ウルトラマンティガ

 平成ウルトラマンシリーズ第1段として1996年9月7日「光を継ぐもの」を第1話としてスタートしました。そして1年間放映され最終回を迎えました。

 ウルトラマンティガは,これまでのウルトラマンとは違いM78星雲からやってきた宇宙人ではありません。今から3000万年前の古代の地球(超高度な文明を築いた古代人が存在していた)の平和を脅かす怪獣達と戦った守神としての巨人達が,戦いに使った体をティガの地と呼ばれる場所にある光のピラミッドの中に隠していた,という設定があります。つまり,これまでのウルトラマンシリーズとは全く違うヒーローとして登場しました。

 僕は,ウルトラマンティガを最初は「どうせ面白くないだろう」と思っていました。しかし,実際に見てみると,特撮のテクニックはさすがと思わせるものがあるし,最新(だと思いますが)のCG(コンピューターグラフィックス)を使っていたりと映像がとてもしっかりしていました。それに加えて脚本もしっかりとしていて,毎回しっかりとしたドラマになっているのです。そのドラマも本当によくできています。
 僕は,ウルトラマンダイナから平成ウルトラマンにはまりましたが,朝10時頃からやっていたティガの再放送も途中から完璧にチェックしていました(^^;

 ウルトラマンティガの魅力

1)ダイゴとレナの恋物語
 ウルトラセブンでいえばダンとアンヌです。が,ティガでの恋物語の方が好きです。最後がハッピーエンドなのです。二人は最後に結ばれて幸せな家庭を築き,女の子が生まれているというがウルトラマンダイナの中に出てきます。僕は,こういうヒーローが幸せな家庭を築いている姿を子ども達が見るということは,とても大切なことだと思います。核家族化し,お互いに干渉しあうことを嫌うような家族が増えてきていますが,そういう「冷たい家庭」に育ってきた(或いは育っていくであろう)子ども達にとってテレビの中の主人公が幸せな家庭を築いている姿は良い影響を与えるのでは無いなぁと思います。
2)設定がしっかりしている
 やはり第2期ウルトラマンシリーズ(帰ってきたウルトラマン以降)のウルトラマンにくらべると設定はかなりしっかりしているように思います。ティガの怪獣やっつけ隊は,「GUTS」といってTPC(地球平和連合)の極東支部のみに組織されていた怪事件等の特別捜査チームです。怪獣出現に伴い武装するようになり,もともとの国連から発展してできた平和連合とのギャップに悩んでいる魅力溢れるチームです。しかも画期的なことにエースパイロットと隊長さんが女性なのです。しかもきれいです(^^;
3)ストーリー性
 ドラマがしっかりしていてただウルトラマンが出てきて怪獣と戦うだけという話にはなっていません。どちらかといえばウルトラマンを題材にして人間を描いているように感じます。極端な話ウルトラマンが出てこなくても楽しめます。
 これを強く感じたは,僕はこれだけウルトラマンが好きなのにもかかわらずティガの光線技の名前を知らないのです。対したことではないのですが,光線技の名前なんかどうでも良いのです。これは,ウルトラマンを見ているのではなくその中の人間ドラマを見ているからだと思います。


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