旅のミニ情報局 〜 インド分室 〜



観光馬車
タージマハルで有名なアーグラーには観光客相手に馬車もある。 サイクルリクシャと同じくらいの手ごろな値段で乗れる。 タージマハルからアーグラー城までおよそ2kmの距離を20Rs(56円)。


カルカッタの地下鉄
インドで唯一、カルカッタに地下鉄が走っている。 驚くほどきれいで、エアコンも効いていて快適だし、しかも自動改札というインドには似つかわしくないハイテク機能である。 路線はカルカッタ中心部を南北に貫いていて、地図を見れば駅から場所が確認しやすいため、各見所にいくのに便利。 また最北端のDumDum駅からはチャンドラボース国際空港までタクシーで20分、60Rs(168円)で行ける。 運賃は1ゾーン3Rs、2ゾーン5Rs、3ゾーン7Rs。


カルカッタの路面電車
地下鉄と同じく、路面電車もカルカッタだけにある乗り物だ。 実は利用しなかったのでよく分からないが、2両編成のうち前が1等、後ろが2等。 運賃は初乗り1.2Rs(約3.4円)〜ということだ。 多くはきれいな車両であるが、中には誇張抜きで言っても幽霊列車のようにボロボロなものもあった。 よく見ると、同じ方向の路面電車が2本並んでいる。 要するに渋滞しているのだ(笑)。 ま、日本でも都心の電車が超過密運転のため渋滞することはあるけどね。


インドの安宿紹介

平均的安宿
インドの平均的安宿はこんな感じ。 6畳一間くらいでベッドが備わっており、天井にファン、水シャワー、トイレ付き。 これでシングル100Rs〜300Rs(280〜840円)、ツインなら150Rs〜350Rs(420〜980円)が相場。 これにエアコンが付くと、シングル200Rs〜500Rs(560〜1400円)、ツインなら300Rs〜600Rs(840〜1680円)くらい。 さらにテレビや電話がついている場合もある。 やはり高級品なのだろう、エアコンが付くか付かないかでインドでは大きな金額の差として表れているのだ。 トイレ・シャワー共同だとシングルで60Rs(168円)くらいからあるし、ドミトリー(相部屋)でもよいというチャレンジ精神旺盛なバックパッカーはいちばん安くて30Rs(84円)でも宿泊場所を確保できる。 一方、中級ホテルになるとどんなに安くてもシングルで1000Rs(2800円)から、高級ホテルはUS200$、300$なんてのもざらである。 レベルに応じて、値段も実にバラエティーに富んでいる。 インドではどこの都市でも宿の数は多い。自分の旅のスタイルに合った宿を探そう。 注意してほしいのは、ここに記載した価格はあくまでも参考ということ。 田舎の方へ行くともっと安くなるし、旅をする季節によっても値段は何割も変わる。
ちなみに写真はアーグラーのシャンティ・ロッジ。 水式エアコン付きのツインで250Rs(700円)。 写真に写っている青い箱が水式エアコンであり、水の気化熱を利用して冷気を発生される簡易エアコンだ。 ただし、ほとんど効かなかった(^^;; 。


注意!ガヤーの危険な宿!
ガヤーで遭遇した危険な宿を紹介しよう。 駅前すぐのところにある「HOTEL CLASSIC」だ。 我々は「地球の歩き方」でツインの値段がエアコン無しで300Rsであることを確認してこの宿に行った。 なのにレセプションでツインルームの値段を尋ねると、アヤシイ従業員氏Aはなんと500Rsなどと言う。 「地球の歩き方」を取り出して猛抗議を始めて何度かやりあっていたら、ちょうどホテルのオーナーらしき人が通りかかった。 そうしたら突然アヤシイ従業員氏Aは300Rsでいいと言ってきたのだ。 我々はなんとも釈然としなかったが、その時他の街から列車で到着したばかりで、時間も深夜1時になっていたような状態だったので仕方なくここに宿泊することにした。 翌朝、50Rsの手数料を支払うと12時チェックアウトから24時間制(チェックインした時間から24時間延長料金無しで宿泊できる制度。インドでは意外とこの制度が多い)に変更できるとの記述を発見し、アヤシイ従業員氏Aに申し出ると今度は150Rsよこせと言う。 またしても抗議し、「オーナーに本当に150Rsするのか確認する」といったら、またしても突然50Rsでいいなんて言ってきたのだ。 夕方、このホテルをチェックアウトするつもりで荷物をまとめていたら、今度はアヤシイ従業員氏Bがやってきて、お前らはチェックアウト時間を過ぎて滞在しているからもう1泊分の300Rsをよこせなんてのたまう。 我々はもう怒り心頭。心底この宿が信用できなくなっていたので、24時間制に変更した時に50Rsの領収書を書かせていたのだ。 当初は領収書などはない、心配するなと断られたが、海外旅行では宿代を払う時に必ず領収書をもらうのが鉄則。 嫌がる従業員にそこらに落ちていた紙の切れ端と自前のボールペンを突きつけて書かせていたのであった。 だから私はその領収書を提示して、幸いにして従業員Bを追い払うことができたのだった。
その他、この宿ではこんなこともあった。 チェックアウト後の行き先などについて従業員Cと会話していたら、相手が列車のチケットを見せてくれと言う。 別に盗まれるわけじゃないから、と警戒しつつも見せたところ、「このチケットはチャンセル待ちの状態になっている。この状態では座席が確保できていない」 と言ってきたのだ。見ると、チケットの車両番号に「RLWL/5」と書いてあって、このWLが「Waiting List」の略だと言うのだ。 そうしたら、従業員Cは「俺が駅に行って座席の確保をしてきてあげる。今日の列車なので、駅長に賄賂も払わないと座席が確保できないから150Rs預けろ」 と言ってきたのだ。話の展開と、こんな親切さにピンときた我々は、丁重に断って自分たちで駅に行くと彼に伝えて引き下がってもらった。 今日乗らないといけない列車なのにこんな事を言われたら、旅慣れていない日本人は騙されてしまうだろう。 チケットを買う時にそれなりの金額を支払って、チケットを保有しているのだから、座席が確保されていないなんてことはありえない。 (そのために、ガイドブック等でチケットの相場を把握していくことは重要である。) また向こうから近寄ってきて、突然親切を申し出る輩は、残念ながらほとんど信用できない。 騙されないようにくれぐれも注意しよう。




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