旅のミニ情報局 〜 中国分室 〜



中国のごくありふれた光景
自転車の嵐
中国の朝の光景といえば、人民服を着たおびただしい数の人民がデザイン性に乏しい自転車《自行車》を漕いでいる。 そうイメージする人が多いだろう。 確かに中国ではまだまだ自転車勢力は強く、朝や夕方の通勤時には自転車が自転車レーン(中国では車道1車線分はある自転車専用レーンが設けられている道路が多い。なので自転車専用信号もある。)を切れ目なく流れている。 しかし、近年の経済開放によって中国でも市場の競争原理が働き、人々の服装も自転車も実にバラエティーに富んでカラフルになってきた。 日本でもある電気モーター付き自転車を乗っている人もいる。 都市部で携帯電話を持つのはもはや当たり前、髪を染めてファッションを楽しむ若者も珍しくなくなっている。 このようなイメージはもはや過去の時代の話なのである。 それどころか北京では地下鉄も開業しているので、中心部では思ったほど自転車の数は多くない。 地下鉄も開通していて公共交通機関が充実してきたので、そちらを利用する人が増えているのだろう。 いま、中国はものすごい勢いで発展し続けている。


夜の商店の風景
一般的な商店街の夜の風景。 中国では食品から服飾から何でも揃っている総合商店は、まだまだ日本ほど多くない。 このような個人商店が大活躍している。 なお、中国の治安は完璧とはいえないので、夜に町歩きをする時は街灯が灯って明るい大通り以外を歩くのは止めよう。


中国の市場
中国では大型のスーパーマーケット《超市》が少ないので(ほとんどない東南アジア各国よりは数段充実している)、このような市場は買い物客で非常に活気がある。 野菜、果物、肉、魚、雑貨から玩具まで何でも揃っている。 例えば桃やみかん等は1斤(500g)で1元(15円)と格安。


下町の風景
一般的な下町の風景。 ガスは通っていないのだろう、どの家にも煙突があり、レンガとモルタルで作った平屋の家が密集していている。 家の中からはテレビや家族の談笑が聞こえ、食事のいいにおいが通りにも漂ってくる。 このような下町を歩いていると、庶民の生活を垣間見ることができて大変興味深い。 なお、このような地域には各家庭にトイレが備わってないので、数十mおきに公衆トイレ《公共厠所》が設置されている。 普通の街中にも、他の国よりも多くの公衆トイレが設置されているので、とても便利である。 5角(7.5円)か3角(4.5円)位の使用料がかかるトイレが多い。 ただ、一部は日本では絶滅寸前の「壁当て式小便所」(便器がなく、水が流れる壁に直接するタイプ(^^;;)だったりする。 それどころか都市部ではさすがにないが、「個室無し(!)のボットン式大便所」も目撃した。 どういうのって、仕切りも何も無いただの空間に穴がいくつも並んでいて、したい人はそこでしゃがんでするタイプである(^^;;。 中国でこの手の話題は有名だ。 興味がある人はリンク集を参照のこと(笑)。 また長距離列車に乗ったときに車窓から何回も目撃したのだが、田舎では人目につきにくければ道端でもやる。 線路脇とかは絶好の場所らしく、朝の時間に通り過ぎた時は10mおきにしゃがんでいる人がいた・・・。


道端で将棋をするおじいちゃんたち
道端でよくおじいさんやおじさんたちが中国将棋やトランプをしている光景がみられた。 野次馬もたくさん群がっている。 なんとも中国らしく、ほのぼのした光景である。




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