旅のミニ情報局 〜 タイ分室 〜



タイの醍醐味、屋台料理
異国を最も良く知る方法は、その国でその国の庶民と同じ生活をしてみることだと思う。 今回同行した友人が筋金入りのバックパッカー(Back Pack=背荷物をつけて徒歩旅行をする人達。主に貧乏旅行者を指す) だということもあって、私は一気にパックパッカーの仲間入りをしてしまった。 後に記すけど、カオサン通りのゲストハウスは、世界有数の安宿街だけあって驚くほど安いが、その設備の汚いこと汚いこと。 そんな安宿街だから、近くに高級レストランがある訳でもない。普通のタイ人が食しているような屋台しかないのだ。 仕方なく、私も度々っていうか多くの食事を、屋台で済ませることになった。しかし後になって考えてみると、 これによって普通のタイ人がどのような食事をしているか知ることができた。 もし団体のツアー客で一杯の外国人向けレストランだけしか行かなかった場合、知り得なかったことであろう。 また宿泊施設にしても外界と隔離された高級ホテルでは、現地人と接する機会もなかったであろう。 貧乏臭い旅、そう言われるかもしれないが、現地人の目線で物事を見ることができた良い旅だったと思うのである。


焼きそば屋台
全長200m足らずのカオサン通りには、20以上の屋台が所狭しと立ち並んでいる。この屋台は焼きそばみたいなものを売っていた。 平たい麺と大量のもやし、そしてかまぼこみたいなものが入っていて、日本人の舌にも全く違和感はなくて美味しかった。 値段は10B(38円)。ちなみに写っている彼は、空港からカオサンへ向かう路線バスの中で出会った愛媛大大学院生のH氏。


シェイク屋台
カオサン通り近くのシェイク屋台。これは明らかに外国人客をターゲットにしている(笑) でもさっきの話と矛盾している訳じゃないよ。もともとカオサン通りは世界中からバックパッカーが集めるため、 通りを歩く外国人率は90%以上だけど、カオサンの隣の通りの屋台ではタイ人のるつぼだし、屋台の内容も そういった所と変わらないから。話を元に戻そう。このシェイクはヨーグルトをベースにマンゴー・パパイヤ ・バナナ等のフルーツをミキサーに入れてミックスしてくれる。私と友人には大ヒットで2週間に3回も通って しまった。値段は10〜15B(38〜57円)。実は、私はこの屋台で1回支払いを忘れて帰ってしまったことがあった。 しばらくしてそのことに気づいて飛んで戻って謝ったら(片言の英語とタイ語で)、お店の女性 (我々は親しみを込めて”しぇいくねーちゃん”と呼んでいた)は全然気にもしていない様子で笑って許してくれた。 タイの人達は素朴で、いい人達が本当に多い。


バーミーナム屋台
彼が今回一緒に行った一橋大のN氏。この屋台ではバーミーナム、つまり中華風汁入り麺やトムヤム・クンが食べられる。 トムヤム・クンは日本でも余りにも有名。世界3大スープの一つで、ナンプラー(魚醤油)の効いた酸味のあるスープ (トムヤム)に、クン(えび)が入ったもの。値段は20〜30B(76〜114円)。


バーミーナム&トムヤム・クン
右がバーミーナム、左がトムヤム・クン。普通はテーブルの上に置かれている調味料4点セット (ナンプラー・砂糖・唐辛子・塩)を好みに応じて利用する。俺は最初の1週間はそんな勇気はなかった(笑)。 また、写真でも緑色の物体が見えると思うけど、タイのスープやその他あらゆる料理には、 このように香草が入っていて、これがまた日本人にはツライ。においも独特で、何とも言えない味なのである。 これを克服することがタイ料理制覇への第一歩だと思う。ナンプラーで音を上げているようでは問題外なので注意(笑)。 難易度の高いのがカレー類。


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