旅のミニ情報局 〜 インド分室 〜



マニカルニカー・ガート
岸沿いをボートで下っていると、突然明らかに様子の違う煤だらけのガートが現れる。 実は、マニカルニカー・ガートという火葬場なのだ。 岸のすぐ近くから炎が上がっており、辺りは煙と熱気と異臭に包まれている。 布に包まれた遺体は、ここで薪を積まれて焼かれるといういたってシンプルな火葬である。 火葬の現場は誰の目も妨げるものもなく、付近にはなぜか人がたむろしているし、犬や牛が徘徊している。 この光景からも、人の死というものがいかにあからさまに存在し、日常に溶け込んでいることを示している。 「死」が徹底的に日常から隔離されている日本から来た我々は、きっと衝撃を受けるだろう。 このガートは、他のガートと同じように自由に上陸することができる。 しかも、薪が積まれて焼かれているまさにすぐ隣にまで行くことができ、タイミングによっては阿鼻叫喚の風景を目の当たりにしてしまうかもしれない。 なおこの風景を眺めていると、必ずと言っていいほど怪しげな人が近づき、勝手にインドの葬儀や宗教儀式について説明をしてくれる。 だが後で必ず法外な値段の「薪代」を請求してくるのだ。 もちろん、このガートの関係者とも限らない怪しいおじさんの言うとおりにする必要はない。 無視するか、説明をしてくれた御礼に10Rs位のチップを渡して立ち去ろう。 またこのガートは撮影厳禁なので注意。この写真は立ち去る時に遠くから望遠で撮影たもの。


バラモン専用ガート
ボート漕ぎのおじさんの話によると、このガートはあるバラモンが別荘代わりに使っている建物だという。 インドの貧富の差を実感できる。


久美子ハウス
インド人と結婚した日本人の女性、久美子さんが経営している安宿、久美子ハウス。 以前「目覚ましテレビ」で、八馬アナウンサーが海外に住んでいる日本人に手紙を届に行く企画で久美子さんが取り上げられていたりしているので、日本人旅行者の間では結構有名な宿だ。 壁に「久美子の家」と日本語で書いてある。 河のほとりに建っており屋上にも上れるので、ガンガーの夕暮れや日の出を宿にいながら拝めることができる。 立地条件は申し分ない。 でもドミトリー30Rs、シングル60Rs、ツイン120Rsの値段が示すとおり、相当古くて汚い部類(失礼(^^;; )の宿だ。 ただ久美子さんはやさしそうな女性だし、日本語で色々な情報をくれるだろうから、利用価値は高いと思うが・・・。


ヴィシュワナート寺院
市内の中心部に近いところにあるヴィシュワナート寺院、通称黄金寺院。 中に入ることはできないが、メイン通りから続く細い路地は寺院へお参りに行く人々の参道になっている。 雰囲気たっぷりのいい感じの道なので、散策してみると面白いかもしれない。


ガンガー沿いの路地の風景
ガンガー沿いはこのような細い路地が多く、こうしたところに安宿、食堂、個人商店、はたまた郵便局まで揃っている。 庶民の日常生活にまで接近することができるので結構スリリングでお勧め。 ただ夜中にうろつくのはやめた方が良い。


バラート・マーター寺院
市内にあるヒンドゥー寺院。なぜか巨大なインドの立体地図が祀られている。 あんまり面白くないので、たまたま前を通りかかった時だけ見に行くと良いかもしれない。 入場無料。




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