わたしと彼との出会い



それは、リンチェイ萌え萌え状態になっていたけいちゃんにbazilさんが買ってきてくれた、「レジェンド・オブ・フラッシュファイター 方世玉」であった。
「けいちゃんきっとこの悪役の人好きやと思う」bazilさんはそう言った。
しかし、その時点ではリンチェイだけしか見えていなかったわたしにとって、まだ彼は「悪役の人」でしかなかった。
「線が細くて提督の役にしては若いおにいさん、でも派手な衣装がお似合い」という意識しかなかったのだった。
bazilさんははじめのほうの「手のひらで敵の顔の皮べろんと剥いて去っていく彼」が気に入ったらしかった・・・

そして、その後ふたたびわたしは彼の姿を眼にすることになる。
わたしのビデオの好みは、リンチェイ好きながらミーハーとかオタク方向というよりは確実にボンクラ方向に急速に曲がっていったわけだが、その中で例の「馬殴り映画」であるところの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地覇王」を観たのである。いきなりテンション高いオープニングでポーズを決めるおにいさん、それはあの「方世玉に出てた提督」だったのである。映画自体はそのまま1時間半めちゃくちゃ高いテンションのまま終わり、わたしは最後まで開いた口がふさがらなかったのだが、「・・・もしかして、この黄飛鴻もかっこいい?」という気がしてきたのだった。アタマ小さいのにがっしりした首。わたしのフェティッシュな好みにばっちりフィットである。
ちなみに、「奇跡の回転!」とは、天地覇王でウィンツァオが「ものすごく発泡スチロールみたいな54キロもある銅製のお獅子で繰り出す技」のひとつである。

「天地覇王」オープニングの彼

そのあと当然「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地撃攘」も観るのだが、こちらは黄飛鴻ものとしては最低レベルといえる出来である。海賊のアジトに殴り込みかけるときの黒装束は好きだけどな(けいちゃんは黒の似合う男性が好きである)。あと袖口からちらっとのぞく太い腕がたまらん

彼が趙文卓、ウィン・ツァオという名前なのだとビデオのクレジットで知ったわたしは、ただちに調査を開始した。しかしウィン・ツァオよりは「チウ・マンチェク」の呼び名のほうが普及しているらしいということと、ほかの出演作ぐらいしかわからず、「もしかして日本ではマイナーな明星なのか」とけいちゃんは壁に行き当たってしまったのだった。
そんな貧困な調査結果のなかでも、特筆しておくべきは以下の画像であろう。

「・・・・カッコわるぅ。」あまりにもあかぬけていないお姿に全身の力が抜けるわたし。
「やすもんのギバちゃんみたい」とbazilさん。
「ウィンツァオ髪の毛はやすの禁止令」とか出したい気分になったよまったく。

そして、けいちゃんがウィンツァオ情報を大量に手にするときがやってきた。
「goo」がものすごくヘボな検索結果を返してくるので、イントラネットに質問の書き込みをしてきたところ、すぐに回答がかえってきた。教えられたとおりに検索かけてみると、あら不思議。2時間ほどでわたしのパソコンにはものすごい量のウィンツァオの画像がダウンロードされていたのだった。髪の毛はやしててもかっちょいい写真もたくさんありました。そしていままで誕生日すらわからなかったのにつきあってた女まで判明。ありがとうは**まさん。めちゃくちゃ嬉しいです。

というわけでけいちゃんが調査したウィンツァオのひみつはここ、画像はここをご覧ください。


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