろバレですね。

運材台車に載せている丸太は、Tipsで紹介しているキンモクセイの枝を乾燥させたものです。


 

今後も、まだ少しは手を入れていくつもりでいます。

A4サイズと小さいので、"ほとんど飾りみたいなもの"とみなさん思われていると思います。
でも、私の目的は、小さくても走らせて遊ぶことなんです。

キドマイティの古い乗工社のモデルは、走行性能が良好というわけではありません。
でも、線路の清掃と、モーター、ギアの調整次第で安定した低速走行も可能です。
調子が悪くなったので、IMONのミニモーターに換装しました。
IMONではモーターの他、モーター取り付け版や、改善された集電板、亀の子の乗工舎オリジナルのプラフレームも供給しています。
トランス式の旧いパワーパックではロケットスタートになります。
トランジスタ式やパルス制御式のパワーパックを使うとかなりのスロー走行が可能です。

スケールスピード15〜20km/hの走行をご覧下さい。
ビデオで見ると結構速く見えるのですが、実際にはビデオよりずっとスローに見えます。

A4パイクの走行風景ムービへのリンクはこちら

こういうのを眺めながら、夜な夜な一杯飲るのが愉しみのオヤジです。



*写真は全て室内の蛍光灯下で撮影したもので、色温度・コントラスト補正をしています。

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