FROM TK 2008


2008/12/28
本年9月に、米国の巨大証券会社リーマン・ブラザーズが破綻しました
これにより全世界規模で景気が急速に後退し、来年もその影響が色濃く残りそうだと報道されています
筆者は「投資」をしません
これまで、土地、マンション、金融商品、貴金属・・・に投資したことは(一度も)ありません
資本主義の下では、資金・情報・時間において桁違いに不利な立場にある個人投資家が、投資によって(インフレ対策は別として)長期的に成果を上げることは極めて難しいと考えているからです
加えて、筆者には博才も運の強さもありません
だから、一生懸命に働かなければなりません、(厚生労働省と付き合っている)知人によればこれからは死ぬまで働かなくてはならないとか・・・
したがって、投資を勧める会社を儲けさせてあげる余裕はありませんし、将来の(何の根拠もない都合のよい)仮定に基づく投資話に付き合う時間もありません
本年最後の日まで投資勧誘の電話に煩わされることなく、「展開一番」の改良に思いを巡らしたいと思います
それでは、よい年をお迎え下さい

2008/10/14
栃木県那須町にあるホテルに行ってきました
自然と食事で有名なホテルということなので、厳しく採点し報告したいと思います
当日は、雨上がりということもあって、金木犀の香りが心地よく、小川のせせらぎを聞きながら散歩しました
紅葉には少し早かったのですが、赤とんぼや野生のリスに出会うことができ、また、ホテルの裏側にある稲田も見事に手入れされていて、秋の自然を楽しむには申し分ありませんでした(加点10)
食事は、自社農園の野菜・ハーブをふんだんに利用したもので、少し味付けが濃い点を除けば、美味しくいただくことができましたが、チョイスできる料理が限られ、我々には量も多かったのは残念でした(加点8)
これら以外では、常用している無線インターネット接続サービスが利用できなかったこと(部屋の回線からも接続は不可なので減点1)、部屋にドアチェーンが付いていなかったこと(部屋の鍵は昔ながらのもので風情があるとはいえ簡単にコピーできそうなものなので減点10)などが気になりました
もっとも、カミさんは、滞在中に俳優(タレント)のTNと鉢合わせしたと喜んでいて(加点10?)、全体としては満足のいくものでした
気分転換を図ったところで、久しぶりに「展開一番」のライブラリを更新しました
巷で大騒ぎしている内部統制に関連する「サンプリング」のスクリプトを追加しました
「展開一番」の仕訳以外のデータ(例えば、出荷データや検収データ)にも適用できるように設計してありますから、興味のある方はご利用下さい

2008/06/22
「取れるからといって取ってはいけないのよね」と、隣で妻が呟いている
夕食後、見るべきTV番組がないので、夫婦揃ってPCゲームに興じているときのことでした
確かに、できるからといってやってはいけないことが多いように思います
知識の他に想像力や洞察力がないと、この判断を誤る危険が高くなるようです
金が借りられるかといって借金し、人生を誤らせた例は枚挙に暇がありません
資本主義の下では、契約自由の原則、自己責任の原則などを背景とした、企業に有利な制度が大手を振っていて、個人はよほど注意しないとその餌食になってしまいます
最近は、その仕組みが高度複雑長期化していて、感度が鈍いと、自分(および家族)が、直接または間接に被害に遭っていると気付きません
例えば、携帯電話でネット情報やゲームに定額で無制限にアクセスできるからといって、これに頼りすぎれば、脳は思考停止の状態に陥り、メーカに誘導された行動や思考を採るようになってしまいます
ブログやSNSも然りで、自己が確立していないと、自分自身や人間関係を錯覚することになります
電車の中で携帯電話を食い入るように見ている若者達の目を観ていると、スティーヴン・キングの小説「セル」の世界に入ったような錯覚に襲われます
6月13日の日経新聞で、富士通の秋草直之会長が、今の若者の「軽さ」について触れ、「常識」の欠如は読書量の不足にあると喝破されていました
携帯電話に夢中で、読書もせず、人の意見を聞こうとしない若者(特にうちの子供達)に、どうやって「常識」(想像力や洞察力もその範疇にあると思います)という知恵を伝えることができるのか・・・ここで、妻が唐突に、「そういえば、最近の「展開一番」はどうなってるの」と問いかけてきました・・・悩みは深くて多い!

2008/03/05
駿河湾の端に位置する小さな島にあるホテルから富士山を眺めています
時間は午前六時、波の音以外は何も聞こえず、海と山以外は何も見えません
生来、旅行というものが好きではありません
今回、カミさんに誘われてこのホテルにきたのは、「子供はご遠慮下さい」というホテル側のメッセージに共感したからです
筆者は来月還暦を迎えますが、振り返れば、この「共感」こそが我が人生のキーワードだったかも知れません
この非常に単純な原理で人生の意思決定を続けてきた結果が、この場所とこの時間に我が身を置くことになり、海上を旋回している一羽の鳥と大差はないようにも思いますが、「悪くはなかったな」というのが率直な感想です
「共感」は「自分」があって生じるものだと思います、それでは「自分」はどこから来たのか・・・ということで、「人類の足跡10万年全史」という本を読み始めました
ミトコンドリアDNA(細胞の中に細胞核がありこの中にDNAが格納されている、細胞の中にはこのほかミトコンドリアも多数含まれていてこの中にあるDNAをミトコンドリアDNAという)は、母親からのみ伝えられ次世代に変化することなく受け継がれる(卵子と精子が合体するとき、精子からはそのDNAだけが卵子の中に入る−精子のミトコンドリアは卵子に入り込まない)・・・ここから先のロジックはよく理解できませんが、結論として・・・現生人類はただ一つの共通の遺伝子上の祖先を持つことがわかってきたとか
「女は存在であり男は現象である」ということを聞いた覚えがありますが、最新の科学に裏打ちされていたのかと感心し、できれば、「展開一番」も「存在」であってほしいと願っています