定期仕訳の利用方法 11


1.定期仕訳と定期仕訳処理

定期仕訳とは、その発生が予定されている取引に係る仕訳をいいます
例えば、毎月発生する家賃や通信図書費等の支払い、一定間隔で発生する借入金・支払利息の支払いなどがあります
支払以外にも、減価償却費の予定計上(年間発生予定額の十二分の一を月次で計上する)などがあります
定期仕訳処理とは、定期仕訳を事前に登録しておき、特定のタイミングでこれらを仕訳ファイルに取り込む処理をいいます


2.定期仕訳処理の概要

1.定期仕訳を定期仕訳ファイルに登録します
2.Cpy1FXJ2WXJ スクリプトを実行し、定期仕訳を仕訳抽出ファイルに取り込みます
3.Cal7JM12XJ スクリプトで、仕訳抽出ファイルの仕訳の「経過月」を自動計算させます
4.Apd1WXJ2XJ スクリプトで仕訳抽出ファイルの仕訳を仕訳ファイルに取り込みます
5.Srt12XJQ_Tag スクリプトを実行し、仕訳ファイルの仕訳を会計日順に並び替えます


3.定期仕訳ファイルについて

定期仕訳ファイルのファイル名は「FXJ_hhhh.txt」です
仕訳ファイルと同じフォーマットの仕訳を行単位で書き込んで下さい、会計日順に並べる必要はありません
空行やメモ行は利用できません
ここで登録した仕訳が、4.に記載する抽出基準により、仕訳抽出ファイルに取り込まれます
会計日・経過月・金額・摘要など訂正すべき内容があれば、仕訳抽出ファイルを編集して下さい
定期仕訳ファイルの例を以下に記載します
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20110930,0,2210,短期借入金,1110,当座預金,500000,Y銀行N支店借入金返済第5回
20110930,0,7610,支払利息,1110,当座預金,63000,Y銀行N支店借入金利息
20110930,0,2210,短期借入金,1110,当座預金,500000,Y銀行N支店借入金返済第6回
20110930,0,7610,支払利息,1110,当座預金,58000,Y銀行N支店借入金利息
20110101,99,6636,地代家賃,1121,200000,普通預金,本社賃借料 月分
20110101,99,6636,地代家賃,1121,120000,普通預金,東日本営業所賃借料 月分
20110101,99,6636,地代家賃,1121,100000,普通預金,西日本営業所賃借料 月分
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(註)
最初の4行は、返済スケジュール表から入力しておきます、抽出されると削除される仕訳です
残りの3行は当年度中は繰返し利用する仕訳です、抽出後、会計日を実際の支払日に訂正し摘要文の月を補充します


4.定期仕訳の抽出基準

定期仕訳ファイルから仕訳を抽出するスクリプト「Cpy1FXJ2WXJ」での抽出基準は以下の通りです
(1)指定期間内の仕訳、(2)「経過月」が「99」の仕訳が 仕訳抽出ファイルに複写されます
(1)の仕訳は複写後に定期仕訳ファイルから削除されます、(2)の仕訳は削除されません
したがって、例えば、借入金の返済スケジュールの仕訳は会計日に返済予定日を記載し、パラメタで会計期間を指定して、支払月の仕訳だけを仕訳抽出ファイルに取り込みます(支払月の仕訳は定期仕訳ファイルから削除されますが他の仕訳は残ります
一方、毎月支払が発生する、家賃・リース料(毎月定額)や電気代・通信費(毎月不定額)などは「経過月」を「99」として定期仕訳ファイルに登録します
これらの仕訳は仕訳抽出ファイルに複写されても定期仕訳ファイルから削除されないので、毎月(金額等を変更して)利用することが可能です

Cpy1FXJ2WXJ("20181101","20181130")....会計日が 2018年11月 の仕訳と「経過月」が「99」の仕訳が仕訳抽出ファイルに取り込まれます


5.定期仕訳処理のユーザスクリプト

定期仕訳処理のユーザスクリプトは、例えば、以下のようになります
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Cpy1FXJ2WXJ("20110801","20110831")
Cal7JM12XJQ(1,8,0,20110801,20110831)
Apd1WXJ2XJ("4800")
Srt12XJQ_Tag(0,"J_Date")
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1.定期仕訳の会計日が8月分の仕訳を抽出します
2.「経過月]を自動計算させます、対象ファイルは仕訳抽出ファイル、会計日は8桁、西暦との差額はゼロ、期間は8月
3.仕訳抽出ファイルの仕訳を仕訳ファイルに追加します、引数の"4800"は仕訳ファイルの法人番号です
4.仕訳ファイルの仕訳を会計日をキーとして並び替えます





Last Update 2021/12/16