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2015/12/31 |
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第二次世界大戦後70年となる2015年もまもなく終わろうとしています
この期間を駆け抜けてきた者として、時代の変遷というものを身をもって感じています
また、現在の「社会通念上妥当」とされる価値観に違和感を覚えていることも認めざるをえません
ところで・・・つい最近、古いノートPCにLinuxをインストールしました
2004年1月に、このホームページ上で、「展開一番」をLinuxで利用するトピックスを掲載しましたが、このときと比べると、Linuxは格段に利用しやすくなっていました
見た目や操作性は「Windows」に近づいており、ネットワークやプリンタ・DVD機器なども自動で認識してくれたようで筆者の環境では問題なく作動しています
このLinuxパッケージでは、主なアプリケーションは自動でセットされ、必要なものはパッケージ管理システムにより簡単にインストールできます(これらすべてが無料です)
こうしてみると時代の変化というものも悪くはないなと思います、また実は、Linuxのインストール直後にHDD(ハードディスク)の換装が必要になり、ノートPCからHDDを取り出す手順をインターネットから得たという経緯もあります
一昔前であれば、10年も前に製造された機器の分解手順を調べるなど出来なかったと思いますが、現在では簡単に必要な情報が手に入ります
人の一生と「時代」との関係は、「時代」に育てて貰い、「時代」を作り、「時代」を受け入れる・・・時系列に並べるとこのようになるのでしょうか
いつまでも、「時代」を作るところにいたいと思います
来年は、どんな「時代」が待っているのでしょうか、否、どんな「時代」にするか目標を目指して努力しようと思います
今年最後のご挨拶になりましたが、どうかよいお年をお迎えください
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2015/11/29 |
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平穏な日々が続いています
毎日、仕事を始める前に「今日も無事に過ごせますように」と、お祈りをしている効果が出ているのかもしれません
晩年のトラブルは、時として人生に致命的なダメージを与えます(と、思います)
若いということの素晴らしさは、ここにもあるように思えます
若い頃の失敗は、指に棘が刺さる程度のこと・・・ですが、指の重要性は失わなければわからない、というところに生きてゆくことの妙を感じます
最近、空海に関する書籍を読み漁っています
昔から宗教に特別の関心はありませんでしたが、空海という男の生き方を描いた小説(司馬遼太郎「空海の風景」)を読んでから、空海という人物に興味を覚えました
空海は、その定義は措くとしても、日本史上有数の(おそらく一番の)天才であったと思います
空海に魅力を感じるのは、理解力や論理力の高さだけではなく、時の権力(や世間)との距離の取り方の巧さです
ここが同時代の最澄と違うところで、筆者が最も惹かれるところでもあります
権力や体制というものに媚びることなく、かといって、これを否定することもしないで、最後まで自己の信念を貫けたのは桁外れの能力があったからですが、世俗的な欲から開放されていたことも与って大きいと思います
先月末には、妻と空海縁の東寺に行ってきました、近い将来、高野山に行ける機会が与えられることを願っています
「展開一番」は従来の会計システムとは異なる構造を持っています
秋の夜長に、「展開一番」を真ん中に据えた会計「曼荼羅(マンダラ)」が描けないものかと夢想するのも、作者ならではの楽しみではあります
「展開一番」の成長をお楽しみ下さい
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2015/08/20 |
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今年は8月8日から実家で夏休みを取っています
2月から続いていた事務所とクライアントとの間のトラブルが7月末に決着したので、その疲れを癒すため長めの休暇を楽しんでいます
筆者の楽しみの一つはコンピュータで遊ぶことです、最近買ったスティック型PCにはWindows8.1がインストールされていたので、早速Windows10にアップグレードして遊んでみました
2万円を切る価格で購入できるPCですが、Windows10の使い心地もまずまずで、ネットの情報を検索する程度の仕事であれば十分に実用になります
半年ほど滞っていた「展開一番」の作業も、モニタが二台あると効率よく進めることができます
PCが1台でもマルチモニタで運用すれば同じ結果になるハズなのですが、実家では利用していませんでした(その理由は・・・長くなるのでカットします)
今回は、実家にある個人用のTVにスティック型PCを差し込んで、PC二台の運用にしたため、二画面で作業を分担でき、原価計算ライブラリに「工事進行基準による売上高の計算」を支援するスクリプトを追加する作業を、早々に終わらせる事ができました
昨日は五千円程度で購入できるPC(RaspberryPi2)が届きました、LinuxベースのOSが作動するPCで、汎用の入出力インタフェース(GPIO)を備えています
初期設定を済ませ、日本語環境をインストールし、Linuxのコマンドを打ち込んで遊んでいます
OSがLinuxディストリビューションなので「Ruby」(「展開一番」を作動させるプログラミング言語)も入っていました
また、電子回路を制御できる無料のソフトウェアもあるようなので、当面は遊べそうです
ところで、「工事進行基準」といえば現在、東芝の粉飾決算が話題になっています
メディアでは、「粉飾決算」といわず「不適切会計」と表現を統一していますが、過去の利益を千数百億円(現時点においても正確な金額が公表されていません、三千億円とする報道もあります)も修正するのですから、世間一般の常識からすれば「粉飾」以外のなにものでもないでしょう
2005年のカネボウ事件、2011年のオリンパス事件に続く大型の粉飾決算ですが、監査業界に長く身を置いていた者として、監査の信頼性が低下していくのを見るのは残念でなりません
監査手続きは年々精緻なものになり、作成される監査調書は膨大なものになっていますが、「監査人の精神的独立性」が棄損されたままなので、手の打ちようがありません(と思います)
組織の規模が大きくなり複雑になると、得体の知れない「仕組み」が出来上がってきます
この「仕組み」は、時として「正義」に反する決定を下すことがあります
新国立競技場の(「ザハ・ハディッド」デザインによる)建設が先月白紙撤回されましたが、これも「仕組み」の「結果」でした
この「仕組み」は人格を侵蝕し品性を貶めますが、本人がそれに気付くことはありません
・・・こんなことを考えているとますます暑くなりそうです
もうすぐ夏も終わります、残暑お見舞いを申し上げて筆を置きます
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2015/05/06 |
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最近「新書」を読むことが多くなりました
特定分野を専門にしている人の研究成果を読むのが好きです
買った本(電子書籍)を調べてみると、人文科学では歴史、自然科学では生物や天文(地球)のジャンルが多く、冊数も文庫よりも多いという結果でした
その中でも、例えば歴史では、古代〜奈良時代と戦国〜江戸時代に限られるなど特定の狭い分野に偏っていました
戦国〜江戸時代で最近読んだ本は、「信長と家康・清洲同盟の実体」「本願寺と天下人の50年戦争」「信長の血統」「秀吉の接待」「日本史の一級資料」「お家騒動」などがあります
この時代は、小説の題材に取り上げられることが多く、比較してみると(例えば、「お家騒動(伊達騒動)」と「樅の木は残った」など)、たいへん面白く、小説家の力量に感服してしまいます
子供のころ観た時代劇映画の殿様は憧れの対象でしたが、こうした古文書の研究からは、その時代の組織の長は、情報収集に努め、困難な問題を処理し、上司(幕府など)と部下のコミュニケーションに奔走しなければならず、うらやましい存在ではないように感じられます(現在のリーダと同じかそれ以上の役割を努めていたようです)
また、当時は平均寿命も短く、医療も十分ではないため、跡継ぎの確保も容易なことではなく、短い一生を全速力で駆け抜ける時代であったように思います(織田信長は49歳で亡くなっていますが、よくもあれだけのことができたものだと感嘆せざるをえません)
翻って現在は・・・という問題を立ててはいけないような気がします、象(寿命70年)もネズミ(同3年)も、心拍数で測れば同じだけ生きたことになると「新書」で読んだ記憶があります
ところで、原価計算ライブラリ公開以後「展開一番」には手を入れていません、本業が忙しくなったからで心拍数が高い日々を送っています
とまれ、その時しか生きられないのであれば、その時にすべきことをするより他はなく、「展開一番」は暫く(1〜2か月間)お休みです
(追記)
現在、痛風を発症中、すべきことは痛みに耐えることだけです・・・
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2015/02/26 |
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筆者は文具が好きで、役に立ちそうなものがあると、つい買ってしまいます
最近は、デジタル文具というジャンルができ、様々な製品が発売されています
例えば、メモを取る道具としては、ノート・手帳と筆記具が定番ですが、デジタル文具として筆者が購入したものは、メモ専用の小型ワープロ、液晶画面に手書きできるメモ帳、紙に書いた文字を認識する専用筆記具と受信機、同じく紙に書いたイメージをメモリに記録するボード・・・があります
デジタル文具ではありませんが、PCやタブレットではメモや付箋を作成するフリーソフトウェアを利用しています、スマートフォンにはクラウドを利用したメモ保存用のアプリケーションを入れています、この他、一時的にデータを控えておくホワイトボードを薄く小さくして綴ったノートを利用することもあります
・・・で、メモの作成局面では、デジタル文具はほぼ全滅です
一番大きな問題は電池で、充電式のものは利用するときに残量が不足していたり(これを避けようとすれば定期的に残量をチェックするなど常に神経を使うことになります)、乾電池式のものは予備を持ち歩く必要があったり交換に時間を取られメモの機会を失うなどの問題があります
この他、、起動に時間がかかったり、消耗品が長期安定的に供給されない、故障時に代替品が入手できないなどの問題もあります
デジタル文具は利用しないことはないけれど、やはり主役は紙の手帳と鉛筆です
そもそも、メモは一時的なデータであり、これを長く保存する必要はありません、時間を含め作成と運用のコストが一番低いのが紙と鉛筆であるということになります
ただし、メモがデータになり保存と検索という要件が追加されれば、手帳の優位性は大きく後退します
筆者は、過去の手帳をPDF(Portable Document Format)データにして保存していますが、手書きのため検索はできません、PDFファイルをMicrosoftのOffice文書等に変換できるソフトウェアを試したこともありますが変換精度と変換のコスト(時間)を考えれば実用にはなりません
筆者の経験では、データの作成・保存・検索で使い勝手がいいのはテキストデータです
テキストデータの作成・閲覧・検索・加工のためのツール(アプリケーション)は、特定のメーカや製品に縛られることがなく、無料で良質なものが豊富に用意されています、また、保存のためのコストも少なくて済みます
「展開一番」はデータとしてテキストデータを扱います、セキュリティの観点からは誰でも簡単に閲覧改竄ができるという難点はありますが、これは別途対策を設ければ解決可能です
若い人ほど考える力が劣化している傾向にあるように思います
データの内容を理解し、その処理を自ら考えながら、会計処理を行うのが「展開一番」の特徴です、会計教育のツールとしても利用して頂ければ幸いです
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