FROM TK 2012 |
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2012/12/27 |
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本年、年明け早々に「食べログ」事件が発生しました
また、今月には「ペニーオークション」事件もありました
特定の業者が飲食店から金銭を得て、(嘘の)その店に有利な書き込みを行ったり、芸能人がオークション運営会社から依頼されて(嘘の)落札情報をブログに書き込んだりしたものです
このような詐欺まがいの犯罪(?)を「ステルスマーケティング」などというような別の言葉で置き換え、その悪質さを湖塗する習わしはいつ頃から始まったのでしょうか
日本には、特定のメンバーで集団を作り、諍いごとを丸く収め、自然と序列が出来上がり、それぞれが自分の分を弁える社会というものが少し前までは存在していました
嘘を必要以上に軽視する習わしは、個人が集団と密接に関わり、この関係性において嘘が抑止されるという仕組みの上に成立していたように思われます
嘘をつけば信用を失う、信用を失えば集団に居られない、集団に属していないと生きていけない・・・
ところが、今世紀に入った頃から、「集団」が共有する価値観と、「集団」と個人との関係とに質的な変化が生じ・・・(長くなるので詳細は省略)・・・嘘が蔓延る社会になってしまいました
ところで、一昨日、
前回の「FROM TK」を読んだ若者が、「焼肉を奢らされて大変でしたね」とニコヤカに話しかけてきたので、「ワザと論点をすり替え議論を断ち切ったので、その埋め合わせに焼肉を奢ったのさ」と、正しい文章の読み方を教授したのですが、これは、筆者が嘘をついたことになるのでしょうか
これからの若者は世界を相手に戦うことになります
嘘と戦うには、様々な嘘と付き合っていくことが必要かもしれません
「展開一番」に嘘はありませんが、バグは存在しているかもしれません、発見された方は是非ご一報をお願いします
本年最後のご挨拶となりましたが、来年が良い年であることを願いつつ筆を置き(シャットダウンし)ます
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2012/09/23 |
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友人と食事をしたときのこと
近頃、「定義」を軽んじる傾向があり、これが世の中の乱れの元となっている・・・と憤慨している
彼に言わせれば、概念(定義)なき実体というものは、危うい存在でしかない・・・らしい
概念と実体が整合するとき、それは強く美しくなるという
筆者は抽象的な話が苦手なので、肉の焼き加減に注意を集中していると、「男が・・・」と続け、男にも興味がないのでタレの選定に入ろうとすると、
「男の定義が曖昧になったから、男が頼りなく弱くなっている」という
結婚しない男が増えている、男が壊れて引き籠もりになっているという報道があったように思ったので、適当に相槌を打ちながら肉を頬張ると、それは俺の肉だといい、
「焼肉(を食べる権利)はこれを焼き網に乗せた者に帰属する」と定義されているという
「取った者のものだろう」と抗議すると、どちらの定義に従えば焼き肉を大勢で美しく食べられるか考えろという
美しいよりも美味しい方が優先するのではないかと疑問を呈し・・・、ここで議論が噛み合わなくなり、結局、勘定は筆者が持つことになってしまいました
「展開一番」は、自由度〔会計システムの構成要素のうち独立に選べるものの数〕を大きくするため、「定義」を少なくしたシステムといえます、したがって、ユーザがしっかりした方針を持ち、論理的に運用する必要があります
同様に、牡はどのように育てても牡ですが、これを立派な男にするには、育てる側に覚悟と努力が必要だと思います
ゲームや漫画に夢中になっている男児や子供の躾に無関心な親を見ると、この国の将来が心配になります(件の友人に拠ればもはや「手遅れ」とのこと)
頑張れ!日本のお母さん(とお父さん)
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2012/06/24 |
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吉祥寺の小さな本屋さんで、「生命とは何か」(1944年 エルヴィン・シュレーディンガー著、岩波文庫)という本を見つけました、理系の学生の必読書であると、なにかの本に書いてあったのを思い出し、手に入れて読んでみました
「なぜ人体は原子一個に対してそれほど大きくなくてはならないか」という問いを立てる、その物理学者のセンスに感心します、また、この本の内容からは離れますが、人間←分子←原子←素粒子 と元を辿って行った先の宇宙の構造が「数式」で記述できる(とされる)ことにも驚かされます
理系の世界には、「真理」があるような気がします
なぜなら、理論が、客観的な観測によって、また、複数の人の追試によって、継続的に検証されていくからです
翻って、文系の世界はどうでしょうか
筆者が身を置いている会計の分野に、継続的な検証手続は存在していないようです
時の流れを「現在←将来」にして、将来の事象を会計に取込むようにした結果、会計は検証しにくいシステムになりました
また、仮定のモデルや数値をより多く利用するようになったため、制度としてはエントロピーが高くなったと言えます(「あるマクロの状態に対してその状態を与えるミクロの状態の数が多いほどエントロピーが高い」という定義による)
この変更が意図的なものかどうかを判断する材料を筆者は持っていませんが、「検証しにくい」という意味で「真理」からは遠くなり、エントロピーが増したことで会計制度は秩序を失う方向に動いているように思われます
「展開一番」は、一般の会計システムから距離を置き、その計算機構に特化することで、普遍性と汎用性を担保するというアプローチを採っています
このような思考は、理系なのか文系なのか、・・・今回は少し理屈っぽくなってしまいましたが、「展開一番」の応援を宜しくお願いいたします
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2012/03/24 |
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昨年発生したオリンパス株式会社の粉飾決算事件の全容解明には、なお時間がかかるとの新聞報道がありました
そして今回は、AIJ投資顧問株式会社による巨額年金積立金消失事件です
ともに、企業トップによる犯罪であり、投資の失敗にその端を発した損失の規模は1千億円を超えているようです
このような不祥事が起こるたびに、その対策が採られてきました
最近では、コーポレート・ガバナンスや監査の厳格化などが議論され、必要な法的手当も行われました
しかし、企業トップが意図的に情報を秘匿すれば社外取締役は機能しえないし、監査法人が意図的に必要な監査手続を省略すれば(あるいは、気付かないふりをすれば)情報開示は意味を持ちえなくなります
どんなに立派な制度や便利な仕組みを創っても、個人の心の持ちよう一つでこれを悪用できてしまいます
例えば、インターネットでも、ホームページを眺めている裏でメールが盗み見されているかもしれないし(世界的なベストセラー小説「ミレニアム」にも似たような場面が出ています)、表示されている内容が故意に歪められたり、全くの嘘であったり・・・情報発信者の考え方一つで多くの人が迷惑を被ることになります
価値観の多様化といえば聞こえはいいですが、相手がなにを考えているかわからない社会というものは、気付いてしまえば、居心地が悪いものです
因みに、「展開一番」には裏も嘘もありません、使いづらいのがなによりの証拠ですから、ぜひ試して下さい
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