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 いつかは行きたい石垣・西表島。しかし往復航空券の料金を考えると、、、、(T_T)。ところが今回、ついに憧れの南の島へ行くことになったのである。
 2年前に格安ツアーでヨーロッパへ行ったが、その時に乗ったのがKLM航空でJASグループだった。普通は付かないはずのマイレージのマイルが加算され、無料航空券を得るポイントに達することになった。JASで釧路か奄美あたりに行こうと考えていたら今年の春にJALと経営統合になり、石垣までの直行便も選択できるようになったのである。追い風に追い風が吹いてもう行かないわけにはいかない。仕事の少ない梅雨に合わせ休暇を申請し、無事許可をもらい準備万端で出発の日を待つことになった。
 いろいろ教えていただいたOさん、FNを公開されているみなさん、情報ありがとうございます。

 

2003/06/28

 雨の降る関空を昼過ぎに出発。南の島はもう梅雨が開けているらしいが、ほんとうに晴れているのだろうか。離陸して1時間程、鹿児島を過ぎたあたりから青い海が見え始めた。空から見る梅雨前線はこんなにはっきりしているんだ。奄美、沖縄本島、宮古島などを左にみながら美しい珊瑚礁に囲まれた石垣島に到着したのは2時間15分後だった。うわさに聞いていた通り蒸し暑い。この暑さに5日間耐えられるであろうか。
 レンタカーを借り、まずは新川川河口へ。オオアジサシ、アジサシ、ベニアジサシが大きな干潟の先端に降りている。ちょうど干潮の頃なのでとても遠い。また時間を変えて来てみよう。他はシロチドリとメダイチドリが少数いたくらい。
 夕食の時間まで少し時間があったので、ナイトウォッチングの下見も兼ねてバンナ岳へ行ってみる。スカイラインを西の方から登っていくと、キンバト・アカショウビンが飛んでいく所を見れた。胸の赤いヒヨドリを撮影しているうちに時間がきたので宿へ向かう。
 食事の後、牧場へ向かいズグロミゾゴイを探したが見つからない。見やすい枝にアオバズクがとまっていたので何枚か撮影したが暗すぎてピントが合わなかった。バンナ岳へ向かいうろうろしたが、電灯の近くにアオバズクがいたくらいで他は何も出てこなかった。


南西諸島は梅雨明け


ヒヨドリ


アオバズク

 

2003/06/29

 6:00から宿の前に車をとめてオオクイナを待つ。昨夜から何度も声は聞いているし、数日前には雛を連れている姿が目撃されているらしい。いるのは確実。贅沢は言わない。子連れでなくてもいいから一目みたい。
 朝食の時間が近付き、そろそろあきらめようと残念な気持ちになってきた時、車から4〜5mの所をきれいな成鳥が横切った。ヤンバルクイナよりも地味な感じ。「あっ、あっ、あーーーっ」と言っているうちにシャッターも押せずに終わってしまった。宿のおかみさんに記念にとオオクイナの羽根をもらった。車にひかれたものを拾ってきたらしい。


オオクイナの羽根


ズアカアオバト


玉取崎展望台から


ソーキそば

 宿を出発し石垣島の最北端の平久保崎をめざす。観光を兼ねて途中でカンムリワシやムラサキサギが見れたらラッキーという計算だ。野原崎でエリグロアジサシを観察、明石(あかいし)でソーキそばを食べ、平久保灯台をバックに記念撮影をした。しかし考えはあまく、国道を走らせているだけでは鳥はなにも見つからない。帰りは北側の79号線を走った。汐も引いてきたのでマングローブの広がる河口に降りてみる。数種類のシオマネキが大きなハサミを動かしながら餌を探していた。ミナミトビハゼは追っかけっこをしている。


平久保崎


シオマネキ


シオマネキ


ミナミトビハゼ

 15時頃おばあさんの庭におじゃまする。鶏の餌にカラス、キジバトが集まってきていた。キンバトもこのように来るのだろう。昼頃に来た3人組はしばらく待ったが、キンバトはやって来ず諦めて帰っていったそうだ。長期戦になりそうなので、虫よけスプレーをいっぱい体に吹き付け、うちわを持って待機した。おばあさんも親切に扇風機を2台もまわしてくれた。しかし10分もしないうちに雌が現れ、さらに5分後に雄が現れた。いっぱい写真を撮って帰ることに。あまりの早さにおばあさんもびっくりで「あれ、もうお帰りになるんですか」と。予定より早くなったので近くのバンナ岳へ再び行ってみる。真っ赤な弾丸が目の前を横切った。アカショウビンだ。本州で見れるものとはまったくと言っていいほど色が違う。本当に美しい微妙な色合いだ。


キンバト


アカショウビン

 今日は市街地にホテルをとってあり夕食が付いていないので町をうろつく。ちょうどこの日がビール祭りで、生オリオンビールが200円。僕は後で運転をするので焼きそばを食べながらほんの少しだけ飲んだ。うまい!! 祭りの後半でビギンが歌い、最後は花火で締めくくりになるそうだ。石垣の空の下で「島人(しまんちゅ)の宝」を聞けたら最高だろう、、、、。しかし、我々はまだズグロミゾゴイを見ていない。後ろ髪を引かれつつ祭り会場を後にして、牧場へ向かう。
 牧場に到着するとここのおじさんがいたので軽く会釈をして通り過ぎようとしたら「おーい」と呼ばれた。勝手に牧場の近くをうろついて怒られるのかと思ったら、「鳥を見に来たのだろ。そしたら、わしに声をかけんかい。地元の人間が一番わかっとる。この道を30m入って行け。そこにいる」というようなことを言われた。言われるままに細い道を入っていくと牛舎に行き当たった。肥溜らしき池があり、いそうな雰囲気があったが姿は見えない。と、その時ズグロミゾゴイが飛び立った。しっかり擬態にだまされていたのだ。やられた〜。しばらく待ったが帰ってくることもなく暗くなって来たので今日もナイトウォッチングへ出発した。

 今夜は公園の中に入ってみた。アカショウビンがトイレの明かりの下にいた。双眼鏡でのぞいていると頭上をゴイサギ程の大きさの物が2羽飛んでいく。それは2羽ではなく"2匹"だった。そうオオコウモリだ。大きいとは聞いていたが、こんなに大きいとは。こいつは小さなコウモリとは違い果実を食べるらしい。近くのイヌビワの木にとまり食べているようだ。その後、スカイラインでヤシガニを発見。ゆっくりと歩いていたので動作は遅いのかと思ったが、棒で突つくとすごい勢いで向かってくる。う〜ん、たくましい。かっこいい。


ヤエヤマオオコウモリ


ヤシガニ

 

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