FROM TK 2005


2005/12/26
今月の上旬のことでしたが、お世話になった先生の23回忌に呼ばれました
法要が終わり、食事の席で「マンション強度偽装問題」に話題が移ったとき、奥様が「"家を建てるときは値切ってはいけない、値切った分だけ手抜きをされるから"と主人に言われました」と、思い出話をされました
「随分ご立派な家が建ったんでしょうね」という問に、「お風呂の扉に外から鍵がかかるぐらい立派です」と答えられ、その場が大いに盛り上がりました
昔からの「生活の知恵」が軽んじられているように思います
利己的で、欲張りで、嘘つきな人の割合は、今も昔もそれほど変わってはいないでしょう
そういう類の人を見分けて付き合うという術を持っていた先達が言い伝えてきたことは、後輩として謙虚に受け容れ、語り継ぐ必要があるのではないでしょうか
「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ」とあるように、明治から平成に時代は変わっても人の世にそれほどの違いはないと改めて考えさせられます
尤も、「草枕」はiPodで読み返したので、やはり明治は遠くなっているのか・・・ということで、これが本年最後のご挨拶となりました、それでは、どうぞよい年をお迎え下さい

2005/09/16
巷で評判になっているGoogleEarth(フリー版)を見ました
我が家の車まで(見る人が見なければ分からない程度にぼやけてはいますが)識別できるのに感動し、お決まりの観光スポットを一通り観て回り、こんな技術とデータを無償で全世界に公開する米国企業の懐の深さに改めて驚きました
我が国の社会制度の改革が急ピッチで進んでいます、今週行われた衆議院選挙で歴史的勝利を収めた政党のキャッチコピーは「改革を止めるな」でした
改革の多くは米国に倣っているようです、0.1%の人が豪華客船でのんびり気儘に旅行を楽しみ、99.9%の人がGoogleEarthで一晩のうちに世界を一周する.....それで幸せならそれはそれでハッピーな社会なのか、秋の夜長に考えるには少々荷が重いテーマではあるようです


GoogleEarthを快適に見るため、新たにパーソナルコンピュータ(EndeavorPro3300)を購入しました
この環境(Pentium4 3.0GHZ)での、「展開一番」のパフォーマンスを、「スクリプト」メニュー内の「スクリプトのパフォーマンス」に追加しました
興味のある方は、ぜひご覧下さい

2005/05/05
論語に「志学、而立、不惑、知命、耳順、・・・」とあるので、現在の筆者のポジションは「知命」(天命を知る)ということになります
尤も、孔子の時代から2,500年が経っているので、平均寿命のプログレスバー表示に従えば、このポジションも大きく変わってくると考えるのが至極当然のような気もします

ゴールデンウイークの後半は、プログラミングを楽しみました
「展開一番」のユーザスクリプトをマウス操作だけで実行させたい、というリクエストがあったので、MicrosoftのVisualStudio.netを利用して開発することにしました
このVisualStudio.netという開発環境には4つのプログラミング言語が含まれています、筆者が経験したことのない言語に挑戦したかったのですが、カミさんと都内の散歩を楽しむ約束があったので、ここは手慣れたBasic(VisualBasic.NET)でサクッと仕上げる...ハズでした
ところが、このVB.NETが以外に手強い、開発環境だけではなく複数の言語と統一性を持たせているためか、これまでの N88Basic→QuickBasic→VisualBasic という経験があまり役に立たない、例えば、従来の一般的な関数がそのままでは利用できない、テキストファイルの作成方法がクラスライブラリを利用する方式に変わったこと等々、戸惑うことが多く、急遽購入した参考書も十分に理解できませんでした
それでも、2日ほどの作業でなんとかイメージ通りのプログラムができあがりました
プログラミング言語を自由に操れる技術がないという制約の下で、なんとかしてイメージ通りの仕様を実現させる、この過程が実に楽しい...ということは「展開一番」は筆者にとって「天命」で、孔子様は正しかったのか?・・・今年のゴールデンウイークは穏やかに終わりそうです

2005/01/09
テレビ(番組)がつまらない・・・ということをよく耳にします、全く同感であり、活字を楽しむ時間が年々増えているような気がします
年末から年始にかけて寺とか仏像に関する本を読み、その中におもしろい記述を見つけました
仏教が日本に伝来した時代、お釈迦様の誕生と死(涅槃)に係わる仏像が多く作られ信仰の対象になりましたが、(大乗仏教発祥の地インドと比較して)釈尊の全生涯を表現した作品は極めて少ないという事実です、すなわち、出家して、苦行し、悟りを開くに到る過程がすっぽりと抜けているという指摘です
もう一つは、伝来当初は厳しい戒律を求めていた仏教が、念仏を唱えるだけで救済されるとする仏教へ急速に変貌し、広く民間に定着していったという指摘です
つまり、日本民族は、プロセスに意義を見つけることなく、安直な方法で成果だけを求める、そういう気質を濃厚に持っているということになります
したがって、「即」より「漸」を重視する「展開一番」はかなり不利な立場にあることになりますが、それがどうした・・・ということで今年も頑張りたいと思っています
因みに、筆者の誕生日は4月8日、お釈迦様が生まれた日です、本年も宜しくお願いいたします