このグラフを見ているといろいろなことが解ってきます。この家では時間帯によって電気料金の変わる「電化上手」と言う料金システムを取っています。昼間の電気代が一般よりも高めで、朝夕が安くなる、深夜料金もさらに安くなるというシステムです。グラフの黄色が「朝晩」、うすいブルーが「昼間」、紺色が「深夜」でそれらのトータルが緑で表されています。電気代の高い「昼間」が少ないのは、一つは意図的に電気を必要とする家事を朝の内に済ませてしまうという使い方をしているせいと、太陽光で昼間発電してそのまま使っている分がここから差し引かれているからです。このことだけでも、この料金システムと太陽光発電がうまくマッチしていることが解ります。
下側に赤で表現されているのが昼間使って、さらに余った発電分で、これは東電に売っているものです。一番効率の良い8月で発電量が使用量の約60%、良くない1月で約10%(12月はメーターの故障があって不正確なので)、年間平均して30パーセントです。(年間使用電力12.351kwhに対して発電量が3.723kwh)しかしこれは深夜電力を含めたトータルでの比較なので、「朝晩」と「昼間」の合計の年間使用量を見てみると3.838Kwhに対して、発電量3.723kwhと、ほぼ太陽光発電でまかなっていることになる。この家の場合、深夜電力の利用は給湯と蓄熱式の暖房機だけなので、それ以外のエネルギーは太陽光発電でまかなわれていることになる。深夜電力は余っている電気なので、これの使用量が増えて、昼間の電力使用量が減ることは省エネルギーとして良いことに違いない。
下の表は月ごとの東電に支払っている料金と東電に売っている料金、その差額を示しています。4,5,7,は差し引き電気代が1000円代、8月にいたっては売った額の方が多くなっています。一番悪い、1月でも1万2千円ぐらい、オール電化で電気以外にはエネルギーを使っていないのでかなり安く済んでいると言えそうです。ただ,この家の場合は、奥様がかなり積極的に省エネルギーに努めているのと、夏にクーラーを使っていないと言う条件がプラスしていることもあります。それと、これは良く言われることなのですが、太陽光発電にして、発電されている電気料がメーターで見えるようになると、自然とエネルギーの使用を控えようとする意識が働くようです。
こうやって、この1年間の電気の(エネルギーの)使用量を調べてみていろいろなことが解りました。
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