FROM TK 1000 |
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2019/12/31 |
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今年は記念すべき年となりました
中学2年を終え上京してから、57年ぶりに生まれ故郷に帰った年となったからです
東京でのマンション暮らしと比べ、格段に広い空間を利用できるようになり、一人で思索を楽しむ(「展開一番」の開発などの)時間も増えました
仕事による肉体的・精神的な圧迫感がなくなったことと相俟って、毎日が極楽にいるようです
あと3時間で2019年が終わります、2020年が酷い年にならない(歳を取ると望みもこのように謙虚になります...)ことを祈りつつ筆を措きます
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2019/11/11 |
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今年は天候が不順で、9月10月は雨の日が多く台風の被害も甚大でした
天気が安定し始めた10月の末に高野山に行ってきました
新幹線で新大阪駅まで出て、難波から南海電鉄で極楽橋駅を経由してケーブルカーで高野山駅へ、そこからバスで高野山へ向かう標準的なコースを選びました
2015年に空海の魅力について書き記しているので、高野山に行くのに4年かかったことになります
日帰りの旅でしたので、目標を、奥の院(弘法大師御廟)・金剛峯寺・壇上伽藍の三箇所に定め、時間をかけて見て廻りました
いずれも空海縁の場所ではありますが、空海を称える建造物という趣が強く、インスパイアされることはありませんでした
むしろ、高野山へ向かう電車の旅に興味を引かれました
南海高野線は、橋本駅から極楽橋駅までは山裾を縫うように走る登山鉄道で、標高差440メートルを駆け上ります
急勾配の山が続き、青い空に向かって高野杉が見事なまでにまっすぐに高く、また、至るところから湧水が流れ落ちている様を見ていると、自然と時が渾然一体となってなんともよい心持ちになります
そんなとき、唐突に、「展開一番」の完成度をより高めるにはどうすればよいだろうかという思いが頭をかすめました
「展開一番」は、生物の生存・成長戦略を参考にしています
小さなスクリプトの集合体が「展開一番」であり、機能の拡張はスクリプトの数を増やしていくことで実現します、機能の損傷はスクリプトの範囲内に止めることができます
現在、スクリプト数は166個、そのステップ数はおよそ12,800です
スクリプトには、機能や引数の説明文また実行時間の計測など本来の機能実現に必要ないステップが少なからず含まれているので、これを3割と見積もると、1スクリプトは平均して54ステップになります
一つの機能を実現するスクリプトとしては満足できるものですが、各スクリプトはバラバラに存在してます、これらを纏める中心的な「なにか」(空海に倣って言えば「大日如来」のような存在か−この例えが適切かどうかについての自信はありませんが−)がないだろうかという疑問がさきほどの思いでした
しかし、
イソップ物語「カエルの王様」の寓意にあるように、現在の枠組みを変えるのは慎重であるべきです
当面は、スクリプトの引数の統一を図る作業を優先したいと思います
スクリプトの数が多いので、この作業は筆者にとっての修行となりそうですが・・・・彼岸への道はまだ見えていません
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2019/08/25 |
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結婚前はカメラを趣味にしていました、これは、筆者が監査法人に就職したとき、仕事で始めて行ったクライアントが光学機器メーカであったことと大いに関係があります
当時の財務諸表監査は(少なくとも筆者が在籍した監査法人では)、訴訟に備えて画一的な手続を機械的に実施するようなものではなく、企業活動を把握し会計事実の発生から会計データが立ち上がってそれらがコントロールされつつ集計される過程を理解し納得することであったように思います
したがって、仕事の一環として、会社の方にお願いをして、カメラやレンズの製造工程を勉強させていただきました
その結果、一眼レフ機を2台、交換レンズを3本購入し、自分で写真を撮るようになりました、月々のフィルム代と現像代も相当の出費でした
写真関係の書籍では、土門拳の写真論に影響を受け、「真」実を「写」す写真というのものがあることを教えられました
結婚後は暇もなくなり、家族のスナップをデジカメで記録する程度でしたが、仕事から解放されたのを機に最新式の(フルサイズミラーレス一眼)デジタルカメラを購入しました
購入の切っ掛けとなったのは、メーカによるマウントアダプターの提供でした
これにより、従来のレンズが無駄にならずに済みます、とはいっても、古いレンズでは、自動露出やオートフォーカスの機能は使えず、撮影モードを「マニュアル」にして、シャッタースピードと露出を決め、ピントを合わせなければなりません
これらは、昔取った杵柄で、その場の状況から適切な組み合わせを選び、意図した場所にピントを合わせシャッターを切れば、ほぼ(失敗することもあるので)思い通りの写真が撮れます
しかし、このデジタルカメラに対応したレンズを使用すると、撮影モードを「AUTO」にしていても、シャッターを押すだけで「マニュアル」と遜色ない(時としてそれ以上の)写真が簡単に撮れることがわかってきました
コンピュータが撮影者の意図とその場の状況を正確に判断して、瞬時に最適な組み合わせを設定し、ピントの位置(人物の撮影であれば瞳など)を決めてくれます
これは、AI(人工知能)の一つの成果ですが、これからはあらゆる場面にAIが組み込まれていくと考えています
技術的特異点(シンギュラリティ:人類の知性を超える機械的知性が誕生する時点)は2045年頃と言われていますが、筆者はこれより早いのではないかと危惧しています
その過程として、現在は、「努力して学ぶ」ことが(例えば)「スマートスピーカーに質問する」ことに変質しつつあるように感じられます
個人の知識や経験が役に立たなくなり、全てを機械に任せれば、人はすることがなくなり、コンピュータゲームなどで時間を潰さなければ毎日を過ごせなくなります
スマートフォンに熱中している多くの若者たちは、すでにこのことを予感しているのではないかと思います
写真家・土門拳は被写体の本質を見抜く天才だと評されていますが、今の若者を撮らせてみたら、どんな写真が出来上がるのでしょうか
筆者は・・・奥行きも影もない丸い顔が疎らに薄らと写っている写真を想像してしまいますが・・・
とまれ、「筑豊の子供たち」から60年、世界は加速度を加えつつ変化しているようです
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2019/05/08 |
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2019年3月31日に、公認会計士及び税理士の登録抹消を行い、同日をもって東京地方裁判所の調停委員も辞任しました
また、叔父から引き継いだ会計事務所を友人に託し、クライアント及びスタッフの引継ぎも無事に済ますことができました
ほぼ半世紀を経て、あこがれの「無職」を手に入れたことになります
東京の住居を引き払い、4月11日に生まれ故郷に戻りました
振り返れば、事業の引継ぎには16か月を要しました、会計事務所の移転に伴う書類の廃棄にも多大な時間を取られました
古い体質の会計事務所でしたから、顧客は税務に関係することは何でも彼でも問い合わせてきます
それに応えるため、会計帳簿や税務申告書の他に、登記関係の文書、不動産購入・売却の契約書や内訳明細書、贈与時の株式評価関係書類等々を顧客別のファイルに綴じ込んでいます
50年以上の書類が溜まっていて、スタッフはこれらの書類を廃棄することに消極的です
そこで、廃棄基準を作成し、廃棄文書を記録し、当該文書を溶解業者に引き渡しました
段ボール箱にして50箱以上を2か月以上をかけて処分し、腰を痛めてしまいました
また、これと平行して、これまで住んできた住宅を引き払うため、転居先に持って行くものの選別と梱包−転居先には生活に必要なものは揃えていたので、持って行くものは筆者の仕事関係の機器備品や衣類・生活小物でしたが、それでも段ボール箱で30個ありました、家具やベッド、電化製品などは廃棄業者に処分をお願いしました−、各種契約の解除や変更作業等が加わり、疲労困憊の日々が3か月ほど続きました
3月の末、子供たち(配偶者を含む)と食事を共にし、記念の時計と花束を貰いました、時計には「退職記念」の文字が記されていました
半世紀にわたる職業・生活をリセットしたわけですが、「終わる」ことを前提にすれば必要な物はなにもない・・・というのが率直な感想です
なにも持たずに生まれ、なにも持たずに死んでいく、当たり前のことですが、このことを妙に実感できた春でした
引越から約1か月が経ち、住民票の移転や運転免許証の住所変更などが済み、書斎の整備も進んできたので、「展開一番」三昧ができそうです、これからの生活を楽しみにしています
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2019/03/03 |
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丸ノ内まではよく出かけますが、晴海通りを超えて日比谷に足を踏み入れたのは久しぶりでした
「東京ミッドタウン日比谷」の中にある「TOHOシネマズ日比谷」で「七つの会議」という映画を見ました
ビルの中に10を超える大小様々なホールがあり、曜日や時間帯を考慮した上映スケジュールが組まれているようです
平日の昼過ぎでしたが、年配の観客を中心に6割程度の席は埋まっていたと思います
この映画は、池井戸潤の小説を映画化したもので、企業犯罪(データ偽装)をテーマにしています
自動車会社や耐震装置メーカの検査データの偽装などは記憶に新しいところですが、中央省庁発表の統計データや繰り返される粉飾決算もデータの偽装であり、誇大広告もデータの偽装と言えるかもしれません
この映画の最後で、主人公が「この国(日本)ではデータの偽装は無くならない」と独白(少し違うか)するシーンがありますが、筆者も同感です
「お家大事」の精神が受け継がれていることもあると思いますが、人々が利益だけを目指して行動し、そして、それ以外の行動を選択できないとき、倫理や法令に違反する行為は容易に起こり得るように思えます
データ偽装が発覚したとき責任を取る役職に就いていた人は切り捨てられ、データ偽装を結果として隠し通せた人が役員などに上り詰め、任期を全うすれば巨額の退職金を手に入れる現実がこの国にはあるようです
映画の主人公は、不正を犯してまで利益を追求する行動を拒否し、ぐうたら社員として会社(本社)に居続ける設定ですが、現実はそんなに甘くはないような気がします
とまれ、筆者は本年3月で事業(公認会計士・税理士業)を終了させ、生まれ育った地に帰る予定でいます
事務所の閉鎖と移転(事業の継続は友人に託しました)と引っ越しの準備で連日忙しい日を過ごしています
現在、一件の「展開一番」スクリプトの不具合を認識しています、原因究明中ですが、引越が落ち着く5月までは、「展開一番」に手を付けられそうもありません・が・・「展開一番」に偽装はありません
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