クウェー川鉄橋と美しい自然 |
タイ西部のカンチャナブリーはミャンマーとの国境にある県だ。 先史時代から人が住んでいた跡があり、ドヴァーラヴァティー王国、クメール帝国、ビルマとアユタヤ王朝の戦いなど 多くの民族の興亡が繰り返されてきた。そして今世紀、ここに日本の名が登場する。 日本軍の軍需物資輸送のため、数多くの現地の人々や何万人もの捕虜の犠牲のうえに建設された泰緬鉄道。 映画「戦場に架ける橋」の舞台である。またカンチャナブリー郊外には緑豊かなジャングルが広がっている。 石灰質の土地なので洞窟も多い。竹の竿で川下りをしたり、象に乗ったりと冒険心を満たしてくれるアトラクションも多い。 目的は何であれ、一度は訪れたい場所だ。(「地球の歩き方」より) |
カンチャナブリーにはバス、鉄道と交通手段があるが、何といってもここは数々の見どころのある旧泰緬鉄道の旅が基本。 泰緬鉄道はカンチャナブリーから終点のナムトクまでを指すのだが、 だからといってカンチャナブリーまでバスで行くのは何とも味気ない。 だからカンチャナブリーへは「鉄道の旅」という位置付けで全行程列車を利用するのが良い。 列車はファランポーン駅からではなく、カオサン近くのチャオプラヤ川から水上ボートですぐの所にあるトンブリー駅 (バンコク・ノーイ駅)から発着している。しかし終点まで行く列車は1日わずか2本しかなく、乗り遅れるのは致命的である。 発車時刻は7:50・13:45であり、料金はナムトクまで3等のみで39B(148円)。2等1等は無い。 また駅構内は市場と化しており、例のごとく異様な熱気と臭気に包まれている。 |
3等列車の車内はこんな感じ。木製のシートは見るだけでもお尻が痛くなってきそうである。 車内は複数の売り子が頻繁に行き来しており、中には10歳位の女の娘まで働いていた。 う〜ん勤労。二宮金次郎状態。ご褒美に「目玉焼き&鶏そぼろライス」(20B)を購入、昼食にする。 |
7:50トンブリー駅発車の列車で一気にナムトクまで泰緬鉄道の旅を楽しんでしまい、 すぐにとって返してカンチャナブリーまで戻り1泊するのもいいが、 時間が余裕のある場合には一旦カンチャナブリーで下車して周辺を探索し、その翌日に終点を目指そう。 写真はカンチャナブリー駅。ここまで来ると結構いい感じにさびてれいる。 中心街は観光客をほとんど見かけることはできず、観光地かぶれしていない。 だから地元の市場に潜入した時にも、現地の人々との”英語が通じる率”が極端に低く、 「サワディーカ」(こんにちわ)、「タオライ」(いくらですか)、「コープンカー」(ありがとう)、 「アローイ」(おいしい)くらいしが会話できなかった。 |
カンチャナブリー駅から程近いJ・Guest House。 クウェー川のほとりの沼地に建っており、建物自体が浮かんでいる(要するにラフトハウス状態)。 1泊50B(190円)と破格だからもちろんトイレ・水シャワー共同。 でも新しい建物だったし、しかもラフトハウスの雰囲気が最高だったから私としてはポイントは高い。 |