着工してから一ヶ月半余りで、無事上棟の日を迎えました。朝から初めて、ほぼ一日で、建物の骨組みを組み上げる方法は、ツーバイフォーなどには無い、日本独特のやり方だと思う。昨日まで、基礎だけの平面的な輪郭の現場に、いきなり立体的な形が現れる。それは我々設計者も、お施主さんも楽しみだけれど、この日に向けて材木の加工をしてきた、棟梁以下の大工さん達にとっては、とりわけ晴れがましい日に違いない。というわけで、棟の上がった後は、飲めや歌えの酒宴となる。僕はこの上棟式が大好きだ。お施主さんも、職人さん達も、嬉しそうで良い顔をしているし、組上がった柱や梁を見ながら飲む酒は、格別の味がします。


レッカー車を使って木材をつり上げているところ

 

玄関ホールに1/4円のアールを描くガラスブロックの壁があり、階段もその壁にそって弧を描く為、ここだけ鉄骨を使っている。

基礎と土台の間に基礎パッキンを挟んでいる。これによって、床下の通気を計るとともに、土台が常に乾燥した状態になる。(ネコ土台とも言う)

柱に付いているのは、ホールダウン金物といわれるもの。柱を基礎に引きつけて、地震の時に柱が浮き上がるのを押さえる働きをする。

2階の梁と梁の接合部分。仕口を加工して、落とし込んだところを、はずれないように、羽子板ボルトという金物で引き寄せている。

屋根のてっぺんの棟木が上がった頃には、あたりは暗くなってきているけれど、電気をつけていよいよ上棟式の始まり。


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