1.初めてのバードウォッチング

私が初めてバードウォッチングに行ったのは、1996年の5月のことでした。

鳥取県の山奥へ、アカショウビンという鳥を見に行きました。バードウォッチングに行くのも、バンガローに泊まるのも、寝袋で寝るのも、何もかも初めてのことばかり。アウトドアとは無関係だった私が、その場所にいるのはとても不思議でした。

たくさんのブナの木に囲まれた森の中を歩き、双眼鏡で見た初めての鳥は、オオルリ。高い木の枝にとまり、とても美しい鳴き声で誇らしげにさえずっていました。背中の方からしか見えませんでしたが、青く美しい色でした。

結局、アカショウビンを見ることはできず、ただ、キョロロロロー、キョロロロローという鳴き声だけ聞くことができました。

あれから見た鳥の数も、どんどん増え続け、もちろんアカショウビンも見ることができました。本当に、いつ聞いてもアカショウビンの鳴き声はすばらしいですね。

(瑠璃)