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「基本マスタ」に消費税の計算方法を指定する項目があります、仕訳にマイナス金額を使用し、小数点以下切り捨てを指定したとき、消費税額はどのように計算されますか |
「展開一番」では、端数処理の計算に「Ruby」(floatクラス)のメソッドを利用しています 切捨処理は「floor」メソッドで、「Ruby」 では「浮動小数点が負数の場合は絶対値が大きい方に丸められる」と定義されています 負数の切り捨て処理には複数の考え方があるようです 因みに、Microsoft Excel では切捨処理に複数の関数が用意されています(ROUNDDOWN,TRUNK,FLOOR など) 通説と言える考え方が確立されていない現状では定義に従うしかありません、「Ruby」では上記の考え方を採っていますが、この方法では実務上厄介な問題が生じます 計上額の仕訳をマイナス金額の仕訳で取り消すとき(修正を含む)、計算される消費税額が異なって計算される場合があることです 消費税率を8%として切捨処理を選択したとき、税込計上金額108円をマイナス108円を計上して取り消すときは、計算される消費税額に差異は生じませんが、税込計上金額100円をマイナス100円を計上して取り消すときは、計上時の消費税額は7円、取り消し時の消費税額は-8円と計算されます 計上した取引をマイナス金額で取り消すとき(修正を含む)、上記のような問題が生じます(反対仕訳で修正すれば問題は生じません) この点を踏まえて、会計処理の方法及びマスタの設定を行って下さい |
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Last Update 2019/09/10