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2009/05/02
　二酸化炭素排出量削減が叫ばれるなか、高速道路をどれだけ走っても1000円という迷走気味の政策と思いつつも都合よく利用することにした。1000円といっても西宮北から大津の区間は除外で別料金。伊丹に住んでいる自分としては西に向かう方がお得感が増すわけだが、どこに行くかピンとこなかったので長野方面へ向かうことに決定する。

　今年は2.3.4.5.6の5連休。休日出勤の気配があったが無理矢理休みにしてしまった。渋滞を避けるために5/2の21時頃出発。名神から中央道、上信越自動車道を通って浅間山近くのSAに到着したのが翌朝2:00頃。ここでちょっと仮眠しインターチェンジを降りる。

　尼崎--佐久475km 1850円。

2009/5/3
　軽井沢野鳥の森へ向い5:30から探鳥スタート。期待していた新緑はほとんどなく芽吹き始めたばかり。真ん中の尾根筋を登っていくが鳥が少ない。ちょっと期待はずれ。キビタキは時々みる事ができる。コマドリ、コルリの声は確認できた。ツツドリは浅間山をバックに遠くの梢に止まったが、撮影には無理な距離。ミソサザイの沢にそって下り始めると名前の主が待っていた。ここまで撮影ゼロだったので数カット写した。センダイムシクイの声が聞こえたが、これも頭上高く姿がちゃんと見れない。
　あまりに成果が得られないので、早く帰ろうとスピードを上げて歩いているとサンショウクイ登場！　最近は見る機会が減っているのでうれしい。この湯川に沿った林道では頭上でオオルリがさえずり、コサメビタキ、ヒガラが目の前で採餌する。ここなら少し撮影できそうだ。

　サンショウクイは巣材を集めている。その持ち運び先を双眼鏡で追っていると、見慣れぬグリーンの太った鳥が視野に入った。これはイスカかもしれない。証拠写真を撮ろうとレンズを向けると遠く対岸の松の木に飛んだ。赤い色を含む他の数羽もその松の木に飛び込んだが、枝の向こうで全身がなかなか見れない。双眼鏡での確認に限界を感じていた時にタイミングよくスコープを持ったご夫婦が通りかかったので確認してもらう。間違いなくイスカのようだ。

　盛り上がってきたのでもう少し歩く事に。トンボ池から少し上がったあたりにアオジ、クロジがいて、その付近でキビタキが採餌していた。とてもきれいな個体だったが、背景がすっきりせず残念。

　正午過ぎ、ココへ来たもう一つの計画を実行するためにビジターセンターへ向かう。20年ほど前から音信不通になっていた友人がココのスタッフだと２年くらい前のBE-PALの記事で知った。突然訪問し驚かそうと、その時からずっと考えていた。彼とは中学１年で知り合い、星を見たり、鳥を見たり、山に登ったりといろいろ遊んだ。２０歳の夏には利尻・大雪・トムラウシを登り、ギンザンマシコ・エトピリカ・ゼニガタアザラシを見た。

　自然観察会の案内の仕事を終えた彼の前にゆっくりと近づき声をかけようと考えていたら、数メートル手前で見つかってしまった。驚いた顔は以前と変わらない表情だった。しばらく立ち話をしたが、なんとこのHPやブログを見ていてくれていたのだ。もう少しお話したかったがGWで忙しいみたいなので、今日は失礼する事に。

　村民食堂で昼食を摂りたかったが、混雑していたので街道沿いで釜飯を買って食べた。少し仮眠し戸隠へ向かう。

　小諸--信州中野65km　900円。

　戸隠に到着し、すぐにテントを張る。一応キャンプだが、自炊しないので寝るだけ。16:30から戸隠森林植物園内を歩き始める。観光客が近づいても気にしない、愛想の良いアカハラが出迎えてくれた。

　池の周りで他のウォッチャーの動きをチェックするが、みんなウロウロしているのでコレといった被写体はいないみたい。そんな時に自分の前の枝に一羽が止まった。クロジ？　アオジのメス？　いやいやノジコだ！　ひさしぶりにお目にかがるが、やっぱりかわいい顔をしている。２回シャッターを押しただけで、高いところへ飛んでいってしまった。

　水芭蕉を見ながら木道を１周した頃、暗くなってきたので本日終了。

　夕食は近くの欧風料理のお店で。前菜・メイン・パンともすべておいしかった。