テストデータの作成(仕訳が正しく集計されるか確認したいとき) 34 | ![]() |
テストデータの仕訳を自動生成させ仕訳ファイルを作成する手順を説明します |
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<基本仕訳のフォーマット> 基本仕訳は「作成条件」と「仕訳」から構成されます 「作成条件」は5つのフィールドから構成され、「仕訳」はn個のフィールドから構成されます 「仕訳」はユーザが「展開一番」の仕様に準じて作成しますが、「会計日」はスクリプトが乱数により自動生成させるので必要ありません 会計日については、<スクリプト「Gen7TD1IXJ2JXJ_Div」の実行>を参照して下さい 以下は基本仕訳の例です ---------- 2,0,3,180,120,110,500,710,500,110,売掛金/710売上 ---------- 最初の「2,0,3,180,120」が作成条件で、以降の部分が仕訳になります <テストデータ(仕訳)作成ロジック> テストデータは、各基本仕訳を分割することにより作成されます 例えば、金額フィールドの値を分割する場合(分割対象とするフィールドはユーザが指定します)を例に説明します ---このとき、基本仕訳の金額合計はテストデータの金額合計に一致します--- 基本仕訳の金額フィールドの値が1,000、作成条件で初期値を100、増分を100とすれば、この基本仕訳は4つ(100、200、300、400)の仕訳に分割されます 同様に、増分をゼロにすれば基本仕訳は10(100×10)の仕訳に分割されます なお、余りが出るときは、最後のデータに余りをセットする場合(残高調整方式)と、最後のデータに対する超過分をマイナスする仕訳を追加する場合(マイナス調整方式)の二つから選択することができます 上記の例で、初期値100増分を300とすると、前者では、100、400、500、後者では、100、400、700、-200、のデータが生成されます <作成条件> 作成条件は以下の5つのフィールドで指定します、該当フィールドに有効な値がない場合はゼロまたは空フィールドを指定します |
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1.作成方法 | |||
テストデータの作成方法をコードで指定します 1:基本仕訳から一科目仕訳を残高調整方式で生成します 2:基本仕訳から二科目仕訳を残高調整方式で生成します 3:基本仕訳から一科目仕訳をマイナス調整方式で生成します 4:基本仕訳から二科目仕訳をマイナス調整方式で生成します |
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2.分割対象フィールド | |||
基本仕訳の分割元となるフィールドを数字で指定します、フィールドの数え方は、作成条件となる5つのフィールドを無視し、最初のフィールドをゼロとカウントします、したがって、例えば、最初から9番目のフィールドは3となります |
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3.対応フィールド | |||
2科目仕訳の場合、分割対象フィールドで指定したフィールドに対応する借方または貸方のフィールドを数字で指定します ただし、対応フィールドの値は分割の対象にはなりません 分割対象フィールドで指定したフィールドの値が分割され、その結果がセットされるだけです したがって、分割対象フィールドで指定したフィールドの値と対応フィールドで指定したフィールドの値が異なる場合、基本仕訳とテストデータが整合しなくなるので注意して下さい 基本仕訳に複合仕訳を含める場合は、相手科目を諸口とする単一仕訳に分解して下さい |
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4.初期値 | |||
指定フィールドの値を分割する初期値を指定します |
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5.増分 | |||
指定フィールドの値を分割するときに使用する増分を指定します |
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<テストデータ(二科目仕訳)の作成例> | |||
1.基本仕訳の仕訳部分のフィールド並びを以下のように定義します 借方科目、借方部門、借方金額、貸方科目、貸方部門、貸方金額、摘要 |
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2.基本仕訳(以下の3行)を作成します ------------------------------------------------------- 2,2,5,180,120,110,22,500,710,22,500,110売掛金/710売上 4,2,5,180,120,100,22,500,110,22,500,100現金/110売掛金 2,1,4,20,2,510,92,40,100,92,40,510給与/100現金 ------------------------------------------------------- |
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3.作成されるテストデータ -------------------------------------------------- yyyymmdd,110,22,180,710,22,180,110売掛金/710売上 yyyymmdd,110,22,300,710,22,300,110売掛金/710売上 yyyymmdd,110,22,20,710,22,20,110売掛金/710売上 yyyymmdd,100,22,180,110,22,180,100現金/110売掛金 yyyymmdd,100,22,300,110,22,300,100現金/110売掛金 yyyymmdd,100,22,420,110,22,420,100現金/110売掛金 yyyymmdd,100,22,-400,110,22,-400,100現金/110売掛金 yyyymmdd,510,20,40,100,20,40,510給与/100現金 yyyymmdd,510,22,40,100,22,40,510給与/100現金 yyyymmdd,510,24,40,100,24,40,510給与/100現金 yyyymmdd,510,26,40,100,26,40,510給与/100現金 ------------------------------------- 基本仕訳とテストデータの対応は文字の色で示しています yyyymmdd(又はyymmdd)には年月日が自動でセットされます スクリプトのパラメタで指定した会計期間内の任意の会計日が乱数で割り当てられ日付順にソートされます、したがって、実際には上記の並びにはなりません |
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<テストデータ(一科目仕訳)の作成例> | |||
1.基本仕訳の仕訳部分のフィールド並びを以下のように定義します 仕訳貸借区分、自科目、自金額、自個別摘要、相手科目 |
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2.基本仕訳(以下の2行)を作成します ------------------------------------------------------- 1,2,0,180,120,D,110,500,借方110売掛金,710 3,2,0,180,120,C,710,500,貸方710売上,110 ------------------------------------------------------- |
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3.作成されるテストデータ -------------------------------------------------- yyyymmdd,D,110,180,借方110売掛金,710 yymmdd,D,110,300,借方110売掛金,710 yymmdd,D,110,20,借方110売掛金,710 yymmdd,C,710,180,貸方710売上,110 yymmdd,C,710,300,貸方710売上,110 yymmdd,C,710,420,貸方710売上,110 yymmdd,C,710,-400,貸方710売上,110 -------------------------------------------------- |
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<スクリプト「Gen7TD1IXJ2JXJ_Div」の実行> | |||
コマンドプロンプト、あるいは、RUBYの実行環境から、ユーザスクリプト(以下の例では「us」)を実行します コマンドプロンプトの場合は、例えば、以下のようになります c:\>ruby us.rb ユーザスクリプトの作成方法 エディタなどでテキストファイル(内容は以下の2行)を作成し、「us.rb」の名前を付けて保存します ----------------------------- require "t1_inside" Gen7TD1IXJ2JXJ_Div(20090701,180) ----------------------------- この例では、会計日が、2009年7月1日から6か月間分のデータを生成します なお、t1_Profile.txt ファイルが適切に設定され IXJ.txt ファイルが正しく作成されていることが前提となります |
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Last Update 2020/05/12