「展開一番」のファイルを見やすく整形する(右詰3桁区切り)


「展開一番」のファイルは全てCSV形式のテキストファイルで出力されます、各項目や金額はカンマで区切って、必要な桁数で必要な数だけ連続して出力されます
このため、1行の長さがバラバラになり、そのままでは扱いにくいものでした
「展開一番」は会計エンジンとして定義されているので、アウトプット(帳票などの出力結果)はユーザが既存のツールを利用して使いやすくするというのが基本的な考え方でした
例えば、試算表のファイルは、CSVエディターで開けば、各項目は整列されて表示されます
金額を右詰にして3桁区切りで表示させたいときは、試算表ファイルを表計算アプリケーション(EXCELやCALCなど)で開き、金額欄の表示を3桁区切りに指定します

「展開一番」はVer.8.16 において、二つのスクリプトを追加しました
「ConCom2Tab」スクリプトは、指定した帳票ファイルを CSV(Comma Separated Values) からTSV(Tab Separated Values) の形式に変換するスクリプトです
変換されたファイルは「Z3Digit_hhhh.txt」となります、指定したファイルはそのまま残ります
「Fmt3Digit」スクリプトは、「Z3Digit_hhhh.txt」ファイルの指定タグ(フィールド)の金額を3桁区切りに整形して、指定した桁数に足りない桁を追加します
例えば、指定フィールドの値が 1234567 であるとき、これを 1,234,567 に整形し、指定した桁数が12であれば、半角スペース3個を追加し、以下のように整形されます
「_ _ _ 1,234,567」(_ は半角スペース)
これにより、帳票ファイルがエディターだけで、格段に見やすくなります

(註)「hhhh」は法人番号で「t1_Profile」に登録されている数字です


1.「ConCom2Tab」スクリプトの引数について
引数として変換対象のファイル名を指定します、法人番号や拡張子は必要ありません、試算表ファイルであれば("ZTB")となります
ただし、元帳ファイル(「ZGL_hhhh_code」)を変換対象とするときは勘定科目コードを追加します、例えば、("ZGL",1100)
2.「Fmt3Digit」スクリプトの引数について
引数は二つ必要です、最初の引数は整形対象のタグ(フィールド)の番号です、ゼロからカウントします、
試算表ファイルであれば、最初の金額欄は4列目なので(ここを整形する場合は) 3 を指定します
二番目の引数は全体の桁数です、カンマを含めて計算します、例えば、当該桁の最大値が百億円未満であれば 13 を指定します
スクリプトは列を単位とします、試算表ファイルは9の金額欄を持つので、このスクリプトを 9 回実行する必要があります(ユーザスクリプトで複写するだけですが・・)
なお、「展開一番」スクリプトは実行されると(自身の)スクリプト名と実行時間を画面に出力しますが、このスクリプトだけは、スクリプト名の後に第一引数の値を出力します、連続して実行されることが多いのでその確認のための仕様です
出力されるファイルは入力ファイルと同じ名前(「Z3Digit_hhhh.txt」)になります、このため、出力ファイルを保存しておくためには、ファイル名を変更しておく必要があります、スクリプト「Ren12t1F」をユーザスクリプトの末尾行に追加して、例えば「Ren12t1F("Z3Digit","ZList3D")」とします
なお、このスクリプト「Ren12t1F」は、第三パラメタを持っていますが、ここでは使用しません、「ZList3D_hhhh.txt」ファイルが作成されます(第三パラメタは元帳ファイルをリネームするときに利用します、このパラメタは指定しなくてもエラーにはなりません)






Last Update 2020/10/21