大同市内から懸空寺までは60kmも離れている。 大同周辺はずっと平坦な穀倉地帯が続くが、次第に山がちになり険しい山道を越えていかないとならない。 写真はそんな山岳地帯にあるある集落の風景。 電気は通っている様子だったが、土や石でできた平屋の家にはなんか不釣合いだ。 周りには畑があり羊を放牧している人がいたので、農業と牧羊で生計を立てているのだろう。 |
険しい山あいに建てられた仏教寺院、懸空寺。 文字通り、空にぶら下がっているような所にある珍しい寺だ。 入場料は45元(675円)+保険1元。 とんでもない高さの崖に建てられており、落ちたら確実にあの世行きなので、保険料を強制負担させられる。 |
この寺の立地は、どうやってこんな所に建っていられるのかと不思議になるくらいすごい。 まさに90度の断崖絶壁に、へばりつくように建っている。 広く造るスペースはないために、通路は人一人がやっと通れるくらいの幅しかなく、境内は一方通行になっている。 また通路に設けられている柵は80cm位でとても低く、特に楼閣と楼閣をつなぐ部分は崖下がよく見えるので高所恐怖症の人には辛いかもしれない。 寺はもちろんすべて木造で、歩くときしむ。 いつ崩れるかと不安にさせられる。 |
境内には写真のような仏像が設置され、当時は僧侶がここで寝起きしてお勤めをしていたことをうかがわせる。 チベット仏教の影響か、他の寺院に比べてちょっとカラフルであった。 |