旅のミニ情報局 〜 インド分室 〜



悟りを得た場所
菩提樹の木の下、ブッダはここに座して瞑想を続けたという。 周辺には木々が生い茂り、想いのほか静かでのんびりしたしている。 ついはるか2500年前への思いにふけってしまう環境だ。


蓮池
ブッダが沐浴したと伝えられている蓮池。 水辺は階段状になっていて、足を水に浸すことができる。 ただ水質が相当汚いため、自分以外ほとんど誰もやっていなかったが。


蓮池の前の信者
ヒンドゥー教のガンガーとは違い、仏教の蓮池ではどうやら巡礼で沐浴されることはないようだ。 池の前では、各地からやってきた様々な服装の集団が、蓮の葉の上で鯉の練りエサを練っている。 そしてここで熱心に祈りを捧げていた。 情報がないので真偽は定かでないが、仏陀が沐浴したこと蓮池に生息する鯉は聖なる使いか何かとして捉えられ、それで鯉のエサを熱心に作っているのだろう。


印度山日本寺
さてブッダ・ガヤーには、ブッダが悟りを得た聖地・マハーボーディ寺院以外には各仏教国の寺院がある。 仏教最高の聖地のため、各国にある複数の宗派が共同で管理し、僧侶を派遣している。 もちろん仏教国の日本からも各宗派共同で「印度山日本寺」が建立されていて、日本人住職が常駐している。 鐘突き堂もあって境内はまさに日本風のたたずまい。 セミの鳴き声以外何も聞こえないゆったりとした環境に、ここが日本であると勘違いさせられそうだ。 本堂には自由に入れるので、せっかくだからしばらく座禅を組んでいこう。 ごくたまに来る日本人以外の訪問者は、我々の日本式の座禅姿をみてきっとまねをし出すだろう。


ブータン寺
日本寺の近くにあるブータン寺。 同じ仏教寺院でも、国が違えば随分風貌も違うものだ。 本堂の中も原色を使った派手な絵が天井にびっしりと描かれている。 仏像周りの装飾品も金ピカでとても華やかだ。 ここも自由に入ることができる。


中国寺
中国寺。自由に入ることができないらしい。 それでも、各国それぞれの文化が反映された寺院を見て回るのは興味深いことだ。 ここブッダ・ガヤーに寺院を建立しているのは、インド寺、チベット僧院、ブータン寺、ネパール僧院、タイ僧院、ベトナム僧院、バングラデシュ寺、ミャンマー寺、中国寺、朝鮮寺、そして日本寺。 ブッダ・ガヤーは本当に小さな集落なので、すべて歩いて回れる。 地元民の住宅やホテルなども少ないため、景観を阻害されることもない。 大都市の喧騒から離れ、ゆったりとした時の流れがここにはある。




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