私がパラグライダーを始めてから ひと通り揃え終わるまで、買った道具と値段は以下になります。ついでに、買い替え頻度も書いておきますので参考までに。

・機体	\40,0000	ボロくなったり、新しいのが欲しくなったら買い替える。２〜５年程度？
・ハーネス	\6,6000	いいのが欲しくなったら買い替える。でもモノ自体は丈夫なので長く使える。
・緊急パラシュート	\8,6000	使わなければ、長く使える。（普通は使わない）
・バリオメーター	\4,3000	一生モノ。
・ヘルメット	\2,4000	傷まなければ、長く使える。
・サングラス	\0	既に持ってたやつを使った。一生モノ。
・フライトスーツ	\3,8000	破いたり、飽きたりしなければ長く使える。
・手袋	\4300	数年はもつ。
・靴	\4,0000	手入れ・補修すれば長くもつ。
・無線機	\3,9900	一生モノ。
・ＧＰＳ	\3,9800	新機種に目がいかなければ一生モノ。
・ツリーランセット	\1,0000位	一生モノ。
合計	\79,1000

　ちなみに値段は全て定価です。（コンマは４ケタ単位、つまり万単位に打っています）
　気になる値引きについては、機体やハーネスはあまり期待できませんが、無線機やＧＰＳなどはもっと安く（６〜８割で）購入できるはずです。　それ以外にも私の場合、フライトスーツはパラのスクールの年末セールでほぼ半額でゲットしたりしてるので、この表よりは安くあがってます。
　ですので表の値段はあくまで目安であり、これより安いものは駄目だという意味ではありません。

　まあそれは置いといて、上表の合計金額\79,1000についてです。　モノに掛ける金額として、この値をどう思われるでしょうか。
　そこで別の物と比べてみましょう。比較対象としては、自家用車のように生活に必要なもの・実用品ではなく、あくまで趣味として楽しむものに必要な道具とします。

バイク

まずは同じ「乗り物」として。中型バイクの場合、例えばYAMAHA XJR-400R(\59,9000)やHONDA CB400 SUPER FOUR(\61,9000)なら約1.3台分。大型バイクのYAMAHA VMAX(\89,0000)なら0.9台分です。 　トレール車であれば新品でも30万円代のもありますが、まあバイクの場合は中型クラス＋αの値段だと言えそうです。

カメラ

国産高級カメラの代表、ニコンF5とキャノンEOS-1v HSの定価は\32,5000です。そしてこれにレンズの値段がプラスされます。カメラの場合、どのレンズを揃えるかは、その人の「何をどう撮るか」という目的によって大きく異なってくるので一概に言えません。しかし敢えて言うならば、最近流行の、大口径望遠ズーム(14〜25万円)＋大口径標準ズーム(7〜20万円)の２本を買うとレンズだけで40万円近くになります。三脚などのその他必需品にも結構お金がかかります。
ということでかなり雑な比較ですが、カメラ一式揃えると、パラ道具程度のお金は掛かってしまうということになります。

スキューバダイビング

パラグライダーが空の趣味なら、こちらは水・海の趣味です。楽しむ場所は違っても、その楽しさには共通のものがあるのではと思います。どこまでの道具を揃えるかによって大きく違いますが、少ない資料で調べた範囲では40〜50万円程度かと思われます。パラの方が初期投資としては、少しだけ大きい数字です。

水上オートバイ

ジェットスキー（Kawasaki製）とかマリンジェット（YAMAHA製）と呼ばれている水上オートバイの価格を調べたところ、700ccクラスで90万円程度、1000cc以上の排気量のモデルでは150万円位でした。運搬用のトレーラーや車の確保もしなければならないので、パラよりは高くなります。

その他

職場の飲み会（２次会含む）を１回 8000円とすれば99回分。１週間２回のペースを１回に落とせば、約2年で元がとれることになります．．．なんてのはどうでしょう？　（うわー　みみっちい計算(^^; ）

　．．．．以上、いくつかの趣味の道具と比べてみましたが、このパラグライダーにかかる金額を高いと考えますか？　それとも安いと考えますか？
　これはあくまで私の少ない経験からの個人的意見ですが、もしあなたが趣味に ”他では味わえない体験や感動” を求めているとしたら、その感動の度合いは基本的に ”掛けたお金（または努力）に比例する” 傾向があることを念頭に置いていただければと思います。
　少なくともパラグライダーは「空を自由に飛ぶ」という、普通では絶対に体験できない、大きな感動と夢を与えてくれるのです。