旅のミニ情報局 〜 タイ分室 〜



飲み水は店で買う、の常識
タイでは上水道が整備されてはいるものの、地方はともかくとして、都市部、 特にバンコク市内を中心にそのまま飲用するには衛生面で問題がある。そこで飲用水は店で調達せねばならない。 このことは、水道の蛇口をひねるだけで飲み水はタダという意識が強い日本人にとって、やっかいなことであろう。


飲料水&ジュース
左側がバンコクで最も出回っているであろうブランドの飲料水。確か920ml入りで値段は4B(約15円)。 バンコクではセブンイレブンが数百店もあり、必ず置いてあるので安心。ちなみに、タイでは大正○薬が 進出しているらしく、リポ○タンD(15B=57円)をよく見かけた。また写真の右側はME○JIと 書かれたいちごミルク。どうやら明○乳業も進出しているらしい。値段は28B(約106円)。 食事より高い。
セブンイレブンは店員の制服を含めて日本とほとんど変わりはないが、売られている商品は微妙に違う。 特徴としてはお弁当関係が極端に少ないこと(あっても日本人は意味不明なものも少なくない)。 賞味期限が短く管理がしづらいから無理はないが。 サンドイッチなんか賞味期限が長くなるように、中身が"でんぶ"(ご飯にかけたりするピンク色のやつ)だった。 しかも油まみれでものすごくまずい。その代わり、フローズンコーラやダンキンドーナツがあったのはよかった。 あとは日本と変わらない。ファンタ1.25L(20B)やポテトチップス、シャンプーや雑誌など。


タイの交通事情
バンコクの交通渋滞はものすごい。ひどい時には10分以上全く動かないなど半端じゃない。現在バンコク市内で 新交通システムのモノレール線が2路線同時に建設されているが、工期が大幅に遅れていて完成時期は未定である。 そして空がかすむほどの排気ガス。 交通整理の警官は、健康のために鼻まですっぽり覆うマスクとサングラスとしていた。また驚かされるのは道路の舗装状態の悪さ。 かなりの段差があってもすべての車は躊躇なく突進し、私が乗った路線バスなんか1Mもバウンドする始末。 私も一瞬空中をさまよい、生まれてから現在まで幾度と無くバスに乗ってきて「俺、死ぬかも」と感じたのはこれが最初であった。 とどめはドライバーの運転の荒さ。信号機は一応幹線道路に限ってあるが、黄色信号などあって無きような物。 黄色から赤に変わってしばらくの間、車は突っ込みつづける。また日本と比べて無理な車線変更・急発進・急ブレーキが多い。
(2000.08追記)モノレール1路線が運行を開始したようである。聞いた話によると、開通前より随分と渋滞が減って便利になったらしい。


エアポートバス チケット
タイの玄関であるバンコク国際空港(ドン・ムアン空港)はバンコク中心部から20km近く離れており、 エアポートバスはバンコクと空港間の足として運行されている。料金は70B(266円)とタイにしては高いが、 リクライニングシートやエアコン等、装備が充実していてとても快適だった。写真はそのエアポートバスのチケット。 チケットには、Bangkok Mass Transit Authority(バンコク大量輸送公社)とあり、路線バスと同じ国営公社である。 また、ルートは3系統に分かれており、それぞれ15分間隔で運行されている。カオサンへ行くにはA2のルートを利用しよう。 尚、空港からバンコクまでは鉄道を使う手もあり、こちらは3等で5B。1〜2時間に1本しか運行されていないが、 タイに着いていきなりタイらしさを味わいたいならおすすめかも。また路線バスを使う方法もあるが、 空港到着時の大きな荷物を背負っている状態では戦闘に不利である(後述)。私は利用したけど(笑)。


路線バス・トゥクトゥク・タクシーメーター
バンコクでは市内交通を担当する鉄道も(遠距離鉄道はある)地下鉄も無く、移動手段としては主に 路線バス・トゥクトゥク・タクシーメーターとなる。トゥクトゥクとはタイ名物の三輪バイクである。 座席は3人がギリギリであるが、小回りの利いたキュートな存在である。 タイに来てこれを利用しないのはモグリである。値段は交渉制で、徒歩20〜30分の距離を数十Bといったところ。 他の交通機関に比べてかなり割高である。中には日本人観光客と見るや、値段をふっかけてくる輩もいるので注意。 すべては乗車前の交渉にかかっている。頑張って値切ろう。その点タクシーメーターは明朗会計。 初乗り35B(133円)でワンメーター2B。日本と比べて割安感が大きい。


タイの路線バス 車内
タイの路線バスは恐ろしい。なめてかかっていると我々日本人の感覚では返り討ちにあうのは必死である。 だから私の友人S等、せっかくタイへ行っても路線バスに挑戦しないまま帰国してしまう人が結構いるらしい。 しかし、バンコクで最も主要な交通機関なんだから是非挑戦して欲しい。その際は心してかかるべし。 まず、もちろん時刻表など無い。 渋滞で時間通りの運行ができないから無理もないが、本数自体は多いので、10分も待てば必ず来るといっても良い。 しかし、例えバスが来ても一体どのバスに乗ればいいのかが難しい。 バス停にはルートの案内板が設置されているところはほとんどなく、バス自体にも4とか59とか系統番号がついているだけで、 他の表示は何も無い。だから事前に書店などで外国人向けのバスルートマップを購入しておこう。 でも、マップが無くても何とかなる。そんなマップの存在など知らなかった私がとった作戦とは、「タイ人教えて作戦」である(爆)。 こうなったらもはや気合だけの勝負。 一般のタイの方々は全く英語を話せない人が結構いるので、下手なタイ語で地名を連呼したり、 地図を指差したりでなんとかコンタクトをとろう。タイ人は親切な人が本当に多いので、きっと力になってくれるはずだ。 さて、乗るバスが何番か分かっても気を抜いてはいけない。お目当てのバスが来たら、それに向かって一直線に走るのだ。 なぜならタイのバスは、常に扉が(もちろん窓も)開きっぱなしで、 バス停に止まっても客が乗り込んでいる最中に発進したりするのである。 モタモタしていると確実に置いていかれるので、現地の人達も必死である。動き始めていても強引に飛び乗ろう。 それが普通の行動である。乗ったら、車掌のおばちゃんが金属の筒でできた集金箱をチャラチャラ鳴らしながら運賃を集めに来る。 運賃3.5B(約13円)。タイの路線バスは庶民の味方なのだ。あとは、目的地のバス停に到着したらすかさず飛び降りるのみ。 バス停以外の場所でも、渋滞や信号待ちで停車している時には自由に乗り降りできる。 こんな所もいかにもタイらしい。ただし、停留所のアナウンスはある訳も無い。自らの勘を頼りに目的地を見極めよう。 車掌に教えてもらうという手も使えるが、車掌はほぼ間違いなく英語が話せないので、先程と同じ要領でコンタクトをとろう。
●参考:よく利用する路線
No29 : ドンムアン空港 ←(ラマ4世通り経由)→ ファランポーン駅
No3・No59 : ドンムアン空港 ←→ 民主記念塔(カオサン通り)
No15 : ワールドトレードセンター ←→ 民主記念塔(カオサン通り)
No53 : ファランポーン駅 ―→ プラアティット桟橋(カオサン通り)


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