仕訳パターンを調べる

「展開一番」の仕訳抽出ファイル(WXJ_hhhh.txt)から、「仕訳パターン」を調べることができます
ここで、「仕訳パターン」とは、同一の伝票番号(J_SlipNo)を持つ仕訳の科目Code(または、科目Codeと科目名)の一対の集合をいいます
例えば(ここでは便宜上科目Codeの代わりに科目名を使っています)、以下の仕訳(#は伝票番号)の「仕訳パターン」は
#110 Dr:支払利息 60 Cr:預金 60
#111 Dr:預金 2000 Cr:諸口 2000
#111 Dr:諸口 500 Cr:短期借入金 500
#111 Dr:諸口 1500 Cr:長期借入金 1500
{支払利息 預金}と{預金 諸口}{諸口、短期借入金}{諸口、長期借入金}になります
この「仕訳パターン」の次ぎに当該仕訳の「金額」が付きます、「金額」は二科目仕訳では借方金額の合計、一科目仕訳では自金額の合計の二分の一となります
「仕訳パターン」と「金額」を一セットとし、同じものがあれば、出現回数としてカウントします、出現回数は、仕訳パターンの後に「>>>n」と表示され、仕訳パターンはソートされて出力されます

■二科目仕訳で運用するときの出力例
〔科目Codeだけで運用している例〕
{Dr:1000 Cr:3500} TTL:3280000 >>> 1
{Dr:1502 Cr:1100} TTL:408000 >>> 6
{Dr:1700 Cr:1100} TTL:105000 >>> 8
{Dr:4200 Cr:1100}{Dr:1100 Cr:1200} TTL:911000 >>> 6

〔科目Code+科目名で運用している例〕
{Dr:1000現金 Cr:3500その他投資} TTL:328000 >>> 1
{Dr:1502立替金 Cr:1100預金 } TTL:408000 >>> 6
{Dr:1700その他流動資産 Cr:1100預金} TTL:105000 >>> 8
{Dr:4200買掛金 Cr:1100預金}{Dr:1100預金 Cr:1200売掛金} TTL:911000 >>> 6

■一科目仕訳で運用するときの出力例
〔自科目はCode+科目名、相手科目はCodeだけで運用している例〕
{AC:1100預金 CA:1200N/A}{AC:1200売掛金 CA:1100N/A} TTL:328000 >>> 3
{AC:1100預金 CA:4310N/A}{AC:4310短期借入金 CA:1100N/A} TTL:408000 >>> 2
{AC:1100預金 CA:4440N/A}{AC:4440預り金 CA:1100N/A} TTL:105000 >>> 1
{AC:1100預金 CA:9999N/A}{AC:8200支払利息 CA:1100N/A}{AC:1000現金 CA:1100N/A} TTL:911000 >>> 1

(註)AC は自科目、CA は相手科目、CA:1200N/A は相手科目Codeが1200で科目名は設定されていない(N/A)

科目Codeだけのものと、科目Codeに勘定科目名が付いたものとの二種類があります
これは、「展開一番」が仕訳データに勘定科目名タグ(フィールド)を必須としていないためです、「展開一番」は科目Codeだけあれば勘定科目名はなくても運用できる仕様になっています
もちろん、勘定科目名はユーザ定義タグ(フィールド)として定義すれば利用できます
前者を作成するスクリプトは「CntJPattern()」、後者を作成するスクリプトは「CntJPattern_SV(tn1,tn2=="")」です
これらのスクリプトを利用するには会計伝票番号(タグ名は「J_SlipNo」)が必須となります
二科目仕訳で運用していて、勘定科目名を付けたいときは、ユーザ定義の借方及び貸方の勘定科目名タグが必要です
一科目仕訳で運用していて、勘定科目名を付けたいときは、ユーザ定義の自科目及び相手科目の勘定科目名タグが必要です、ただし、相手科目は科目Codeだけとする運用も可能です、このときは、第二引数を省略します
出力されるファイル名は「WXJptn_hhhh.txt」です

なお、仕訳パターンのリストの最後に「Grand Total」行が付加されます
この「Grand Total」は、TTLの合計金額に出現回数が2以上のTTL金額(TTL*(n-1))を加算した金額に一致します


Last Update 2023/02/07