ウルトラマン

 とりあえず平成ウルトラマンの前に初代ウルトラマンを語らなければなりますまい!ということで、初代ウルトラマンのことです。

 僕がウルトラマンを見たのは再放送です。いつ頃から、どういうきっかけでウルトラマンにはまったのかは記憶が定かではないのですが、確か小学校の頃(3、4年生頃か)夕方にウルトラマンシリーズが再放送されていました。しかも初代ウルトラマンからタロウぐらいまでです。おそらくその頃はまったのだと思います。あの頃ウルトラマン消しゴムというのが流行っていました。ガチャガチャに入ったウルトラの父を出すために何度もチャレンジしてはウルトラマンばかり増えていったのを覚えています(^^;

 ウルトラマンシリーズはウルトラマン、ウルトラセブンと帰ってきたウルトラマン以降とでは随分作品内容が違います。僕は子どもの頃はウルトラマンエースが好きでした。しかし、少しずつ大人になるにつれ初代ウルトラマンが好きになってきました。セブンも良いのですが、僕は断然ウルトラマンです。


 ちなみに,空想特撮シリーズ〜ウルトラシリーズ〜といえば「ウルトラQ」に始まり「ウルトラマン」,「ウルトラセブン」でその後はしばらくお休みをして「帰ってきたウルトラマン」で復活を遂げました,というのが定説です。が,実は「ウルトラシリーズ」が復活したのでは無く「ウルトラマンシリーズ」が復活したのです。ですからウルトラシリーズはセブンまでで,それ以降は「空想特撮シリーズ」では無く「ウルトラマンシリーズ」となっていきます。

ウルトラマンの魅力

1)スタイル、造形が美しくかっこいい
 全てのウルトラマンシリーズの中で1番スタイルが良いのではないでしょうか?ちなみにウルトラマンの中に入っておられた古谷さんはウルトラセブンでウルトラ警備隊の隊員として出演されていることは有名な話です。
 始めの頃のマスクが異様にきちゃないのは口が動くようにしようとして失敗したためだ、と聞いたことがあります。その後2つのマスクが作られましたがどちらも美しいマスクでした。ウルトラマンのスーツも3種類あるそうです。予算の都合かも知れませんが、後のウルトラマンシリーズではウルトラマン達の体がところどころはげていたり汚れていたりとがっかりすることがよくあります。
2)何となく不気味で恐い
 まずウルトラマンとハヤタ隊員との出会いからして不気味です。こんな会話がウルトラマンとハヤタ隊員の間でかわされます。
 

ウル「困ったときにこのベーターカプセルを使え」
ハヤ「そうするとどうなる?」
ウル「フッフッフ 心配することは無い」
 

どうなるか分からないようなものを使ってしまうハヤタ隊員もどうかと思いますが、無気味な笑いをもらしながら何が「心配することは無い」なんだ!
まぁこれだけではありません。バルタン星人の回やケロニアの回は一人でビデオを見ていると思わず後ろを振り返ってしまうほど恐いです。アメリカのB級映画なんかよりもよっぽど恐いですよ。

3)科学特捜隊の存在
 科学特捜隊の組織等以外と設定はしっかりしていることに気がつきます。実は科学特捜隊は軍隊ではなく怪事件を専門に扱う科学警察なのです。御存じでしたか?上部組織は国際科学警察機構といってパリに本部がある国を越えた組織なのです。そして、他のウルトラマンシリーズと決定的に違うのはこの軍隊ではないのだ、という点なのです。しかも、始めから怪獣を倒すことを目的として出動することはまれで、ほとんどが怪事件の捜査から怪獣へと繋がっていくのです。それが2)で述べた不気味さにも繋がっているのかも知れません。詳しくは「ウルトラマン幻想譜」というページに解説があります。
4)ストーリーが以外としっかりしている
 以外とストーリーがしっかりしています。登場人物の悩んでいる内容も非常に深刻で答えが出そうもないようなこともあります。演出ももちろん最高です。
 ウルトラマンの名物監督として後に歴史に名を残すことになる実相寺昭夫さんが監督をしている回では非常に考えさせられるものがあります。その代表としてシーボーズの話があげられます。


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