美しいが几帳面な街、シンガポール |
シンガポールは東南アジアでも最も几帳面な国である。 確かにシンガポールはただ整然と美しいだけでなく、ゴミのポイ捨てに多額の罰金を科すことで有名である。しかしこれだけではない。 こんなエピソードがある。シンガポールの工事現場には周囲をぐるりと柵が覆っており、どんなに小さな工事現場でもきちんと歩行者用通路が確保されている。 一方タイでは柵はあっても歩行者用通路を考慮されていない場合が多く、場合によって歩行者は工事現場や車道の脇を歩くことを強いられるのである。 もちろん、だからどちらが悪いということではない。そういうところがいかにもシンガポールらしく、またタイらしく、興味深いのである。 |
写真は市内中心部のある風景。 マーライオンの記述については数々の噂通り、観光に耐えるものではないので省略(笑)。 さて、シンガポールは国土が極端に狭いので、私はきっと建造物の超密集した都市だと想像していた。 しかし実際は街のいたるところにこうした緑が配され、良い環境であった。 それに走っている車も日本ほど多くはなく、渋滞が一切ないという。 それは自動車やガソリンに多額の税金をかけているせい。 ポイ捨てに多額の罰金をかけていることとあわせて、政府がいかに環境の良さを最重要視しているかが分かる。 |
シンガポールで最も大きいショッピング街、オーチャードロード。 団体ツアー等で来た日本人は、こぞってここで買い物を楽しむところである。 日系のデパートもあり、街並みはとにかく整然としていてきれいの一言。 日本にもこんなきれいな繁華街は見当たらないほどである。 シンガポールといえばこういう街並みを連想する人がほとんどであろう。 |
この写真からシンガポールを連想できる人は果たしているであろうか。 しかし、これは紛れもなくシンガポールの写真である。ここはホーカーズと呼ばれる屋台村であり、一つのビルに何十もの屋台が入居している。 かつてはそれぞれの屋台は路地などで営業していたが、政府の高度土地利用・再開発の号令の元、いくつものホーカーズはこうして1つのビルに集められたのである。 さて、このホーカーズでは2〜3$(154〜231円)のメニューがほとんどであり、地元の庶民(主に中国系)で凄い賑わいようであった。 また清潔というシンガポールのイメージとは程遠く、かなり不潔で雑多としており、タイと同じような雰囲気を感じさせた。 シンガポールにもこんなところがあるのだと少し安心した。 |
シンガポールは多民族国家である。多くはマレー人だが中国系住民も多く、意外なことにインド人系住民も1割弱いるのである。 写真はシンガポールのインド人街。何とそこを歩いているインド人系住民率は99.9%以上、 我々以外に肌の黒くない人を見かけることはほとんどできなかった。 一ヶ所に同じ民族がここまで顕著に集まることは想像もしていなかったので、大変驚いた。 チャイハネ(インドの喫茶店)もあり、さながらインドにいるようである。 |