一度行ったらクセになる魅惑の大都会 |
タイの言葉で「天使の都」(クルンテープ)と称されるバンコクは、微笑みの国タイの首都。 かつて「東洋のベニス」と讃えられた水の都は、次々に建設される高層ビルにより近代都市へと変貌を遂げた。 容赦無く照り付ける日差しの下、道路を埋め尽くす車の洪水。スモッグに霞む摩天楼。 そんな街の喧騒とは裏腹に、変わらぬ風景も存在する。 早朝の水上マーケットでは運河を行き交う人々の明るい声がこだまし、古きよき時代のバンコクを彷彿とさせる。 数ある寺院では何百年もの間変わらぬ営みが続けられ、悠久の時を刻んでいる。 人の気配の無い寺院では、数十メートル先の壁の向こうの渋滞がまるで嘘のように静寂が訪れる。 夕方に足を運んだチャオプラヤ川。夕闇に浮かび上がる岸辺の寺院。涼風が顔をかすめ、心地よい開放感が体にあふれる。 チャイナタウンで屋台を巡る。活気あふれる人々のざわめき。 店先に吊るされた豊かな食材が、程よく疲れた体に食欲を呼び起こす。 派手なライトで着飾ったトゥクトゥクで通りを滑走すれば、昼間の熱気から冷めたやわらかい風が全身をなでる。 ふと見上げた夜空には、幾筋もの高層ビルが天を突いてそびえ立つ。夢と現実がシビアに同居するバンコク。 とどまるところを知らず前進を続けるこの街は、強烈なパワーを放ちながら、我々を誘う。(「地球の歩き方」より) |
取りあえずカオサンでしょう。 |
チャオプラヤ川沿岸にある王宮周辺は、タイの行政の中心地であると共に、観光スポットの集中するエリア。 ワット・プラケオと王宮、寝釈迦で有名なワット・ポー、加えて国立博物館や名門タマサート大学があり、 観光客が真っ先に訪れるアリアだ。 またこのエリアの北側に世界有数の安宿街、カオサン通りがある。 世界中のバックパッカーは「取りあえずカオサンでしょう。」、そんな感じでこの地を目指すのである。 ・・・私は真のバックパッカーじゃないので、次回は普通のホテルを目指そうっと(笑)。 |
カオサン通りには裏道までびっしりとゲストハウス(タイでは安宿のことをゲストハウスという)が並んでいる。
写真の左側に見えるのがその中の一つの、GreenHouse。
細い路地を奥に入ったところにあり、結構いい味を出している。
表通りと違って、夜の一人歩きはかなり不気味であった。
宿泊客は白人50%、日本人40%、韓国人10%。
地球の歩き方に紹介されているせいもあって、他のゲストハウスに比べると日本人の比率が高い。
ちなみに白人はイスラエル人・アメリカ人・オーストラリア人が多かった。
男女比は8:2位。日本人の女の子2人組もいた。
一見普通の女の子なのに、どうしてこんな所に泊まるのだろう。う〜む。 (2000.08追記)昨年、報道特集系の番組でバンコクでの連続パスポート窃盗&偽造事件が取り上げられていて、このゲストハウスの外観が放映されていた。(^^;; ひょっとしたら事件の舞台なの?(^^;; |
入口を入った所にあるレセプション。ここでパスポートを見せてチェックインする。 宿泊客同士が談笑できるスペースや、アメリカ映画が流れているテレビがあって結構洒落た作りである。 奥には卓球ができるスペースがあって、日本人バックパッカー(ほとんどが学生風)が遅くまで卓球に興じていた。 私もここでこの後ベトナムへ行く予定の立命館大の2人組と話をする機会があった。 またこれを始めとして、旅先で日本人と出会うといろいろ情報交換をしたり雑談をしたりする。 やはり旅先で日本人に出会うとちょっと嬉しい。 |
私が宿泊した部屋。装備は、今にも破壊しそうなベッドが2つ、
扇風機が1台(他の部屋は天井についているファンなのにこの部屋だけ壊れていた)、そして洗面台とシャワー一体型トイレ。
トイレは洋式だったが、もちろんシャワーはホットなど出ない。これで1泊120B(456円)。
トイレ・シャワー共同だと80B(304円)らしいが、私にとって共同などとんでもない。
さて、トイレの話題が出たので書いておくと、タイでは東南アジア様式のトイレが地方で多く存在する。
東南アジア様式では、用後の処理は紙ではなく水が使われる。
便器の横にある汲み置きの水を器ですくって自分のお尻をきれいにし、またその水で排泄物を流すのである。
これは我々にはかなりキツイ。できるだけホテルやデパートにある洋式トイレを使おう。
またやむを得ない場合は、予めティッシュペーパーを携帯しておこう。
尚、鉄道駅にある公衆トイレは有料である(2B)。 (1998.12追記)GreenHouseでは、レセプションやシャワールームの改装に伴い値上げされている。 シャワー・トイレ付きシングル220B、ツイン260B。 シャワー・トイレ共同シングル180B。 |